寒い冬が終わると、地上部が枯れていたペレニアル(宿根草)から新芽が芽生え、落葉していたシュラブも芽吹き出します。冬越しに成功した植物たちが一気に春を迎えるこの季節は、もしかしたら一年の中で一番ドラマティカルな時期ではないでしょうか。ここでは、冬越しした植物の春を迎える準備をポイント別にご紹介します。
ミオソティス(ワスレナグサ)などの早春の花がちらほら花を咲かす頃、お庭やベランダは春に向けて大きく動き出します。
水やりに注意しましょう
生育期に入ると、植物は多くの水を吸収し始めます。土を触って乾いていないか確認しながら、水やり頻度をあげていってください。
目安として、冬は週に1~2回程度だった水やり頻度が、早春には1~2日に1回程度になります。さらに5月以降の暖かい季節には毎日水やりをするようにしましょう。
肥料をあげましょう
日が長くなり始めると、植物が生育期を迎え始めます。新しい葉が茂ってくるので、施肥をするようにします。
枯れ枝をリフレッシュしましょう
新しい葉が根元がら生えてきたことを確認したら、枯れた枝や元気がない枝がある場合は、切り取りリフレッシュしましょう。
冬越しをしたペレニアル(宿根草)は、根元から新芽が芽吹いてきます。
枯れ枝を根元から切り取りましょう。
株がリフレッシュしました!
摘心(ピンチ)しましょう
多く枝分かれするように摘心(ピンチ)します。PWの植物は、摘心(ピンチ)しなくても多く枝分かれするように改良されていますが、よりキレイな形で花を咲かせたい場合は、摘心(ピンチ)してください。
冬の間もたくさんの葉を残した植物は、摘心(ピンチ)を兼ねて切り戻しをすると、株の形も整います。
植え替えをしましょう
鉢サイズが窮屈そうだなと感じたら、生育期が始まる前に植え替えをしましょう。栄養たっぷりの新しい土にリフレッシュすることで、生育期からより立派な株に生長をしてくれます。
早春の嵐には気をつけましょう
関東以北にお住まいの場合は特に、早春の遅霜には注意が必要です。
暖かい日が続くと植物も芽を動かし始めますが、突然の冷え込みで霜が降りると芽が傷んでしまうことがあります。霜の予防には、ビニールカバーや不織布などの保温カバーを用意しておくと安心です。特に夜間に気温が下がりそうなときには、早めにカバーをかけて植物を保護するのが良いでしょう。
徐々に外に慣らしましょう
お部屋で冬越しをした植物は、寒い冬が終わり霜が降りる心配がなくなった頃、植物を外に出す準備を始めましょう。日中は屋外に、夜は屋内に植物を移動させると、植物を固めるのに役立ちます。植物を徐々に低温に慣れさせるとと、屋外の環境に順応しやすくなります。
まとめ
冬を無事越した株は、春にはすでにしっかりと根を張っているので、春に新たに植えるよりも大きな株で楽しむことができます。新芽を確認する…その感動と言ったらひとしお!なんです。是非上手に冬越しして春を迎える準備をしてください。
そして、いよいよ春到来!春におすすめの植物はこちらを参考にしてくださいね。