新ジャンルのアジサイが登場

梅⾬時期に、⼩⾬のなかで楚々と咲く――。
アジサイにそんな情緒あふれるイメージを抱く⼈は多いのではないでしょうか。⻘やピンクの花が⼩⾬に濡れてしっとりと映える様⼦は、私たち⽇本⼈の感性に訴えるものがあります。
そうしたアジサイの奥ゆかしさを残しつつも、より育てやすく、よりナチュラルな雰囲気をもつ画期的なアジサイが誕⽣しました。この春、全国の園芸店の店頭に並ぶ「ラグランジアブライダルシャワー」です。

アジサイのイメージを超えた姿

ラグランジアを初めて⾒た⼈は、⼀⾒すると「これってアジサイ?」と疑ってしまうかもしれません。株全体に散りばめたように咲く花の多さは、ペチュニアやニチニチソウといった⼀年草さながら。それでいて、全体から漂う上品な⾵格は、たしかにアジサイそのものです。

その秘密は、ラグランジアの花の咲き⽅にあります。枝の先端にだけ花が咲くこれまでのアジサイと違い、たくさんの側芽(枝につく芽)に花がつくため、これまでのアジサイに⽐べて6倍以上(!)の花を咲かせてくれるのです。株のどの部分を⾒てもまんべんなく花が咲き誇るのは、この画期的な性質のおかげです。ちなみに、ラグランジアは今後もシリーズとして新しい品種が登場する予定で、今回の「ラグランジア ブライダルシャワー」はその記念すべき第⼀弾品種になります。

花数が多いと聞くと豪華絢爛な姿をイメージしますが、ブライダルシャワーがあげる印象はむしろ真逆。⼈⼯的に無理に花を多く咲かせた感はなく、ふわっと柔らかい雰囲気はどこまでもナチュラルです。⾃然らしさを失わず、植物本来の野趣あふれる⼒強さを感じさせてくれます。
また、これまでのアジサイに⽐べて⼩ぶりな葉も、その雰囲気づくりに⼀役買っています。作りこんだような花壇ではなく、野⼭を切り取ったような⾃然な植栽にぴったりのアジサイです。

アジサイの弱点を克服!育てやすいアジサイです

ラグランジアのもうひとつの特⻑は育てやすさ。アジサイは⺟の⽇ギフトなどで⼈気がある⼀⽅で、「次の年には花が咲かなかった」「⽔やりが⼤変」など、栽培の難しさに直⾯する⼈も少なくありません。しかし、ラグランジアはそうした悩みの多くを解消してくれます。

剪定が簡単なアジサイ

アジサイを翌年も元気に咲かせるために必要な剪定作業。でもほとんどの⼈は、いつ、どの部分を剪定すればいいのか分からず、上⼿に花を咲かせ続けることができずにいます。その点、たくさんの側芽に花がつくラグランジアは、花芽がつく位置を細かく気にせず剪定しても、次の年にはたくさんの花芽をつけ、株いっぱいの花を楽しむことができます

剪定しなくても魅力的なアジサイ

アジサイを翌年も元気に咲かせるために必要な剪定作業。でもほとんどの⼈は、いつ、どの部分を剪定すればいいのか分からず、上⼿に花を咲かせ続けることができずにいます。その点、すべての側枝に花がつくラグランジアは、花芽がつく位置を細かく気にせず剪定しても、次の年にはたくさんの花芽をつけ、株いっぱいの花を楽しむことができます。

切り戻さないことで柔らかくしだれ咲くブライダルシャワー。まるでユキヤナギのような優雅さ。ナチュラルテイストの庭にはむしろこちらのほうが似合うかも!

葉の⼤きさが従来のアジサイに⽐べて1/4と⼩さいため、葉からの⽔分蒸散量が半分以下。つまり、そのぶん⽔やりの回数が少なくて済むので、⽇々の⽔管理がぐっと楽になります。(左:ラグランジアの葉、右:普通のアジサイの葉)

花と葉の⼤きさも絶妙なバランス。株全体に花と葉がまんべんなく散りばめられる様⼦は、まさに「ブライダルシャワー」の名前通りに優雅です。

アジサイなのに?こんな楽しみ方もできます

ラングランジアは、仕⽴て⽅次第でさまざまな表情を⾒せてくれます。先述したように、切り戻してこんもり丸く仕⽴てたり、切り戻さずに⾃然にしだれさせたり。切り枝にして花瓶に飾ったり。

ナチュラルな雰囲気を⽣かして、髪飾りなどのコサージュにアレンジしたりと、これまでのアジサイにはない楽しみ⽅もできます。

適当に切り戻すだけでこんもりドーム状に咲き戻ってくれます。ハンギングで吊るして飾るのもおすすめ。⼿間いらずなのに、楽しみ⽅は幅広い。庭やベランダに⼀株あるだけで、暮らしにたくさんの癒しや安らぎをもたらしてくれます。

生み出したのは日本人育種家の坂嵜潮(さかざきうしお)さん

この画期的なアジサイの新品種は、英国王⽴園芸協会主催のチェルシー・フラワー・ショー2018にて、「アジサイの新しいカテゴリーを創った」と絶賛され、世界の園芸トレンドを左右するとまで⾔われる新品種部⾨で⾦賞を獲得しました。
育種をしたのは、なんと⽇本⼈。欧米も含め大人気の栄養系ブランドペチュニア(スーパーチュニア等)、カリブラコア(スーパーベル等)を⽣み出した、世界的に有名な育種家の坂嵜潮さんです。

まとめ

アジサイの原産地は、実は⽇本だってご存知でしたか。
⽇本の野⼭に⾃⽣する原種のガクアジサイがヨーロッパにわたり、観賞⽤に改良されて、広く世界中に広がりました。多くの⼈が思い浮かべる、丸く⼿まりのように咲くアジサイは「セイヨウアジサイ」と呼ばれ、ヨーロッパで改良された園芸品種になります。
そして今、⽇本⼈の感性と⽇本の野⽣種が再び出会い、世界に驚きをもたらすアジサイ新品種として誕⽣したのが、ラグランジア ブライダルシャワーです。是非このアジサイの常識を覆すラグランジア ブライダルシャワーを育ててみてください。

また植物の国際ブランド「PW」は、ラグランジアブライダルシャワー以外にも剪定が簡単なアジサイを多く取り揃えています。アジサイの種類はたくさんの種類がありますが、ご自身の生活スタイルに合うアジサイを是非見つけてくださいね!