2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)の背景と歴史

未来へつなぐ「GREEN×EXPO 2027」

2027年に日本の横浜市で開催される「国際園芸博覧会」(GREEN×EXPO 2027)は、花と緑を通じた持続可能な社会の実現を目指す世界的な祭典です。正式名称は「2027年国際園芸博覧会」で、国際博覧会条約に基づく**国際博覧会(万博)**としても認定されています。この博覧会は、都市化が進む現代において、人間と自然とのより良い関係、そして花・緑・農・食を見つめ直す重要な機会を提供します。

国際園芸博覧会の歴史的背景

ヨーロッパ起源の発展

国際園芸博覧会は、19世紀にヨーロッパで発展した園芸展示会を起源としています。当時の主要なコンテンツの一つとして「コンテスト」があり、今日に至るまで、国際園芸家協会(AIPH)の規則により、競技会が主要な催事の一つと定められています。これらの博覧会は、単なる花の展示に留まらず、園芸技術の進歩や文化交流の場として発展してきました。

日本での開催と影響

日本で初めて開催されたA1クラス(最も大規模な国際園芸博覧会)は、1990年に大阪市の鶴見緑地を会場として行われた「国際花と緑の博覧会」(大阪花の万博)です。
目的: 政府の緑の3倍増構想や大阪市のまちづくり構想などを背景に、日本の緑化の飛躍的な推進を目指しました。
影響: 約半年の会期で2,300万人以上の参加者を集め、これを契機にいわゆる「ガーデニングブーム」が起きました。花壇苗の出荷量が増加するなど、園芸産業の振興に大きな効果をもたらし、日本における緑化意識を高める契機となりました。
大阪万博以降も、「全国都市緑化フェア」や「全国『みどりの愛護』のつどい」といった緑化運動の取り組みが全国各地で継続され、日本の緑化推進の土壌を育んできました。

2027年横浜国際園芸博覧会の開催背景

現代の課題と開催意義

2027年国際園芸博覧会は、地球規模での環境問題、持続可能性、そしてパンデミックなどを経験した現代社会の課題を背景に計画されました。高度経済成長に伴う急速な工業化と都市化により、日本では伝統的な生活習慣とともに、自然との距離が遠ざかった側面があります。
この博覧会は、以下の大きなテーマと目標を掲げています。

テーマ

「未来へつなぐ生命(いのち)の輝きを。」

目標

緑の力で、人々の健康と幸せな生活を実現すること。

持続可能な社会の実現に貢献すること。

花・緑・農・食の価値を再認識し、自然と共生するライフスタイルを提案すること。

提供:GREEN×EXPO協会

提供:GREEN×EXPO協会

開催地:横浜と歴史のつながり

横浜は、日本の近代化が始まった場所であり、170余年前に浦賀に来航した黒船との交渉の舞台も横浜村に設けられた応接所でした。この歴史的背景において、黒船の乗組員が久里浜から横浜に続く豊かな緑に癒しを見出したのではないかという解釈が、博覧会の基本計画にも示唆されています。この場所での開催は、歴史的な背景と未来志向のテーマを結びつける意味を持っています。

国際的な認定

博覧会は、2020年11月にパリで開催された国際博覧会総会(BIE総会)において、国際博覧会条約に基づく国際博覧会として認定されました。これにより、国際的な注目度と影響力が保証され、世界中からの参加と交流が期待されています。

2027年国際園芸博覧会は、過去の博覧会の実績を踏まえつつ、現代社会が直面する環境と共生の課題に対する明確なメッセージを持つものです。花と緑の力を通じて、持続可能な世界を創造するきっかけとなり、幸せな風景を未来に引き継ぐことを願う、壮大なプロジェクトと言えます。

株式会社ハクサンは、GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)に出展いたします。

株式会社ハクサンでは、世界的に愛される植物ブランド PW(プルーブンウィナーズ® PROVEN WINNERS®) の品種を中心に、約500㎡の「PWガーデン」を展示。アニュアル(一年草)、ペレニアル(宿根草・多年草)、シュラブ(低木・庭木)を組み合わせ、ローメンテナンスで楽しめるサステナブルガーデンをご提案します。