きれいな花をプランターや鉢で植えて楽しんでいる方も、もしちょっとしたスペースがあれば花壇や地植えに挑戦してみたいと考えたことはありませんか。地植えにすると、毎日の水やりが楽になったり、鉢で育てるよりも大きく立派に育ったりとメリットはたくさんあります。

ただ、プランターや鉢植えの時は気にする必要がなくても、地植えでは気をつけなくてはいけないポイントが何点かあります。今回は、地植えや花壇作りを検討している方に向けて、地植えでガーデニングを楽しむために気をつけたいポイントをまとめてみました。

地植え植物が育つ大きさを調べよう

ガーデニング 地植え
ラベル表
ガーデニング 地植え
ラベル裏

植物はさまざまな育ち方をします。横に這うように広がるものや、こんもり茂るもの…上に向けて背が高く伸びるものとさまざまな育ち方があります。宿根草は毎年少しずつ株が大きくなっていくのも楽しみのひとつです。
そこで、まずは地植えをする前に育てたい植物がどのくらいまで成長するのかラベルでチェックしましょう。ラベルには「株幅約100cm」「植栽間隔120cm」「草丈約30cm」など、その植物がどのくらいの大きさに育つのか書いてあります。買ってきたばかりの苗はまだ小さいので想像しにくいかもしれませんが、ラベルの裏面を見て植える場所、植える間隔などを考えましょう。

ラベルの裏には、その他にも情報がたくさん!主な用途に「花壇」「地植え」などと書いてあるものは地植えにも向いている植物です。

「ラベルなくしちゃった!」という場合でも、ラベルに記載の情報はWebサイトからも検索できることが多いです。PROVEN WINNERS(PW)のWebサイトでも確認できるのでぜひ参考にしてください。

地植え植物の耐寒性を調べよう

ガーデニング 地植え

花壇や地植えで冬越しした宿根草やシュラブは年々大きな株に育ちます。でも、どんな植物が冬越しできるかどうか分からない…。 そんなときに役に立つのが耐寒性ゾーンマップです。

お住まいの地域で育てている植物が冬越し可能かどうか、耐寒性ゾーンマップでチェックしてみましょう。 冬越しできない場合は、一年草と同じように楽しむか、秋に掘り上げて鉢に植え替えをし室内などで冬越しします。

冬越しした宿根草(スーパーサルビア ロックンロール ピンクスパイダー)の例
ガーデニング 地植え

5月

ポット苗から植えつけしました。植えつけ時は小さい苗です。

ガーデニング 地植え

6月

1ヵ月経過し、だいぶ大きくなりました。

ガーデニング 地植え

翌年4月

冬越しをして、横幅1mほどに生長しました。

ガーデニング 地植え

翌年6月

株が二回りほど大きくなっています。

地植え場所を考えよう

一度植えると鉢植えのように手軽に動かせない地植えでは、植える場所が植物の生育に合っていることがとても大切になります。地植えを検討する時に、考えるポイントをご紹介します。

日当たりや風通しはいいか

地植えしようと思っている場所の日当たりはどうでしょうか。 一日中日陰になるような場所だと、思ったように花をつけてくれないこともあります。 植物にもよりますが、一般的にはある程度日当たりが良く、風通しの良い場所がおすすめです。

水はけはよいか

植える場所の水はけはどうですか。水はけが悪ければ、レンガなどで囲って培養土を入れ、少し高めの花壇(レイズドヘッド)にしてから植えるのがおすすめです。水やりをしてみて、数分経っても水がたまったままの状態であれば水はけのよい土に改良したり、水はけのよい土に入れ替えることをおすすめします。

水はけがよいか見極める方法

ほとんどの植物は、水はけがよい土壌を好みます。

植木の植え方

今から植えようとしている場所が水はけがよいかどうか確認するには、写真のように20cm程度の穴を掘り、約1ℓの水を入れます。そして2時間に観察してみて、水がなくなっている場合、水はけのよい土壌と言えます。

水が残っている場合は水はけがよい土壌とは言えません。そういった土壌の場合は、一面の土を土壌改良する必要があります。

土壌は栽培に適しているか

庭にそのまま穴を掘って植えるのはちょっと待って!その土には、以前育てていた植物の根が混入していたり、害虫やウイルスが潜んでいたり、植物が育つ上で必要な栄養素がなくなっていたりしませんか。

病害虫の心配がないふかふかの土だったら良いのですが、肥料分の少ない固い土などの場合は植物も育ちません。植物を植える前に、腐葉土などを足してふかふかの土に改良しましょう。虫が発生しているなど土の状態によっては、土の殺菌もするようにしてください。

部分的に植物を植える場合は、植える場所を深さ30cmほど掘って、土を草花用の培養土に入れ替えてから植える方法もあります。

土壌のリサイクル方法

古い土をリサイクルするには土壌改良が必要になります。ここでは古い土を再利用するための土づくりの基本手順をご紹介します。

1
ふるいにかけて不純物を取り除く

手軽にゴミを取り除きたい場合は100均で売っているキッチン用のザルでも代用可能ですが、ホームセンターや園芸店で売っているふるいを使うと効率的に不純物を取り除くことができます。

2
土を消毒する

土の中に虫を見つけたら、土を消毒することをおすすめします。春から夏の温かい季節であれば、黒いビニール袋に土と水を入れて土全体を湿らせたら、直射日光の下で数日置きます。病害虫は、これで熱消毒されます。秋から冬の涼しい季節であれば、容器に入れた土に熱湯を万遍なくかけましょう。その際プランターなどのプラスチック容器の場合は、熱湯で溶けて変形してしまう心配があります。予めぬるいお湯で温めて余熱しておくか、熱に強い容器(陶器の鉢など)を使って熱湯消毒します。

3
土を乾かす

消毒した土をビニールシートに広げて、直射日光の下で乾かしましょう。土の表面が白っぽくなれば乾いた証です。春や秋であれば数日、夏であれば一日で土は乾きます。

4
土壌改良する

乾いた土に土壌改良材もしくは、腐葉土やピートモスなどの堆肥を混ぜて土を改良します。

5
元肥を混ぜる

植物が生長するのに必要な栄養を補給するために、緩効性粒状肥料を混ぜましょう。

地植えでおしゃれな花壇を作ろう

1種類でボリュームを出そう

花畑のような雰囲気にしたいときにおすすめなのが、1種類の花をまとめて植えてボリュームを出すというテクニックです。1種類の花だけなので、全体のバランスを整えてムラなく切り戻せば問題なく、比較的簡単にボリュームを出すことができます。

様々な植物を組み合わせて楽しもう

植物の高さに違いを出すと立体的に見えます。地植えの背面には草丈の高い植物を植え、手前には地面に這うタイプの植物を組み合わせ高低差を楽しんでください。

ホワイトガーデンなどテーマカラーを決めて同系色で統一してみたり、様々な花や葉の色を組み合わせたりするテクニックがあります。2色以上のお花を楽しむ際には、バイカラー(複合色)の花やカラーリーフを活用して、色を繋げると統一感ある洗練された花壇に仕上がります。

生育環境が同じ植物を組み合わせましょう

日陰を好む植物と日当たりを好む植物を組み合わせると、どこで育ててもどちらかの植物にとっては過酷な環境となってしまいます。全ての植物をバランス良く育てるには、同じ日当たりや肥料を好む植物を組み合わせて生育に合った場所に地植えするようにしてください。

一年中花が途切れない花壇のつくり方

一年中花が咲くような花壇にしたい場合は、植え替え時期を考えて花壇計画を立ててください。植え替えの手間を少なくするには長く咲く花を選ぶことです。春から晩秋まで長く咲く花はたくさんあります。

秋から春まで咲く花は、ビオラ・パンジー、ハボタン、ストック、ネメシア、冬から春まで咲く花はクリスマスローズ、ほぼ一年間咲く花は、スーパーアリッサムカレンデュラパワーデイジータゲデスゴールドメダルなどです。

長く咲く花を選んだら、ガーデニング初心者の方でも年2回の植え替えだけで一年中花が咲く花壇を作ることも夢ではありませんよ。

カラーリーフ花壇のつくり方

また、お花が少ない季節は、ヒューケラ・ドルチェなどのカラーリーフを使って鮮やかに花壇を彩るのもいいですね。

地植え・花壇のガーデニングのポイント

地植え・花壇の肥料のやり方

きれいな花をたくさん楽しみたいのであれば、地植えの場合もプランターや鉢植えで育てている場合と変わらず肥料はたっぷりあげるようにしましょう。植えつけ時に元肥をたっぷりとあげて、さらに様子を見て追肥を行い、花期の長い花には液体肥料もあげるようにしてください。

地植え・花壇の水のやり方

植えつけからしばらくの間、土が乾いているようであれば水をあげますが、しっかり根付けば雨水だけで十分でその後の水やりはほとんど不要です。土の量に制限がある鉢植えとは違いたくさんの土に水分が含まれているので、特に乾燥が強い時だけ水やりをすれば大丈夫です。地植えで楽しむガーデニングは手間いらず。水やりの手間がかからないのは、ありがたいですよね。

地植えのメリットとデメリット

地植えにもメリットがいっぱいあるように鉢植えにもメリットはあります。また、それぞれデメリットもあります。地植えと鉢植え、それぞれの特徴を理解して、もっとも植物と自分のガーデニングライフに合った育て方ができるといいですね。こちらでは地植えと鉢植えのそれぞれのメリットとデメリットを紹介しています。是非参考にしてみてください。

まとめ

地植えでガーデニングを楽しむときは、どのくらいの大きさに成長するのかチェックして、日当たりや水はけなどの環境を確かめ、肥料をたっぷりあげるのがポイントです。地植えの植物と鉢植えを組み合わせたり、一年草と組み合わせて毎年違うガーデンを演出したり。自分なりの楽しみ方を見つけてくださいね。