身長よりも低い樹高の低木(シュラブ)であれば、自分で剪定することも検討してみましょう。樹形を整えるために、もしくは風通しをよくするためにする透かし剪定間引き剪定と呼ばれる剪定方法で切り取るのは不要な枝です。

ここでは、透かし剪定間引き剪定をする不要な枝の見極め方や、安全に剪定するための剪定方法をご紹介します。

透かし剪定・間引き剪定とは

透かし剪定とは、今の樹形を維持したまま一部の茎を完全に切り取る方法です。別名:間引き剪定とも呼ばれています。

庭木の剪定透かし剪定

透かし剪定間引き剪定をすることで株元から新芽が伸びるようになります。切り取る枝は不要な枝なので、花芽がついていても気にせず切り取ることができます。

剪定前に知っておくべきこと

剪定をする前に是非知っておいた方がよいことは、ほとんどの庭木が一度に最大3分の1を剪定しても大丈夫だと言うことです。この「3分の1」ルールこそが、剪定位置や剪定本数を見極めるガイドラインになります。

剪定の1/3ルール

剪定する理由に応じて、剪定方法は異なりますが、全高の「3分の1」、もしくは枝の総数の「3分の1」までなら安全に剪定することができます。それ以上は、剪定しないようにしてください。また、悩んだ場合は、大きく切り過ぎるよりも小さく切っておくことが最善です。

この「3分の1」ルールを超過して、どうしても樹形をコンパクトにする必要があったり、病気で大きく刈り込む必要がある場合(=強剪定が必要な場合)は、庭木の剪定時期を注意して、翌年花が咲かない可能性もあることを理解した上で行ってください。

庭木の剪定時期

庭木の剪定時期については、こちらで詳しく説明をしています。広葉樹の常緑樹は春に、落葉樹は休眠期である冬から早春に剪定するのが基本ですが、詳しくは新枝咲きか旧枝咲きか花芽のつき方によって、最適な剪定時期は異なります。

こちらでは、剪定時期としておすすめする理由も一緒に説明しています。「今年は暖冬だ」「今年は開花が短かった」という時にも、庭木の性質の基本を知れば、剪定時期を自分で見極め判断できるようになります。

剪定道具

剪定に使う道具は大きく4種類になり、必要にあわせて使い分けます。いずれも切り口から細菌が入ることのないように、予め刃を塩素系漂白剤を100倍程度に希釈した液で殺菌しておきます

アジサイの植え替え道具

剪定はさみ

庭木の剪定にもっとも一般的に使われます。直径1.5cm程度までの枝の剪定をするのに使います。

植木ばさみ

植木ばさみ

直径1cmぐらいまでの枝を切るのに最適なはさみです。刃先が細いので細かい剪定におすすめです。

剪定のこぎり

剪定のこぎり

剪定はさみで切れない枝を剪定するのに使います。枝の下から、のこぎりで3分の1くらい切り目を入れ枝を折り取ってから、切り口をキレイに切ります。

高枝はさみ

高枝切はさみ

高い場所の枝を切る時に使用します。樹形がコンパクトなPWの低木(シュラブ)であればほとんど不要です。

剪定する枝(不要な枝)とは

不要な枝

剪定時期は庭木の種類によって種類によって異なりますが、剪定する枝は不要な枝です。不要な枝は、枯れた枝極端に細い枝内側に伸びた枝重なった枝下に向かって伸びる枝ひこばえになります。

細かくは不要な枝にはたくさんの枝の名前がついていますが、基本はこの6パターンの枝を枝元から切り取れば、風通しや日当たりのよいキレイな樹形を保つことができます。

枯れた枝芽がついていない枝や、芽がついていても全て黒く枯れてしまっている枝です。元気な枝の切り口は緑色をしていますが、枯れ枝の切り口は白色をしています。
極端に細い枝枝先についた徒長枝と呼ばれる細い枝には花芽はつきません。幹の近くの割に弱い枝をふところ枝と呼びます。
内側に伸びた枝逆さ枝内向き枝とも呼び、木の内側に向かって伸びている枝です。
重なった枝数本の枝が重なっている枝で、混み枝とも言います。重なっている状態によって、絡み枝交差枝と呼ぶものもあります。
下に向かって伸びる枝下に向かって伸びている枝で、下り枝下垂枝(かすいし)とも言います。
ひこばえ株元から出てくる新しい枝で、やごとも言います。根からの栄養をどんどん吸収してしまうので、地際から切り取りましょう。

枝を切る時には、傷口を最小限にすることを心がけましょう。斜めに切るのではなく垂直にまっすぐに切ることで、傷口の表面積が最小になり、庭木の回復が早くなります。

太い枝の剪定方法

太い木の剪定方法

剪定のこぎりでも簡単に切ることができない直径5cmを超える枝の場合は、枝が途中で折れることがないように3回に分けて剪定します。

1
枝の付け根8cm程度の辺りに下から切れ目を入れます

枝を切る下準備をします。

2
1cmほど枝先にずらして上から切ります

枝の重さを利用して、枝を切り離しましょう。この時の切り口はきれいではありません。

3
枝の付け根からきれいに切り落とします

重い枝が切り取られたので、きれいに切り取ることができます。

庭木の剪定のコツ

剪定のコツとしては、3~5回切るごとに、一歩下がって株を見ることを忘れないことです。

そうすることで、自分が目標としている樹形がよく分かり、次はどこをカットしたらいいか客観的に考えることができます。切るべきかどうか、どの程度切るべきか迷ったときは、その枝を切ったときにどのような効果があるか考えてみてください。

庭木の剪定に自信がない方は

でも、まだ剪定を失敗しないか心配という方も安心してください。こちらでは、庭木の中でも人気がある剪定が簡単なアジサイをご紹介しています。

剪定しなくてもコンパクトに樹形がまとまる剪定不要の庭木や剪定が簡単な庭木を選ぶことが、実は剪定を失敗しない一番簡単な解決策です。

まとめ

PWとは、植物の国際ブランドPROVEN WINNERS(プルーブンウィナーズ)の略称。

PWは、剪定不要や剪定時期を選ばない新枝咲きの低木(シュラブ)、開花期が長い低木(シュラブ)、省スペースでも育てられるコンパクトな低木(シュラブ)のラインアップがたくさんあります。長年のお付き合いになる低木(シュラブ)こそ、パフォーマンスのよい納得のいくものを選んで欲しいもの。何を植えようかなと悩んだら、是非一度観てみてくださいね。

低木(シュラブ)