ネペタ キャットミントとは
たくさんの種類があるネペタですが、一般的に知られているのは、交雑種のネペタ キャットミントと呼ばれているネぺタ・ファーセニー種です。一般的な薔薇の開花期に合わせるようにお花が咲くので、ローズガーデナーに昔から愛されるローメンテナンスなお花です。
ネペタ キャッツパジャマとは
ネペタ キャッツパジャマは、耐暑性に優れ春の終わりから秋にかけて開花します。乾燥にも強く、地植えであれば根が張れば植えっぱなしでも育つ植物で、病害虫の心配もほとんどありません。コンパクトで自然にまとまりのよい株に生長し鉢植えでも育てることができます。
ここでは、そんなネペタ キャッツパジャマを上手に育てる育て方をご紹介します。
栽培カレンダー
※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。真夏は花が休むことがあります。
ネペタ キャッツパジャマの育て方
植えつけ
買ってきた花苗(11㎝トールポット苗)は、真夏と真冬を除いて周年植えつけ可能です。初めはふた回り大きな20㎝~25㎝位の鉢に植えつけ、根が張ってきたら30㎝前後の鉢に植え替えましょう。春と秋の植えつけ適期以外は根を傷めないように十分注意してください。
植えつけ時にも元肥は必要ありません。害虫防除のために殺虫剤を撒いておきましょう。ネペタ キャッツパジャマは、根腐れを防ぐために水はけのよい土で育ててください。
日当たり・置き場所
ネペタ キャッツパジャマは、1日中日光がよくあたる場所もしくは午前中に日光がよくあたり午後は木陰のような日陰になる場所で育ててください。
水のあげ方
鉢植えの場合
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水をあげてください。冬季は葉色が変化して葉数が減ったり、地上部がなくなったりしますが土中に根があり発芽準備をしていますので、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをするようにしてください。
地植えの場合
根づくまでは、土が乾いたら水やりをするようにしてください。耐乾性にすぐれているので、いったん根づけばほとんど水やりは不要です。極端に暑い日が続き雨が降らなかった場合のみ、たっぷりと水やりをするようにしてください。
肥料のやり方
ネペタ キャッツパジャマは、肥料をあげ過ぎると花数が減る可能性があります。ほとんど肥料は不要です。
病害虫の予防と対策
植えつけ時に害虫防除のために殺虫剤を撒き、害虫の発生状況により市販のスプレータイプの殺虫剤または粒剤を使用してください。病害虫の心配はほとんどありません。
切り戻し
春の花が咲き終わった後(梅雨入り前に)、株の半分程度まで切り戻しをしましょう。蒸れを防いで夏越しをしやすくなる他、花茎の生長を促し再び花が咲きやすくなります。
夏越し
ネペタ キャッツパジャマの耐暑性レベルは★★★☆☆です。夏は、風通しのよい場所で育てると夏に受ける株のダメージが少なくなり、秋に花を咲かせやすくなります。
冬越し
ネペタ キャッツパジャマが耐えることができる最低温度は、目安としてー35℃です。特に冬越し準備を必要とせず、日本全国で屋外で冬越し可能です。
冬は地上部を枯らしますが根は生きています。春になると、根元から新芽が生えてきます。新芽を確認したら、枯れ枝を切り取って生育期を迎える準備をしましょう。冬越ししたネペタ キャッツパジャマは、大きな株に生長し、たくさんの花を咲かせます。
植え替え
鉢植えの場合
鉢植えで育てている場合は、春や秋に年に一回植え替えをしましょう。
地植えの場合
地植えで育てている場合は、植え替え不要です。株が老化して生育が悪くなったと感じた場合は、春や秋に植え替えをしましょう。
水やり:すくなめ
置き場所:日なた、半日陰
草丈:20~30cm
株幅:40~50cm
肥料:すくなめ
用途:プランター/鉢植え、花壇、ハンギング
ポリネータ―
フレンドリー
★★★☆☆
※開花期:真夏は花が休むことがあります。
よくあるご質問
- ラベンダーとキャットミント(ネペタ)は同じですか。
ラベンダーもキャットミント(ネペタ)も同じシソ科の仲間ですが、別の属に属します。ラベンダーはラベンダー属で、ネペタはイヌハッカ属です。ラベンダーは、人間にとって効能があるとされていますが、猫にとっては中毒性のあるミント(ハーブ)とされているので注意してください。
- ネペタ キャッツパジャマは、猫と関係がありますか。
ネペタは種類が豊富にありますが、一般的にキャットミントと呼ばれています。キャットミントはペタラクトンという成分が含まれており、猫がその香りにうっとりし惹きつけられると言われています。