カンパニュラとは
風鈴を逆さにしたような花の形から 、風鈴草(フウリンソウ)やベルフラワーとも呼ばれているカンパニュラ。それもそのはず!カンパニュラは、ラテン語で「小さな鐘」を意味します。カンパニュラはキキョウ科の植物で、その可愛らしい見た目と育てやすさから、昔からガーデナーから人気あるお花です。一般的なカンパニュラは高温多湿の夏を苦手としますが、上手に夏越しをすれば多年草として何年も栽培することができます。
カンパニュラの花言葉は「感謝」「誠実」「節操」。大切な方へのプレゼントとしてもおすすめです。
カンパニュラ メリーベルとは
カンパニュラ メリーベルは、一般的なカンパニュラと比べて夏にも強く改良された宿根カンパニュラです。春から初秋まで次々とベル状の爽やかな青い花が咲きます。花の大きさは1.5~2cmと大きめで、ギザギザした葉と愛らしい星型の花が特徴です。
ここでは、そんなカンパニュラ メリーベルを上手に育てる育て方をご紹介します。
栽培カレンダー
春苗・秋苗購入二年目以降
※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。
秋苗購入一年目
※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。秋苗購入一年目は、長日処理をしていますので晩秋にも開花します。
カンパニュラ メリーベルの育て方
カンパニュラは暑さや過湿を苦手とします。カンパニュラを長く楽しむには、梅雨頃から高温多湿になる時期は、できるだけ雨にあてず涼しい環境で栽培するのがポイントです。また、夏前に混みあっている枝葉を切り取ると、株が蒸れにくく夏越ししやすくなります。
カンパニュラの植えつけ
植えつけ時に元肥を十分に施し、害虫防除のために殺虫剤を撒いておきましょう。買ってきた花苗(9~10.5㎝ポット苗)は初めはふた回り大きな15㎝~20㎝位の鉢に植えつけ、根が張ってきたら30㎝前後の鉢に植え替えましょう。
カンパニュラ メリーベルは、深植えにならないように土の表面の高さを合わせて植えるようにしましょう。
カンパニュラの日当たり・置き場所
カンパニュラ メリーベルは、1日中日光がよくあたるもしくは午前中に日光がよくあたり午後は木陰のような日陰になる、風通しの良い場所で育ててください。また、直接雨があたる場所や真夏の直射日光を避けて育ててください。すると、初秋まで花を楽しむことができます。
天気や季節によって最適な場所に移す必要があるため、花壇や地植えで育てるのは難しく、鉢植えやハンギングで育てることをおすすめします。
また、カンパニュラは冬は寒さにあてないと翌春花芽をつけません。最低気温はー20℃と耐寒性があるので、冬は土が凍らない程度の屋外で管理してください。
カンパニュラの水のあげ方
鉢の土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水をあげてください。カンパニュラ メリーベルは過湿を苦手とするので乾かし気味に育ててください。受け皿にたまった水は、蒸れ防止のために、早めに除くようにしましょう。
また、冬の水やりは控えてください。冬に水やりをするのであれば、鉢の土の表面が乾いてから数日経過してからあげるぐらいの頻度で大丈夫です。また夕方の寒い時間に水やりをすると、凍って根を痛めてしまう可能性があります。冬に水をあげる場合は朝あげるようにしてください。
カンパニュラの肥料のやり方
カンパニュラ メリーベルの肥料は、植えつけ時に元肥を十分に施した後、花が咲いている時期には、緩効性の置き肥を1ヵ月に1回程度、液肥(1,000~2,000倍)を1〜2週間に1~2回程度あげてください。
カンパニュラの病害虫の予防と対策
植えつけ時に害虫防除のために殺虫剤を撒き、害虫の発生状況により市販のスプレータイプの殺虫剤または粒剤を使用してください。
病気
風通しが悪いと灰色かび病にかかることがあります。花がらを取り除いて清潔な状態を保つようにしてください。
害虫
ナメクジが発生した場合は、ナメクジ駆除剤を使用してください。葉が薄皮だけになって白っぽく変色したり、黒い粒のような糞を見つけたらヨトウムシの仕業かもしれません。見つけ次第駆除してください。
カンパニュラの花がら摘み
カンパニュラは、花が咲き終わったら花がら摘みをしてください。花がら摘みは、枝から切り取るよりも枝を残して花だけを取るようにすると元気な状態を保つことができます。
カンパニュラの切り戻し
花がついている時は切り戻しはしない方がよいです。全ての花が咲き終わったら、株の1/2程度の高さで花茎を切り取ってください。
カンパニュラの夏越し
カンパニュラ メリーベルは日光に当たらないとたくさんの花を咲かせることができません。しかしながら夏の暑さは苦手とするため、午前中に日光がよくあたり午後は木陰のような日陰になる場所で育てるのが理想的です。よしずや遮光ネットで風通しを確保しながら西日を遮るなどして、真夏の直射日光が当たらないように夏越ししてください。
カンパニュラの冬越し
カンパニュラ メリーベルが耐えることができる最低温度は、目安としてー20℃になります。日本全国屋外で冬越し可能です。冬は寒さにあてないと翌春花芽をつけないので、屋外で育てるようにしてください。
水やり:ふつう
置き場所:日なた、半日陰
草丈:10~15cm
株幅:20~30cm
肥料:ふつう
用途:プランター/鉢植え、ハンギング
★★☆☆☆
カンパニュラのよくあるご質問
- カンパニュラの花数が少なく元気がなくなってきました。どうしたらよいでしょうか。
カンパニュラを直接雨が当たる場所で育てると、花がらから出るカビや、株元の蒸れにより傷みが出る場合があります。元気がなくなってきた場合は、日光がよくあたる屋内などに移動ししばらく様子をみてみてください。また、咲き終わったお花はそのままにしておくと、病気の原因となりますので梅雨時期は特に注意して、取り除くようにしてください。
- カンパニュラの花が咲きません。どうしたらよいでしょうか。
カンパニュラは、春から初夏と秋は日光がよく当たる場所で育ててください。日光に当たる時間が足りないと、花芽がついていても蕾のまま落ちてしまいます。また真夏は風通しの良い半日陰に移動して育てるようにしてください。また、カンパニュラは冬は寒さにあてないと花芽をつけません。最低気温はー20℃と耐寒性があるので、冬は土が凍らない程度の屋外で管理してください。
- カンパニュラ メリーベルの花が咲き終わりました。切り戻しをした方がよいでしょうか。
カンパニュラ メリーベルは、一般的なカンパニュラより強く改良されています。全ての花が咲き終わった後で、花茎から切り戻しをすると、秋に再び花を咲かせることがあります。