サルビアとは
サルビアは、熱帯地方や温帯地方原産のシソ科の植物で、夏の暑さにも負けず元気に育つ多年草です。かつては夏の花壇を彩る赤い花が一般的でしたが、最近はブルーや紫など涼しげな花色の品種が多く出ています。
スーパーサルビアとは
サルビアの中でも、お手入れが簡単なのに次々と脇芽が育ってたくさんの花が咲き、ボリュームたっぷりの姿に育つのがスーパーサルビアです。耐えることができる最低温度は、目安としてー5℃と関東以西の暖かい地方では、屋外で冬越しも可能な宿根草です。
ロックンロールという品種は、大人っぽい紫色が落ち着いた雰囲気。葉も美しく、花が咲くまではグリーンとしても活躍してくれます。霜が降りる初冬頃まで咲き、一度植えると長い期間植え替えなしで楽しめるのも魅力です。太陽の光が大好きなので、夏でも日当たりの良い場所で育てましょう。草丈が70~100cmほどに育つので、花壇では後方に植えつけ、手前に草丈の低い植物を組み合わせるのがおすすめです。
ここでは、そんなスーパーサルビアを上手に育てる育て方をご紹介します。
栽培カレンダー
※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。
スーパーサルビア ロックンロールの育て方
草花用培養土
水はけのよい土を選びます。
病気や害虫を避けるため、新しい土のご使用をおすすめします。
肥料
元肥のほかに、開花期は液肥を週1回程度あげてください。
鉢
30cm前後の鉢がおすすめです。鉢底網を敷いてください。(地植えの場合は不要です。)
その他道具
スコップ、水やり道具、ガーデングローブ(軍手)、ハサミなどがあると便利です。
植えつけ
植えつけ時に元肥を十分に施し、害虫防除のために殺虫剤を撒いておきましょう。買ってきた花苗(9~10.5㎝ポット苗)は初めは二回り大きな15㎝~20㎝位の鉢に植えつけ、根が張ってきたら30㎝前後の鉢に植え替えましょう。
とても生育旺盛なので、植え替えに自信がない場合は、買ってきた花苗(9~10.5cmポット苗)を初めから30cm前後のサイズの鉢に植えても育てることができます。土の表面が乾いたら、たっぷり水をあげるようにして、水のあげ過ぎに注意して育ててください。
スーパーサルビア ロックンロールは、1苗で株幅70~100cmに生長します。鉢植えで育てる場合は、小さくても30cm(10号鉢)程度の鉢に植え替えましょう。地植えで育てる場合は、株幅を意識して植えつけましょう。
日当たり・置き場所
スーパーサルビア ロックンロールは、1日中日光がよくあたるもしくは午前中に日光がよくあたり午後は木陰のような日陰になる、水はけの良い場所で育ててください。
関東以西の暖かい地域では屋外で冬越し可能(最低気温はー5℃)で、冬越しした翌年はより大きな株に生長します。
水のあげ方
鉢の土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水をあげてください。夏は水切れしないように注意してください。
肥料のやり方
植えつけ時に元肥を十分に施した後、花が咲いている時期には、緩効性の置き肥を1ヵ月に1回程度、液肥(1,000~2,000倍)を1〜2週間に1~2回程度あげてください。
病害虫の予防と対策
植えつけ時に害虫防除のために殺虫剤を撒き、害虫の発生状況により市販のスプレータイプの殺虫剤または粒剤を使用してください。
病気
ほとんど病気の心配はいりません。
害虫
アブラムシの主な繁殖期は4~6月と9~10月です。この時期にアブラムシが発生することがあります。アブラムシは、単為生殖で、雌が1匹いれば増え続けることができる害虫です。アブラムシを見かけたら、たくさんついてしまった部分は切り落とし、残ったアブラムシが再繁殖する前にアブラムシに効果がある薬剤を散布してください。
葉が薄皮だけになって白っぽく変色したり、黒い粒のような糞を見つけたらヨトウムシの仕業かもしれません。見つけ次第駆除してください。
花がら摘み
スーパーサルビアは、花がら摘みをしなくても花がらが目立たないセルフクリーニングのお花ですが、花が咲き終わったら花の10~20cm下の枝で切り落とすと、次々とわき芽を伸ばして花を咲かせます。
切り戻し
形が乱れてきたり大きくなり過ぎた場合は、形を整える切り戻しをしてください。こんもりときれいな形で花を咲かせます。9月以降は大きな切り戻しは控えて、伸びすぎた枝を切り取る程度にしましょう。
冬越し
地植えで冬越しする場合
鉢植えで育てている場合は、初秋までに地植えに植えると冬越ししやすくなります。冬の霜にあたり根が凍ってしまうと枯死することがありますが、地植えをしたスーパーサルビアは土の中で凍結していない場所に向けて根を張る生命力があります。
スーパーサルビア ロックンロールは、寒くなってくるとだんだん株は枯れてきますが、霜よけのために切り戻しはせずそのまま冬越しするとよいでしょう。スーパーサルビア ロックンロールが耐寒できる最低温度は約ー5℃です。お住まいの地域のよっては、ガーデニングの冬越しのコツを参考にして冬支度をしてみてください。冬が明けて、暖かくなってくると下の方から新しい芽が吹いてきます。写真は、3月になって下の方から新しい芽が芽吹いてきた様子です。暖かくなった頃に枯れた枝を切り戻し、新しい花を迎える準備をしてください。
地植えで冬越ししたサルビアは、翌夏には株幅100cm四方にも生長します。生長する株幅に注意して花壇計画を立ててください。
鉢植えで冬越しする場合
地植えが難しい場合は、鉢植えを2重鉢にする、軒下などの暖かい場所に移動するなどして霜よけ対策をしてください。鉢植えで耐えることができる最低温度は、通常よりも高い温度になります。冬越しに成功すると、3月頃温かくなった頃に新芽が芽吹いてきます。その頃また日当たりの良い場所に移動するようにしてください。
植え替え
鉢植えで冬越ししたスーパーサルビアは、3~4月頃に一回り大きな鉢に植え替えをしてください。
水やり:ふつう
置き場所:日なた、半日陰
肥料:たくさん
プランター/鉢植え、花壇
草丈:70~100cm
株幅:70~100cm
ポリネーター
フレンドリー
★★★★★
よくあるご質問
- Qスーパーサルビア ロックンロールの花首が垂れてしまっています。どうしたらよいでしょうか。
- A
蕾の段階では花首は垂れますが、最終的には上向きになりますので、ご安心ください。
- Q冬越しに備えて切り戻しをした方がよいでしょうか。
- A
スーパーサルビア ロックンロールは、寒くなってくるとだんだん株は枯れてきますが、霜よけのために切り戻しはせずそのまま冬越しするとよいでしょう。最低温度は約ー5℃です。お住まいの地域のよっては、ガーデニングの冬越しのコツを参考にして冬支度をしてみてください。冬が明けて、暖かくなってくると下の方から新しい芽が吹いてきます。