開花期の長い植物を育てていると、茎が伸びてだんだん株の形が崩れてくることがありますよね。そんなときは、切り戻しをして株をリフレッシュしましょう。でも、まだ花がたくさん咲いているのを切るのは、誰でももったいないと思うものです。せっかくなので、切り戻したお花を素敵に飾って楽しみましょう。

切り戻しとは

株の姿が崩れてきた、あるいは花数が減ってきたら、切り戻しをして株をリフレッシュしましょう。例えば、PW(ピーダブリュー)のスーパーベルなどは伸びた部分を切り戻すと枝数も増え、ボリュームたっぷりの株になります。

形が崩れてきたスーパーベル 切り戻しのタイミングです

切り戻したお花の楽しみ方 PW
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  1. 切り戻しをします
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    カットする位置よりも下にわき芽があることを確認してください。そうしてカットをすると安心です。

  2. 切り戻しが完了しました
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    しばらく花が減りますが、数週間でボリュームある姿に回復します。

  3. 切り戻したお花
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    切り戻したお花もまだまだ綺麗ですよね。このまま捨てるのは心苦しいので、お部屋で飾って楽しみましょう。

切り戻したお花をお部屋に飾ろう

花屋さんで売られている花とは異なり、切り戻した花や庭で咲いている花は、茎が短かったり曲がっていたりします。
そんな花を生ける時におすすめなのが、グラスやティーカップ、ジャムの空き瓶などの小さな器。水が入るものだったらなんでも器になりますが、なかでも雑貨風の器はさりげなく生けた感じになりセンスよく見えるすぐれもの!小さな一輪挿しもひとつ持っていると便利です。

切り戻したお花の楽しみ方 PW

アンティーク風の陶器の器に庭の花を摘んで。花瓶ではなく雑貨と呼ばれる器は、飾らない感じがかえっておしゃれな雰囲気を醸し出してくれます。

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ガラスの小さな一輪挿しはとても便利。切り戻した花や折れてしまった花を飾るのに利用します。

ゴンフレナラブラブラブ

特に器を使うことなく、切り戻したお花をそのまま紐で束ねておくだけで、ドライフラワーになるお花もあります。写真はゴンフレナ(千日紅)、ゴンフレナ ラブラブラブです。千日経ってもその花苞の色が褪せないことから、千日紅と呼ばれている程、ドライフラワーに適したお花です。

花を生ける前の下準備

水切りをしましょう

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庭で切った花には、まずたっぷりと水を吸わせてあげましょう。そのために行うのが水切りです。水の中に茎がつかるようにして、水中で茎を斜めにカット。そのまましばらく置いておきます。よく切れるハサミを使いましょう。

水に浸かる葉を取りましょう

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水の中に葉が使っていると水が腐りやすく、見た目もあまり美しくありません。水に浸かる葉は最初に取っておきましょう。

お部屋に飾るコツ

切り戻したお花の楽しみ方 PW

茎が短い花は浅い器に生けましょう。ガラスのサラダボウルにたっぷりと盛るだけで可愛らしく仕上がります。

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野原で摘んできた花束のように飾ってみましょう。茎が曲がっているものはちょっとだけ向きを整えて、茎のラインが中心から放射状に広がるようにするとまとまり感が出ます。器の高さと、器から出る花の高さを同じくらいにするとバランスよく見えます。

切り戻したお花の楽しみ方 PW

花だけ飾るのも素敵ですが、グリーンを添えると花がより引き立ちます。ミントやレモンバームなどのハーブやグランドカバープランツがあると便利です。ガーデニングのように、自由な発想で添えてみましょう。写真は、スーパーチュニア ビスタ シルバーベリーとスーパーベル・ホーリースモークとレモンバームを飾っています。

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濃い色の花がポイントになるので、グリーンは周りや隙間に添えるようなイメージで飾ってください。写真は、スーパーベル ダブルピンクリップル、オレガノ ケントビューティー、グレコマを飾っています。

お花を生けた後のお手入れ

こまめに水を取り替えましょう

気温が高くなってくると、花を生けた水も傷みやすくなってきます。せっかく花を飾ったのに水が悪臭を放っていたなんてことにならないように、1日1回は新しい水に取り替えてあげるようにしましょう。ついでに萎れた花も取り除けば、清潔な状態を保つことができます。

まとめ

花を生けるのによさそうな器を探しに、雑貨屋さん巡りも楽しいもの。お気に入りの器をいくつか用意しておくと、庭で育てた花を使ったフラワーアレンジメントの楽しさも倍増します。切り戻した花は、お部屋で飾って最後まで楽しんでくださいね。