ベゴニア・センパフローレンスとは
夏の花壇を彩るベゴニア。ベゴニアには多くの品種がありますが、最もポピュラーなのがベゴニア・センパフローレンスです。ベゴニア・センパフローレンスは、周年開花性のあるブラジル産の原種を元に改良した園芸品種の総称で、葉は肉厚でつやがあり、ハートの花弁が可愛らしく世界中で愛されています。
センパフローレンス(Semperflorens)とは「常に開花している」という意味があり、別名:四季咲きベゴニアとも呼ばれます。大変丈夫な植物で、ガーデニング初心者の方にも育てやすいお花です。
ベゴニア ダブレットとは
ベゴニア ダブレットはバラのような八重の花でつやのある銅葉と花色のコントラストが美しいベゴニア・センパフローレンスです。夏の暑さはもちろん、雨や病気にも強く、春から晩秋まで長くお花を楽しめます。
暑い夏のガーデニングをローメンテナンスで乗り切るために、育てやすいベゴニア ダブレットを上手に取り入れてみてください。(※環境の変化に敏感なため、気温差の激しい所への移動は注意してください。)
ここでは、そんなベゴニア ダブレットを上手に育てる育て方をご紹介します。
栽培カレンダー
※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。
ベゴニア(ダブレット)の育て方
樹液に触れると肌荒れを起こす可能性がありますので、お手入れの際にはガーデングローブをはめるようにしてください。触れた場合は水で洗い流してください。
植えつけ
植えつけ時に元肥を十分に施し、害虫防除のために殺虫剤を撒いておきましょう。買ってきた花苗(9~10.5㎝ポット苗)は初めはふた回り大きな15㎝~20㎝位の鉢に植えつけ、根が張ってきたら30㎝前後の鉢に植え替えましょう。
日当たり・置き場所
ベゴニア ダブレットは風通しのよい1日中日光がよくあたる場所、もしくはに午前中に日光がよくあたり午後は木陰のような日陰になる場所に置いてください。冬は、雨や霜の当たらない場所に移動してください。
水のあげ方
鉢の土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水をあげてください。
肥料のやり方
植えつけ時に元肥を施し、生育期には緩効性の置き肥を1ヵ月に1回程度、液肥(1,000~2,000倍)を1~2週間に1回程度あげてください。
病害虫の予防と対策
植えつけ時に害虫防除のために殺虫剤を撒き、害虫の発生状況により市販のスプレータイプの殺虫剤または粒剤を使用してください。
病気
春と秋に葉に白い粉のようなものがついていたら、うどんこ病の可能性があります。また、風通しが悪いと灰色かび病にかかることがあります。花がらを取り除いて清潔な状態を保つようにしてください。
害虫
葉に無数の白い斑点やかすり状の斑点が見られたらハダニの仕業の可能性があります。風通しが悪いと多発するので、枝や葉が密集している場合は、すいて風通しよくしてください。
夏越し
近年の記録的な猛暑で、ベゴニア ダブレットが傷んでしまったというお問い合わせを受けるようになりました。
ベゴニア ダブレットの耐暑性レベルは★★★☆☆です。夏は、強い直射日光を避け風通しのよい場所で育てると夏に受けるダメージが少なくなり、秋にきれいな花を咲かせます。
35℃を超える温度でも耐える耐暑性があるのですが、25℃以上の夜温が何日も続くと株が痛みます。夏は涼しい場所で夏越しをすると安心です。また、生育旺盛なので根詰まりで株が痛むケースも多いようです。夏に入る前に30cm前後のサイズの鉢に植え替えるようにしましょう。
冬越し
ベゴニア ダブレットが耐えることができる最低温度は、目安として約5℃です。耐寒性に優れているわけではないので、冬越しチャレンジする場合は軒下などで霜を避けて育ててみてください。寒風を除けるために、不織布などで覆うのもいいですね。
水やり:ふつう
置き場所:日なた、半日陰
草丈:30~40cm
株幅:30~40cm
肥料:ふつう
用途:プランター/鉢植え、花壇、ハンギング
★★★☆☆
よくあるご質問
- 冬越しするには、どうしたらよいですか。
ベゴニア ダブレットが耐えられる最低温度は、目安として約5℃です。日本では沖縄を除いて冬越しが困難とされております。ただ、寒い時期は室内に入れ、風通しのよい日の当たる場所で管理して頂ければ、冬越しの可能性はあるかもしれません。詳しくは、ガーデニングの冬越しのコツを参考にしてみてください。