ヒューケラ(ツボサンゴ)とは

ヒューケラは、耐陰性が強く半日陰であればシェードガーデンも彩ることができるツボサンゴ属のカラーリーフです。カラーは黄色・オレンジ・シルバー・赤色・紫色と多様で、寄せ植えや花壇でお花を引き立てるのにも使われる人気の植物です。

発色がよいカラーがたくさんあるので、ヒューケラだけでも十分見応えのあるお庭を演出することができます。

ヒューケラ ドルチェとは

ヒューケラガーデン
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ヒューケラ ドルチェは、一年を通して葉色の変化を楽しめるローメンテナンスのカラーリーフです。一般的なヒューケラは半日陰の涼しい場所を好みますが、直射日光や暑い環境でも育つ強い品種を厳しく選抜したのがヒューケラ ドルチェです。そのため、ヒューケラ ドルチェの誕生によって、ヒューケラが一年中楽しめるカラーリーフとして親しまれるようになりました。

ヒューケラ ドルチェは、シェードガーデンやナチュラルガーデンなどの花壇には欠かせない、またどんな環境を好む植物とも寄せ植えができる寄せ植えの名わき役としておすすめのカラーリーフです。ここでは、そんなヒューケラ ドルチェを上手に育てる育て方をご紹介します。

栽培カレンダー

ヒューケラドルチェ栽培カレンダー

※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。

ヒューケラ ドルチェの育て方

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準備するもの
土の選び方

草花用培養土

水はけのよい土を選びます。病気や害虫を避けるため、新しい土のご使用をおすすめします。

肥料のあげ方

肥料

春と秋の生育期前に緩効性の置き肥をあげる以外はあまり必要としません。

鉢の選び方

鉢底網を敷いてください。(地植えの場合は不要です。)

ガーデニングあると便利な道具

その他道具

スコップ、水やり道具、ガーデングローブ(軍手)、ハサミなどがあると便利です。

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ヒューケラ ドルチェの管理方法

ヒューケラの植えつけ

植えつけ時に元肥を十分に施し、害虫防除のためにオルトラン粒剤等の殺虫剤を撒いておきましょう。買ってきた花苗(9~10.5㎝ポット苗)は初めは二回り大きな15㎝~20㎝位の鉢に植えつけ、根が張ってきたら30㎝前後の鉢に植え替えましょう。

根が張ってくると、地上部が大きくなり、鉢底穴から根が見えたり水が乾きやすくなる症状がみられます。

ヒューケラの日当たり・置き場所

ヒューケラ ドルチェを地植えする場合は、半日陰がおすすめです。近年の記録的な猛暑により、真夏に日なたで育てると葉焼けをするようになりました。夏は、半日陰で育てた方が安心です。

春~秋は、直射日光の下でも寒い日陰でも場所を選びません。

日光の強さや日照時間によって葉色が変わりますが、1日4~6時間の日光があたる場所で、葉の色は最適になります。直射日光への強さは品種によって差がありますが、葉が乾燥して縁から茶色に変わり始めたら日焼けしている兆候です。その場合、少し日陰の場所に移動するか、日除け対策をするようにしてください。

最低温度はー20℃と耐寒性があるので、冬でも屋外で冬越しが可能です。

ヒューケラの水のあげ方

鉢植えの場合

ヒューケラ ドルチェは水はけのよい土壌を好みます。鉢の土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水をあげてください。

地植えの場合

一度根を張ったヒューケラ ドルチェは耐乾性に優れています。地植えであればほとんど水やりの必要はありません。

ヒューケラの肥料のやり方

春と秋の生育期前に緩効性の置き肥をあげる以外はあまり必要としません。夏は肥料が残らないようにしましょう。

ヒューケラの病害虫の予防と対策

病気

特に心配ありません。

害虫

植えつけ時に害虫防除のためにオルトラン粒剤等の殺虫剤を撒き、害虫の発生状況により市販のスプレータイプの殺虫剤または粒剤を使用してください。

風通しが悪いとカイガラムシが発生することがあります。白や茶色の点を見つけたら除去してください。また、日陰ではナメクジが発生する可能性があります。その場合には、ナメクジ駆除剤の利用をおすすめします。

ヒューケラの植え替え

ヒューケラ ドルチェを鉢植えで育てる場合は、1年に一度植え替えをするとキレイな形を長持ちさせることができます。植え替えは春か秋に行ってください。

ヒューケラ ドルチェを地植えで育てる場合は、大きくなり過ぎた株は3~4月に株分けをしましょう。3~4月が株分けの適期です。培養栽培されたヒューケラ ドルチェはとても生育旺盛です。増やす目的であれば、株分けするよりも新しい苗を購入することをおすすめします。

ヒューケラの梅雨越し

ヒューケラドルチェ

強い雨で花茎が倒れてしまった場合は、なかなか元に戻ることはありません。花茎の根元から切り取りましょう。

ヒューケラの夏越し

夏のガーデニング

近年の記録的な猛暑により、真夏に日なたで育てると葉焼けをするようになりました。鉢植えの場合は半日陰に移動し、地植えの場合はよしずなどで日除け対策をしてください。

ヒューケラの冬越し

ヒューケラドルチェ
@hana_koi.garden様の投稿

ヒューケラ ドルチェが耐えることができる最低温度は、目安として-20℃です。積雪20cmを超えるような寒い地域においても、特に何もしなくても枯れることなく冬越ししてくれます。

ヒューケラドルチェ
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雪解け時期には元気な姿を見せてくれます。寒さで傷んだ葉は取り除いてください。

ヒューケラの下葉のお手入れ

ヒューケラドルチェ下葉の処理

春を迎える前に、枯れた下葉を取り除きましょう。風通しよく清潔な状態にして、新しい葉の生長を促してください。

ヒューケラの切り戻し

ヒューケラドルチェ

ヒューケラ ドルチェは自然にまとまりある株に育つので、特に切り戻しの必要はないローメンテナンスの植物です。

ヒューケラの植え替え

植えつけてから2~3年経過したヒューケラ ドルチェは、しだいに根元の茎が伸びてきて株の形が乱れてきます。この伸びた根元の茎はワサビ茎やワサビ芽と呼ばれます。ワサビ茎(ワサビ芽)の対処方法は以下を参考にして、必要に応じて植え替えをしてください。

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色々な植物と組み合わせて楽しんでください

管理情報

開花期:晩春~夏

耐性

耐性:耐寒性多年草

最低温度※:約ー20℃

水やり:ふつう

置き場所:半日陰

草丈

草丈:20~40cm

株幅

株幅:20~40cm

肥料:春と秋の生育期前に緩効性の置き肥をあげる以外はあまり必要としません

鉢植え/プランター

用途:プランター/鉢植え、花壇、ハンギング

ポリネーターフレンドリー

ポリネーター
フレンドリー

耐暑性アイコン

アイコンの説明はこちら

よくあるご質問

Q
ヒューケラ ドルチェは地植えできますか。
A

ヒューケラ ドルチェが耐えることができる最低温度は、約ー20℃です。耐寒性が優れているので冬でも屋外の地植えで問題なく育てられます。

Q
たくさんの種類があって何を選んだらいいか分からないのですが、選び方にコツはありますか。
A

ヒューケラ ドルチェは、植える場所や置く場所に一番馴染む色を選ぶことをおすすめします。夏の暑さ直射日光に強いかどうかは、品種によって多少違いがあるので、育てる場所によってはヒューケラ ドルチェ基本情報で調べてみてください。それでも悩んでしまった場合は、プレミアムカラーのシルバーガムドロップやブラックジェイドがおすすめです。

Q
ヒューケラ ドルチェは宿根草とのことですが、冬は枯れるのでしょうか。
A

ヒューケラ ドルチェは、翌年も楽しむことができる宿根草です。耐えることができる最低温度はー20℃で、育てる地域や環境によっては地上部が枯れることもあります。

Q
ヒューケラ ドルチェの花がたくさん咲いています。どうしたらよいでしょうか。
A

開花期はお花もお楽しみいただけます。花が咲き終わったら、株を清潔な状態で保つために花茎を根元から切り取りましょう。
もし株をより立派に育てたい場合は、花も切り取りましょう。すると栄養が株に集中します。

Q
4月になってもヒューケラ ドルチェの花が咲きません。このままで問題ないでしょうか。
A

ヒューケラ ドルチェの開花には低温が必要になります。生育環境や気温の変動など様々な要因が考えられますが、花が咲かない分鮮やかなカラーリーフを楽しんでください。

Q
ヒューケラ ドルチェはメリクロン苗ですか。
A

メリクロンとは、メリステム クローンを合成した造語で、成長点から作られた複製植物を意味します。ヒューケラ ドルチェは、メリクロン苗をシャーレ上で育てながら株分けして生産しています。正確には、メリクロン由来の培養苗ですが、一般的にこのように生産された苗も含めてメリクロン苗と呼んでいます。