SNSでみなさんの投稿を見ていると、驚くぐらいのたくさんの花を咲かせている方が多くみえます。

毎日水やりをしているのにどうして花数が少ないのか、ベテランガーデナーさんとの大きな違いなのか、いろいろと考えて試行錯誤をしてこのページにたどり着いた方に向け、ここでは「水やり」+アルファのお手入れ、どうして花が咲かないか?その理由とたくさんの花を咲かせるための方法を説明します。

花が咲かない理由

どうして花が咲かない?葉や根はしっかりしているのに、花がたくさん咲かない理由は主に次のことが考えられます。

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花を咲かせるのに必要な日光が足りていない

お花は、太陽の光を浴びて光合成をすることで花を咲かせます。花数が少なかったり花が咲かない場合は、花を育てている場所が日当たりが良いかどうか、確認してみましょう。

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花を咲かせるのに必要な肥料が足りていない

花を咲かせるのに必要な栄養分は、肥料の三要素(N(窒素)、P(リン酸)、K(カリ))のうちP(リン酸)になります。P(リン酸)が足りていないと、どんなに葉や茎や根が立派に育っても花が咲かないことがあります。

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花を咲かせたのに虫に食べられている

葉や茎は充実しているのに中々花が咲かない場合は、害虫が花だけを食べてしまっている可能性があります。花を食べるのはナメクジやコガネムシなどです。

また、何年も育てるアジサイなどのシュラブ(低木)の場合は、以下のような理由が考えられます。

1
剪定を誤った or 剪定していない

花木は剪定時期や剪定位置を誤り花芽を切ってしまったことが理由で花が咲かないことが多いようです。花をたくさん咲かせるためにも美しい樹形を保つためにも剪定は必要ですが、剪定時期や剪定位置には注意が必要です。

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年数が経っていない

果樹や花木が実や花を咲かせるのには、多少の年数が必要になります。植えつけてから1~2年程度である場合は、花を咲かせるほど生長しきれていない可能性が考えられます。この場合は、来年再来年を楽しみにして待っていてください。

これらの花が咲かない理由を踏まえて、ここからはたくさんの花を咲かせる方法を説明します。

花をたくさん咲かせるための場所選び

花をたくさん咲かせる植物の多くは、日当たりが良い場所を好みます。特に午前中よく日が当たる場所を好む植物はとても多く、日当たりがよいほど花もたくさん咲きます。

日当たりの良い場所とは

日当たりの良い場所とは、1日の日照時間が6時間以上ある場所のことです。もし日照時間が足りていないようだったら、日の当たる場所に移動してあげましょう。

曇りや長雨が続く季節にどうしても花つきが悪くなってしまうのは、日照時間や光量が足りていないことが考えられます。病気ではないので、晴れる日がくるまで待ってあげましょう。

場所に合った植物を育てよう

もし1日6時間の日照時間を確保するのが難しい場所でお花を育てる場合には、植物のラベルに「半日陰を好む」と書いてある植物を選びましょう。

もしラベルをなくしてしまった場合は、ホームページなどで確認してみてください。

半日陰を好む植物

半日陰を好む植物は、例えば、ヒューケラ・ドルチェです。ヒューケラはもともと半日陰のような場所で育つ植物。午前中日が当たり午後は木陰になるような環境で良く育ちます。

シェードガーデンを彩るホスタやアジサイなども半日陰におすすめです。午前中日の当たる場所は、意外とたくさんの植物を育てることが可能で、夏の西日を嫌う植物にも適した場所です。スーパーサルビア・ロックンロールスーパージギタリススーパーゼラニウム・チャンピオンなども午前中日の当たる場所を好みます。

1日中日が良く当たる場所よりも育ち方はゆっくりですが、スーパーチュニア®なども育つので、好きな花を選んでみましょう。

日陰でも育つ植物

日当たりの悪い場所、完全な日陰でも良く育つ植物はわずかしかありません。花いっぱいというのは難しいので、日陰に強いガーデンヒポエステス ピッピガーデンカラジウム ハートトゥハートなどのカラーリーフなどで彩をそえるのが一番簡単な方法です。

地面付近は日陰だけれど上部に光が差し込むような塀際などは、ハンギングバスケットなどで高さを出せば花を育てられることもあります。季節によっても日当たりは変わるので、どこまで日が当たるのか観察してみましょう。

花をたくさん咲かせるための肥料のあげ方

たくさんの花を咲かせるのに、肥料は不可欠です。肥料をあげていない場合は、まずは毎週規定量の肥料をあげるようにしましょう。肥料をあげているのに花が咲かない場合は、P(リン酸)の比率が高い「花が咲く」と記載があるような肥料をあげるようにしましょう。P(リン酸)は、N(窒素)やK(カリ)よりもどうしても吸収しづらい性質があります。満開の季節は、意識的にP(リン酸)の比率が高い肥料をあげるようにしましょう。

肥料をあげる日は、水やりの代わりに液体肥料をあげましょう。規定量に希釈した液体肥料を、鉢底から流れ出るまでたっぷりあげます。

こちらは直径24cm(8号鉢)に植えられたスーパーチュニアビスタミニ ブルースターです。500mlで鉢底から液体肥料が流れ始めました。たっぷりとは鉢底から流れる程度の量になります。

花をたくさん咲かせるための害虫対策

病害虫を防ぐのにお手軽なのが薬剤を利用することです。植えつけ時に害虫防除のために殺虫剤を撒き、害虫の発生状況により市販のスプレータイプの殺虫剤または粒剤を使用してください。ナメクジには、ナメクジ駆除剤の利用をおすすめします。

たくさんの花の咲かせ方

また、風通しの良い場所で育てて、花を清潔な状態に保っておくことも予防として重要です。

花をたくさん咲かせるための鉢サイズ

たくさんお花を咲かせるには根ものびのびと生長できる状態であることが必要不可欠です。健康な根から栄養素と水分を吸収してたくさんの花を咲かせます。大きく育ってきたなと感じたらふた回りほど(直径6cm分程度)大きな鉢に植え替えてあげてください。

PW(ピーダブリュー)の花苗は特に生育旺盛です。初めから1苗で30cm程度の鉢に植えて問題ないものばかりなので、もしそれより小さい鉢で育てている場合は、大きい鉢に植え替えて根詰まりしないようにしてあげましょう。育てるのに最適な鉢サイズは、PW植物の育て方ページに記載があります。参考にしてみてくださいね。

花をたくさん咲かせるための切り戻し(花苗編)

開花期が長い(春から秋までなど)お花の場合には、梅雨入り前と夏の終わりの年2回切り戻しをすることをおすすめします。切り戻しをすることで、株形を整えることもでき、余分な場所に栄養を取られることなくたくさんの花を咲かせることができます。

6月8日 切り戻し前

スーパーベル カリブラコア

育ちすぎて形が崩れてきたスーパーベル。株元が蒸れて枯葉も目立ってきました。植物が蒸れて傷みやすい梅雨前などに行うと効果的です。

6月8日 切り戻し後

スーパーベル カリブラコア

ばっさり切り戻すときも、必ず元気な葉を多めに残すようにしましょう。すっきりして風通しがよくなりました。

7月1日

約3週間できれいなドーム状になりました!このようなきれいな形に整えるのに、切り戻しはたくさんの花を咲かせるために是非マスターしたいテクニックです。

花をたくさん咲かせるための剪定(庭木編)

花を咲かせる植木は、その年伸びた新しい枝に花芽を付ける新枝咲きの植物と、古い枝に翌年の花芽を付ける旧枝咲きの植物に分けられます。旧枝咲きの場合は、剪定をする時に花芽を切らないように注意が必要です。

まずは育てている植木が新枝咲きなのか旧枝咲きなのか調べてみてください。花芽の付け方が書いていない場合は剪定期と剪定場所を確認しましょう。

花をたくさん咲かせるための天候に応じた移動

たくさんの花の咲かせ方

鉢植えで花を育てている場合は、台風や豪雨など花がダメージを受ける天候の際には、軒下などに移動すると安心です。

花をたくさん咲かせるためのお花の選び方

スーパーチュニアビスタシルバーベリー

何年かガーデニングをしていると、同じ植物を同じように育てていても、たくさんの花が咲く品種とそうでない品種があることに気づかれると思います。もともと花がたくさん咲く品種を選ぶことも、実はとっても重要なんです。

PW(ピーダブリュー)は、ガーデニング初心者の方でもたくさんの花が咲かせるような品種改良を進めています。たくさんのお花が咲く品種を探していたら、是非PWマークを目印にしてみてください!

まとめ

植物のラベルやホームページには、その植物を上手に育てるためのヒントがたくさん記載してあります。最近では一般植物がどんどん品種改良され、その品種ごとに特性や育て方も違ってきています。特にシュラブ(低木)の場合は、剪定期も花を咲かせるのにとても重要な情報になります。

育てている植物に合った場所を選び、たくさんの花を咲かせる肥料を選んであげて、長くたくさんの花を咲かせてあげてください。たくさんの花はきっと皆さんの毎日を笑顔でいっぱいにしてくれるはずです。「届けたいのは育つよろこび」それが私たちPWの想いです。