玄関は家の顔ともいえる場所です。玄関にきれいな植物が彩られていると、それだけで「幸せな家族が住んでいるに違いない」という印象を受けます。

毎日人が出入りする玄関は一目を引きやすく、ガーデニング初心者の方はまず玄関ガーデニングから始めるのがおすすめです。日当たりが良くても悪くても大丈夫!玄関を植物でおしゃれに見せる、ガーデニングのポイントやおすすめ植物をご紹介します。

玄関ガーデニングのメリット

玄関ガーデニングにはたくさんのメリットがあります。

おしゃれな玄関ガーデニングのポイント

家全体を引き立てる:1鉢でも効果絶大です。

省スペースで始めやすい:無理なくガーデニングを始めるのにぴったりな場所です。

防犯対策:目を引くことで防犯対策も期待できます。

庭がなくても楽しめる:マンションでも庭がなくてもガーデニングを楽しめます。

無機質な空間に彩りを:植物があることで温かみを感じます。

季節の移ろいを感じる:植物とともに春夏秋冬を楽しめます。

風水効果:玄関がきれいだと良い気が入るとされています。

帰宅時や外出時に今まで素通りしていただけの玄関が、植物があるだけで「いってらっしゃい」「お帰りなさい。お疲れ様」と声をかけてくれるような癒しの空間に変わります。

玄関をおしゃれに飾るポイント

家の顔ともいえるエントランスは、外から直接見えるため家の印象を左右する場所。ぜひお気に入りの植物でおしゃれに彩りましょう!

イメージを統一する

おしゃれな玄関ガーデニングのポイント

家のイメージに合わせて鉢や植物、ガーデングッズも統一するとおしゃれ度がアップします。モダンな印象の家にはコンクリートの鉢やモノトーン、和風の家にはモミジや下草を組み合わせて繊細な鉢植えを置くなど、インテリアと同じように考えると簡単です。

ガーデニング上級者の方にとっては、玄関ガーデニングは一番の見せ所でもあります。一番満開の植物を選んで、一等席に飾るのもおすすめです。

フォーカルポイントを作る

おしゃれな玄関ガーデニングのポイント

華やかな花を植えた鉢などでフォーカルポイントを作りましょう。それだけで、無機質な空間がおしゃれな場所に早変わりします。フォーカルポイントにする植物を植える鉢も、ちょっとおしゃれなものを選んでみてくださいね。

鉢3つで勝負する

おしゃれな玄関ガーデニングのポイント

鉢をいくつか並べたいときには、奇数を意識しましょう。まずは3つの鉢を、不等辺三角形をイメージして並べるのがおすすめです。植える植物は季節の花やグリーン、寄せ植えなど好きなものをセレクト。花の色や鉢に統一感を持たせるとおしゃれな雰囲気にまとまります。

メリハリをつける

おしゃれな玄関ガーデニングのポイント

高く伸びるグリーンと草丈の低い花を組み合わせたり、花台を使ったりして高低差をつけてみましょう。高い位置に飾れるハンギングもおすすめです。鉢の大きさを変えるなど、メリハリをつけると簡単におしゃれな雰囲気になります。

大中小を組み合わせる

おしゃれな玄関ガーデニングのポイント

同じ鉢をなんとなく並べるシンプルスタイルも素敵ですが、少し変化を加えたいときは、鉢の大きさや高さを変えてみましょう。鉢の大きさは大、中、小の3種類を組み合わせて、高さにも変化が生まれるように植物も工夫してみてください。小さな鉢は窓辺に置いたりハンギングにしたり、高い位置に置いてみてもいいですね。

壁の色やドアの色とコーディネートする

おしゃれな玄関ガーデニングのポイント

ドアや壁の色に合わせて花の色もコーディネートしてみましょう。鉢の色もドアや壁の色に合ったものを選ぶと統一感が出ます。同系色でまとめたり、反対色でコントラストを付けてアクセントにするのも良い方法です。

門柱、ポスト周辺を飾る

おしゃれな玄関ガーデニングのポイント

門柱やポストに合わせて鉢植えの花を飾ったり、グリーンで植え込みを作ったりするとおしゃれな空間が際立ちます。

何もない場所に植物を植えて空間を作り上げるよりも、ポストなどを中心にアレンジしたほうがイメージを作りやすいので、ガーデニング初心者の方にもおすすめです。

玄関をおしゃれに保つポイント

鉢をたくさん並べすぎない

おしゃれな玄関ガーデニングのポイント

日当たりが良いとたくさんの鉢を並べたくなるものですが、地面にたくさん並べすぎるとごちゃごちゃした印象になってしまうことがあります。鉢をたくさん置く場合はナチュラルな花壇に見えるように工夫してみましょう。少し離れた場所からバランスを確認しながら配置するといいですね。

普段から5分だけ掃除する

おしゃれな玄関ガーデニングのポイント

玄関をおしゃれに見せるためには、清潔な状態を保つことが大切です。毎日掃き掃除をして、落ち葉や汚れた花がらなどが落ちていない玄関を意識しましょう。時間をなるべくかけたくない方は、開花期の長い花や常緑のグリーンがおすすめです。

おすすめのガーデニング道具

ヴィンテージ感のあるブリキのジョウロや車輪

おしゃれな玄関ガーデニングのポイント

シャービーな雰囲気にしたい場合に便利なのがヴィンテージ感のあるガーデングッズやジョウロなどです。鉢にペイントしてヴィンテージ感を出すのもおすすめ。植物もナチュラルなイメージのものを選びましょう。

おしゃれな鉢

おしゃれな玄関ガーデニングのポイント

大きな玄関やタイル張りの空間には、少し高級感のある鉢をセレクト。ラグジュアリーな空間作りに役立ちます。

季節を感じるオーナメント

おしゃれな玄関ガーデニングのポイント

クリスマスやハロウィンなど季節に合わせたオーナメントなどで鉢植えを飾ると温かみのある演出ができます。ハロウィンの時期はパンプキンカラーのグッズや花で飾り、クリスマスにはクリスマスリースやクリスマスカラーの寄せ植えで楽しみましょう。

長い玄関アプローチの工夫の仕方

門から玄関までのアプローチが長い玄関も、工夫次第でお手入れ簡単なおしゃれな玄関ガーデニングを作ることができます。

シュラブ(低木)を取り入れましょう

アナベル アジサイ(紫陽花)

1本でボリュームが出る上に、根づけば植えっぱなしで大丈夫なシュラブ(低木)を植えましょう。アジサイなどのシュラブ(低木)は樹高が1m程度に留まり、女性でも剪定できる上に、最近では剪定不要な自然に樹形がまとまる品種も多くあります。

地植えであれば植え替えや水やりなどの手間もなく、簡単におしゃれな玄関を演出できます。

ペレニアル(宿根草)を取り入れましょう

ロシアンセージ_デニムレース

何年も育てられるペレニアル(宿根草)を積極的に取り入れるのも、簡単におしゃれなエントランスにするポイントです。開花期が長いペレニアル(宿根草)を取り入れて、手間いらずに四季を感じてみましょう。

遠近感・奥行きを演出しましょう

おしゃれな玄関ガーデニングのポイント

アプローチは、直線よりも曲線にすると実際よりも奥行きが生まれます。高さのあるシュラブ(低木)の足元に低い背の低い植栽を組み合わせることで空間に変化が出ます。また、手前に大きな植物を置いて遠くの一部を隠すことで遠近感が強調されます。

その応用で、入り口付近にシンボルツリーやシュラブ(低木)などを置いて視線を一部遮ると、空間をより広く感じさせ奥行きを出すことができます。鉢植えで楽しめるシュラブ(低木)もあるので試してみてくださいね。

ガーデニング上級者の方は、グランドカバープランツやシュラブ(低木)の植え込みにシンボルツリーを組み合わせたり、花いっぱいの花壇にしたり、ガーデンスペースを思いっきり楽しみましょう。

大きな鉢を置きましょう

おしゃれな玄関ガーデニングのポイント

長いアプローチに小さな鉢をたくさん置くと、お手入れも大変になり、バランスも取りづらくなります。長いアプローチには、潔く大きな鉢を置いてみましょう。すると、きれいな状態を比較的簡単にキープすることができます。

大きな鉢には、樹木などを植えてシンボルツリーにしたり、花壇のように寄せ植えを楽しんだりしてみてくださいね。

日陰の玄関におすすめの植物

ヒューケラ

ヒューケラ ドルチェ
分類:ユキノシタ科ツボサンゴ属

日陰を好む植物は、例えば、ヒューケラ・ドルチェです。ヒューケラ・ドルチェは夏の直射日光の下でも良く育つように改良された品種ですが、もともとヒューケラは日陰でも良く育つ多年草。日当たりのあまり良くないシェードガーデンを華やかに演出したい時にもおすすめです。大人っぽいダークな銅葉や黒色、鮮やかな赤やオレンジ、爽やかなライムグリーンなど葉の色は実に多彩。ヒューケラだけでもおしゃれな花壇が完成します。

カラジウム(カラジューム)

ガーデンカラジウム ハートトゥハート
分類:サトイモ科カラジウム属

日向・日陰・室内と場所を問わず楽しむことができるカラーリーフ、ガーデンカラジウム ハートトゥハート。熱帯性のカラーリーフで、大きめの葉がお庭をトロピカルに演出してくれ、日陰の庭で使うと一気に明るくなります。耐寒性は弱いので、花壇で育てると一年草扱いにはなりますが、冬は室内で観葉植物として育てると翌年も楽しむことができます。また、冬に球根を堀上げて春に植えて翌年もまた楽しむこともできます。

ヒポエステス

ガーデンヒポエルテス ピッピ
分類:キツネノマゴカ科ヒポエステス属

赤色や白色、ピンク色などの斑入りの葉が美しいガーデンヒポエステス ピッピ。斑入りの大きな葉は日陰を明るくしたいときに最適。直射日光の下でも暗い日陰でも育つ丈夫な植物で、草丈30cmほどのこんもりした株姿に生育します。春から晩秋まで楽しめるので、シェードガーデンにぜひ取り入れてみてください。

日なたの玄関におすすめの植物

トレニア

スーパートレニア カタリーナ
分類:アゼトウガラシ科ツルウリクサ属

スーパートレニア カタリーナは、暑さや雨に強く、ガーデニング初心者にもたいへん育てやすい植物です。一般的なトレニアと比べ夏の直射日光にも強く、太陽の光を浴びてぐんぐん育ち、春から晩秋まで株を覆うように花が咲き続けます。

ルドベキア

ルドベキア アーバンサファリ
分類:キク科ルドベキア属

ルドベキア アーバンサファリは洗練されたアースカラーと造形美が印象的で、たくさんの枝から連続開花するルドベキアです。耐暑性に優れているだけでなく、最低温度はー15℃と耐寒性もある多年草で、冬越しをするとさらに大きな株に生長します。草丈が40~50cmと高いので、花壇や寄せ植えのフォーカルポイントにおすすめです。また、花もちがよく次々と咲くので、切り花やドライフラワーにもおすすめです。

ペチュニア

スーパーチュニア ビスタ
分類:ナス科ペチュニア属

春から秋の花壇や寄せ植えに大活躍してくれるのがペチュニア。
ペチュニアには数多くの品種がありますが、おすすめなのがスーパーチュニア®ビスタ。暑さや蒸れにも強いため真夏の直射日光の下でもすくすくと育ち、春~秋まで開花します。(栽培環境によりますが、日本のほとんどの地域で晩秋まで開花します。)

まとめ

美しい玄関は家全体の印象を高め、住む人のイメージにも影響を与えます。毎日目にする場所だからこそ、魅力的な植物を使ったガーデニングでおしゃれに演出してはいかがでしょうか。