- 基本情報
- 育て方
セイヨウニンジンボクとは
セイヨウニンジンボク(西洋ニンジンボク)は、ヨーロッパ南部原産のシソ科ハマゴウ属の落葉低木です(クマツヅラ科で分類される場合もあります)。花が少なくなる夏に爽やかな青色の花を穂状に咲かせます。細い葉が朝鮮人参に似ていることから、人参木(ニンジンボク)と呼ばれていますが、チェストベリーやチェストツリーの名前でも知られています。
2~3mと大きく育ちシンボルツリーとしても人気で、花や葉に香りがあります。古くからハーブの一種としても利用されており、婦人病などの症状に良いとされています。
セイヨウニンジンボク ブルーディドレ
セイヨウニンジンボク ブルーディドレは、丸みがある樹形に育つ、コンパクトなセイヨウニンジンボクです。コンパクトなので、他の多年草とともにボーダー花壇など地植えで楽しむのに最適です。真夏に咲く花は淡いブルーで涼し気な印象で、少し個性的なボール状の小花が集まった花穂が、まっすぐ立ち上がるように伸びる姿が目を引きます。ラベンダーブルーの花は初夏から晩夏まで咲き続け、爽やかな香りも楽しめます。冷涼な地域では多年草として、温暖な地域ではシュラブ(低木)としてお楽しみください。
ここではそんなセイヨウニンジンボクを上手に育てる育て方をご紹介します。
栽培カレンダー
※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。
ベビー苗について
セイヨウニンジンボク ブルーディドレは、植えつけ初年度に育てて翌年以降に花を楽しめるベビーサイズの苗木「ベビー苗」の販売もしています。ベビー苗は、その年は花が咲かない場合がありますが、冬越しをすると翌年花を咲かせます。
晩秋に休眠期に入った時に「花が咲かないまま枯れてしまったわ」と廃棄しないようにしてくださいね。
※落葉樹ですので秋冬出荷の場合は葉色が変わっている場合や、落葉し地上部は枝のみの場合がございますが、品質には問題ございません。
セイヨウニンジンボクの育て方
日当たり・置き場所
1日中日光がよくあたる場所で育ててください。1日6時間以上日光があたる場所で育ててください。大きく生長するので余裕があるスペースに植えてください。
水はけのよい土壌で育ててください。
植えつけ
買ってきた苗(15㎝PWポット苗やベビー苗)は、真夏と真冬を除いて周年植えつけ可能です。春と秋の植えつけ適期以外は根を傷めないように十分注意してください。
鉢植えの場合
初めはふた回り大きな鉢に植えつけ、根が張ってきたら30㎝前後の鉢に植え替えましょう。マグアンプKの中粒(効き目1年)か大粒(効き目2年)を、予め元肥として培養土に混ぜておきます。他は一般的な花苗と植えつけ方法は変わりません。
地植えの場合
以下を参考にして植えつけをしてみてください。
水のあげ方
地植えの場合
根が張るまでは毎日水やりをするようにしましょう。根が張れば特に水をあげる必要はありません。雨が降らない日が続いて、土が乾いているようであれば適宜水をあげてください。
鉢植えの場合
土が乾いているようであれば適宜水をあげてください。
肥料のやり方
植えつけ時に元肥を施し、1~3月に緩効性の置き肥をあげてください。セイヨウニンジンボクは生長も早く生育旺盛な花木のため、1年に1回は肥料をあげるようにしましょう。
病害虫の予防と対策
セイヨウニンジンボクは、病害虫の心配は特に必要ありません。
剪定・花がら摘み
セイヨウニンジンボク ブルーディドレは、一般的なセイヨウニンジンボクと比べると樹形がまとまるように改良されています。
しかしながら大きく生長するので、落葉した休眠期(目安として12~2月)に剪定をしてください。この時期であれば、好みの高さで剪定することもできます。枝数は少ないので、間引き剪定が必要な場合は最小限に留めて、伸び過ぎた枝や枯れた枝を切り取る程度の剪定にしましょう。
セイヨウニンジンボク ブルーディドレは、新枝咲きのシュラブ(低木)です。休眠期が終わってから花芽をつけるので、花が咲き終わった後から休眠期までに剪定をすれば来年もお花を楽しむことができます。
冬越し
セイヨウニンジンボク ブルーディドレが耐えることができる最低温度は、目安としてー17℃です。耐寒性に優れているので、日本全国ほとんどの地域で屋外で冬越し可能です。
冬は地上部を枯らす落葉樹ですが、根は生きています。春になるとまた青い葉が茂ってきます。春の訪れを楽しみにしていてください。
植え替え
鉢植えの場合
鉢植えで育てているセイヨウニンジンボクは2年に一度は植え替えすることをおすすめします。休眠期にふた回りほど大きな鉢や地植えに植え替えるようにしてください。
植え替えは、葉を落とした後の休眠期に行います。関東以西の暖地では、落葉して休眠期に入る11月下旬から翌年の3月頃までが植え替え時期です。寒冷地では、寒さで株が傷まないように、11月下旬から翌年の立春(2月上旬)までに植え替えをするといいでしょう。
鉢増しすることが難しい場合は、以下の植え替え方法を参考にして来年も同じ鉢サイズでお楽しみください。
地植えの場合
地植えの場合は、植え替えの必要はありません。