ガーデニング雑貨やガーデンファニチャーは、屋外空間を一段と魅力的に変えてくれる魔法のアイテムです。予算やスペースに合わせて選び、心地よい庭時間を楽しみましょう。
エクステリアとは

エクステリアとは、家の外構や庭、ベランダなどの屋外空間全体を指す言葉です。インテリアが家の中を装飾・快適に整えるのに対して、エクステリアは住まいの「外側」を演出します。最近では、庭やベランダを「第2のリビング」として楽しむスタイルが注目されており、その空間づくりに欠かせないのが、ガーデン雑貨やガーデンファニチャーです。
エクステリアはインテリア同様、個々のセンスの発揮しどころ。外から見える場所でもあるので、おしゃれなエクステリアは家の印象も左右します。
おすすめのガーデニング雑貨【予算別】
庭やベランダをもっと素敵に演出するためのガーデン雑貨を、予算別に紹介します。
~3,000円のプチプラ雑貨
ガーデンピック

もっとも手軽に取り入れられるのがガーデンピック。エントランスの植木鉢に「welcome!」などと書いてあるピックを指せば、おもてなし感のあるおしゃれな空間に変わります。ハロウィンやクリスマスなど、イベントに合わせたピックを使って季節感を演出するのも楽しいもの。シャービーやカントリー風の雰囲気が好きな方にもおすすめです。
ガーデンオブジェ

宿根草が多い庭など、花が咲かない期間が長く寂しくなりがちな場所には、置くだけで様になるオブジェがおすすめ。フォーカルポイントになるようなものを置いてみましょう。オブジェの大きさはスペースによって変えてみて。狭いベランダだったら小さめのオブジェをいろいろ集めても素敵です。逆に、広い庭に小さなオブジェを並べてしまうと目立たずにごちゃごちゃした印象になってしまうこともあるため、ある程度存在感のあるものにしてみましょう。いくつか置くときは、イメージを揃えて統一感を出すのが成功の秘訣です。
ガーデンライト・ランタン
夜の庭を美しく演出してくれるガーデンライト。昼間とはまた違った庭の魅力が引き出され、家を美しく見せてくれます。

地面に挿すだけで使えるソーラータイプのガーデンライトは手軽に取り入れられるのが魅力。デザインも多種多様なので、アプローチ沿いに設置したり、リビングから見える場所に設置したり、庭の楽しみ方も広がります。

キャンドルタイプは雰囲気抜群。ただ、火を使うため、必ず目の届く場所で使用するのが大切です。夜のアウトドアリビングを楽しみたい時などに使うとよいでしょう。
配線を引いて設置するタイプの照明は簡単な電気工事や基礎工事が必要です。新しく庭を作るという方に向いています。
花台・フラワースタンド

鉢植えの花を置いただけだとどうしても平面的になりがちです。同じ鉢植えでも高低差を出すだけでリズミカルになり、庭が立体的に見えてきます。アンティーク調のテラコッタなど、フォーカルポイントになるような花台をひとつ置いてみるだけでも庭の雰囲気はかなり変わります。
最近は100円ショップでも簡単な花台が手に入るのでチェックしてみてもいいですね。
3,000~10,000円のおしゃれ雑貨
枕木

おしゃれな玄関アプローチなどに人気の枕木。ナチュラルな雰囲気を醸し出せるのが魅力です。本物の枕木はかなり重量があるのでDIYは大変ですが、最近は、使い込んだ本物の木のように見えるコンクリート製や合成樹脂の枕木など耐久性のある素材も増えています。軽量で扱いやすい素材も多く、手軽に取り入れられるのではないでしょうか。木製以外にも、敷き詰めたり、間にグランドカバープランツを植えてステップのように置いたり、予算や体力も考えてデザインしてみましょう。
トレリス

家の境界や壁沿いにつるバラを這わせたい際におすすめなのが、英国調のアイアン製トレリスです。繊細な雰囲気があり地面に挿すだけで使えるので設置も簡単。フェンスがない場所でつるバラを誘引したい、家の壁に誘引用の釘などを打ちたくない、といった場合に便利です。デザイン性の高いものは、花のない時期でも家をエレガントに見せてくれます。
オベリスク

庭に高さを出せるガーデンファニチャーとしておすすめなのがオベリスク。おしゃれなガーデン雑貨の一種としても人気です。高さを出してくれるので花を高い位置で楽しむことができ、庭が華やかになります。花のない時期にはオブジェとして見ごたえのあるオベリスクは庭の骨格の一部としても役立ってくれます。もちろん、つるバラ以外にも、ハゴロモジャスミンやクレマチスなどのつる植物ならなんでも大丈夫。植木鉢に挿して手軽に楽しめる小型のオベリスクは、エントランスの鉢植えやベランダガーデニングにもおすすめです。
ラティス・ウッドフェンス

視線を遮りながら、風通し・見栄えともによくしたい、というときは、設置が簡単なラティスを取り入れてみましょう。カーポートと庭など空間を区切りたい場合にも便利です。暗く見えがちなブロック塀をラティスで覆えば空間を明るく見せることもできます。
木製のラティスの場合、防腐処理されたものや樹脂製、アルミ製などに比べると耐久性はそれほど長くありません。ブロック塀に設置できるものや地面に直置きできるもの、プランター付きなど材質も含めさまざまなタイプがあるので、設置する場所に応じて選びましょう。
10,000~50,000円の印象的なアイテム
ガーデンベンチ

広さのある庭に何かワンポイント欲しい、という方におすすめなのがベンチです。置くだけでフォーカルポイントになり、植栽だけでは作り出せない風景が生まれます。ベンチの両脇に鉢植えを置いたり、シュラブを植えたりして庭に溶け込むようにするのが設置のポイント。気候のいい時期はベンチに座って庭を眺めながらゆっくり読書、といった光景が浮かんできそうです。木製やアイアン製などがありますが、木製で防腐処理がされていないものはある程度年数が経つと劣化していくのでご注意を。
ワーディアンケース

ワーディアンケースとは、植物を寒さや乾燥から守る小型の温室のこと。屋外で冬越しできない植物を育てている方は持っていると便利です。比較的高価なガラス製やインテリア性の高いプラスチック製のワーディアンケースは、室内での熱帯植物やランの栽培に向いています。一方、ラックにビニールの覆いを被せて使うワーディアンケースは、サイズや種類も豊富にそろっているので、ベランダや屋外での使用におすすめです。鉢の数や置き場所に合わせてサイズを選びましょう。
ガーデンパラソル

庭やベランダでティータイムを過ごしたり、ガーデニングの合間にちょっと休憩したり、というときにあると便利なのがガーデンパラソルです。パラソルは設置するだけでヨーロッパのカフェのようなおしゃれな雰囲気になり、日差しを遮ってくれる優れもの。アイアンの足やテーブルとセットになっているタイプ、スタンドで自立できるタイプなどがあります。タイプにより設置方法が異なるので、必ず設置方法や設置場所を確認してから購入しましょう。また、パラソルは風に強風にあおられると危険なため、使用しない時は閉じておきましょう。
ガーデンテーブル・ガーデンチェア

芝生やデッキなどがある庭だったら、ガーデンチェアとテーブルを取り入れてみてはいかがでしょうか。庭をセカンドリビングとして使いたい場合にも欠かせないガーデンファニチャーです。ガーデンチェアは簡単に移動できる折り畳み式のものから、木製、アイアン製、防水性のある人工ラタン製のソファまで多くの種類があります。設置するスペースや過ごし方に応じて選びましょう。
50,000円~の本格派アイテム
パーゴラ

庭や軒先につるバラなどを這わせることのできる、骨組みだけの屋根のようなものをパーゴラと呼びます。ぶどう棚や藤棚などで見かけますが、庭を立体的に使うことができ、枝垂れるように咲く花を高い位置で楽しめるのが魅力。
日差しを取り込むことができるのもメリットのひとつです。リビングの窓の近くに設置する藤棚のようなタイプは、グリーンで囲まれたリラックスできる空間を楽しめますが、大型で家の外観も変わるため、色や材質などもよく考慮して選ぶことが大切です。
比較的簡単に取り入れられるのがアーチ型のパーゴラです。アイアン製の小型タイプだったら基礎工事をせずに手軽に取り入れることができ、つるバラなどを這わせてエントランスや庭のフォーカルポイントにもなります。レンガの小路などと組み合わせれば、宿根草メインのナチュラルガーデンを引き立てるのに一役かってくれます。
フェンス

空間を仕切る役目をしてくれるのがフェンス。木製、アイアン、メッシュなど素材もデザインもさまざまなものがありますが、目につく場所に設置するためエクステリアの印象を左右します。周囲からの視線を遮りたいならある程度高さが必要ですが、庭を区切るだけだったら低いタイプでも大丈夫。
地面に挿すだけで簡単に設置できるものから基礎工事が必要な大掛かりなものまであるため、予算や目的に合わせて選びましょう。道路や隣の家に面した場所で使用する場合は、倒れたりすることのないように安全面にも注意が必要です。
物置き・ガーデンシェッド・ガーデンストレージ

ガーデンシェッド・ガーデンストレージとは、ガーデニング用品やカーメンテナンス用品などをしまっておける小屋や屋外収納庫。ただの倉庫とは一味違う、おしゃれな小屋のようなタイプは庭の雰囲気もアップ!雨の日や寒い時期のガーデニング作業やDIY作業にも使えて便利です。
もっと手軽なのが小型のガーデンストレージ。モダンで耐久性のある鋼板製やアンティークな雰囲気の木製など、材質もデザインもさまざまなものがそろっています。ガーデニング用品の収納場所に困っているという方は、置き場所や収納したいものの容量に合わせて取り入れてみてください。
ガゼボ

ガゼボとは西洋風のあずまやのこと。庭園内にある屋根と柱のある六角形や八角形などのデザイン性の高い構造物で、西洋では庭園内の社交場として利用されてきました。広い庭でないと設置は難しいかもしれませんが、ガゼボがあるのはとても贅沢な空間。広さと予算に余裕があって、優雅なガーデンタイムを過ごしたい方におすすめです。ガゼボには伝統的な木製のものや、モダンな金属製、アルミ製、樹脂製とさまざまなタイプがあります。DIYで作れるキットも販売されているので腕に自信のある方は挑戦してみては?
ガーデンファニチャーとは

ガーデンファニチャーとは、屋外で使用できる家具全般を指します。テーブルやチェア、ベンチ、ソファ、パラソルなどがあり、材質も木製・金属製・樹脂製など多岐にわたります。選び方のポイントは、使用場所の広さ、日当たり、移動のしやすさ、そして何よりデザインと耐久性。たとえば、ナチュラルガーデンには木製の家具がよく合いますし、モダンな雰囲気にはアイアンやアルミ製がぴったりです。
ガーデンファニチャーで作るセカンドリビング
庭やベランダにガーデンファニチャーを置くことで、外でもくつろげるセカンドリビングが実現します。たとえば、ウッドデッキにテーブルセットを置けば、朝食やティータイムを楽しめる空間に。夜にはランタンやキャンドルを灯して、非日常感を演出することもできます。
ガーデン雑貨・ファニチャー選びの注意点
風対策
軽い家具や雑貨は強風で飛ばされやすいので、固定するか、収納可能なものを選ぶようにしましょう。
防水・防虫対策
予め屋外用として販売しているものでも、防水や防虫対策がされていないと素材によってはすぐに腐ってしまう可能性があります。お気に入りの雑貨は、塗装してコーティングするなどをしましょう。
紫外線対策
近年の真夏の強い紫外線下では、ほとんどの素材が日に焼けて劣化してしまいます。カバーや日よけを活用するか、収納できるものを選びましょう。
ガーデン雑貨・ファニチャーのお手入れ方法
ガーデンエクステリアは、素材によってお手入れの仕方が異なります。
木材
木製のガーデンファニチャーは、日光・風雨にさらされることによる劣化や白アリなどの虫害などにより、数年するとどうしても傷みが出てきます。薬剤処理により木材そのものを傷みにくくしたものもありますが、木の材質によっても耐久性はかなり異なります。長く大切に使用したい大型のガーデンファニチャーは、防虫・防腐効果のある木材保護塗料を使った定期的なメンテナンスで、紫外線や水、害虫から守りましょう。
金属
錆を味として楽しむのが一番ですが、サビて劣化しないためには定期的に防錆スプレーをするか、定期的に水拭きをするようにしましょう。。
ラタン
ラタン製のガーデンファニチャーは、屋外でも使える人工ラタンで作られています。天然ラタンの家具は軽くて丈夫ですが、水や紫外線に弱いため、屋外での使用には適しません。一方、人工ラタンは紫外線や水に強く色あせしにくいのが特徴。とはいっても、人工ラタンのガーデンチェアもずっと直射日光や風雨にさらされ続けていると劣化が早くなってしまいます。長持ちさせたい場合は、こまめに汚れを拭き取り、使う時だけ屋外に出す、屋根のある場所で使う、ということも考えましょう。
レンガ
レンガにはアンティークレンガや新しい傷などのないレンガがありますが、どちらも使っているうちに古びた雰囲気になっていくのがよいものです。コケが生えて気になるようだったらデッキブラシなどを使って洗浄しましょう。
まとめ
庭だけでなく家の外構もワンランクアップしてくれるさまざまなガーデニング雑貨やガーデンファニチャー。予算が少なくても工夫次第で素敵な空間作りは可能。どんな庭にしたいのかを思い描きながら、効果的に取り入れて理想の庭を作ってくださいね。
