秋の収穫祭ハロウィン。日本でも仮装をして楽しむイベントとして定着しつつあります。ハロウィンといえばカボチャ(ジャックオーランタン)のデコレーションが定番ですが、お庭やベランダもハロウィン仕様にスイッチして、秋のガーデニングを楽しんでみませんか。
ここでは、ハロウィンムードを盛り上げるガーデンづくりのポイントや、ハロウィンをより楽しく演出するハロウィンにぴったりの植物をご紹介します。
ハロウィンとは
ハロウィンとは、10月31日に行われる、秋の収穫をお祝いするヨーロッパ発祥のお祭りです。最近では日本でも、大人も子供も仮装をして楽しむイベントとして定着していますが、もともとは古代ケルト民族のサウィン祭りが起源と言われています。古代ケルトでは、11月1日が新年とされ、大晦日にあたる10月31日の夜に先祖の霊や悪霊が戻ってくると信じられており、その悪霊を追い払う目的で皆が仮装をするようになったそうです。
ハロウィンガーデン作りのポイント
そんなハロウィンをより楽しむためのガーデン作りのポイントは、色選びにあります。
「ジャック・オー・ランタン」の象徴色であるオレンジ色をベースに、銅葉や赤系のカラーを組み合わせてみましょう。すると、ぐっとハロウィンらしさが増します。明るく華やかにしたければ、オレンジ色と赤や黄色を組み合わせてみてください。ちょっと大人っぽくしたければ、黒などのダークカラーを組み合わせてみましょう。
ハロウィンガーデンにおすすめのグッズ
パンプキン(ジャック・オー・ランタン)
最近では、ハロウィンを楽しむためのグッズがたくさん売られていますが、お手軽に確実にハロウィンガーデンを作るにはパンプキンは欠かせません。園芸店やホームセンターなどに、ハロウィンガーデンを彩るためのデコレーション用の小さいパンプキンがたくさん売っています。それらを2~3個並べて、小さなハロウィンコーナーを作ってみることから始めてみましょう。油性ペンで顔を描いてオリジナルのジャックオーランタンを作るのも楽しいものです。
DIY上級者となれば、パンプキンにこんなアレンジを加えるのも楽しいですね。
[su_youtube url=”https://youtu.be/eMYRv1nyyvU”]
DIY ボタニカルパンプキンを作ろう
パンプキンもアレンジ次第で色々な表情を作ることができますよ。
ハロウィンピック
もっとお手軽に小さなスペースでハロウィンガーデンを楽しみたい場合は、ハロウィンピックを活用するのが効果的です。
ハロウィンランタン
夜のハロウィンガーデンをぐっと楽しみたい場合には、お庭にランタンを飾ってみましょう。夜のハロウィンガーデンで、BBQをしたりお酒を飲んだり、ぐっと楽しみ方が広がります。
ハロウィンガーデンの例
エントランスを彩るハロウィンガーデニングの一例をご紹介します。普段のガーデニングにパンプキン+αの工夫をするだけでこんなにハロウィン気分を盛り上げることができます。
ハロウィン寄せ植えのポイント
1つハロウィン仕様の寄せ植えがあるだけでも、一気にハロウィンモードにスイッチが入ります。かぼちゃを使って、ハロウィンの寄せ植えを作ってみてはいかがでしょうか。鉢植えならお部屋に置いてもいいですね。
苗を配置する感覚で、パンプキンを配置します。大きなものは重さがあるので直接土の上に配置するようにしましょう。中心よりも30~45程度左右に傾けた場所に置くと、寄せ植えが作りやすくなります。パンプキンより高性の植物を背景に、パンプキンより低い植物や這うようにして咲く植物を手前に配置します。ガーデンピックの場合は、パンプキンが主役(フォーカルポイント)になるように苗を配置してください。
配置が決まったら、鉢穴が大きい場合には鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れます。鉢底石は、底が見えなくなる程度まで入れます。
あらかじめ元肥を混ぜておいた培養土を入れます。土入れ道具があると便利です。
苗を置いてみて、苗の表面の土の高さが鉢から1~2cmほど下がった位置になるように、高さを調整しながら土を入れ、だいたいの花の配置や苗の向きを決めます。
90度に傾けて、ポットをもむようにしてポットから苗を取り出します。90度は、ポットから苗を取り出す際にお花が土で汚れることを防ぐ上、ポットから苗を取り出しやすい角度になります。根が回りすぎて土がカチカチになっている場合は、周りを軽くほぐしてから植えてください。それ以外の場合は、ポットから抜いた状態のまま植えましょう。
苗を植える場所と向きが決まったら、根本まで土に入るように、しっかりと植えつけます。
苗と苗の間に土を入れて隙間を埋めていきます。この時、土を抑えないようにしてください。フカフカのベッドを作るような感覚で優しく土を流し込んでください
苗と苗の間をスティク(割りばし)などでつついて、隙間をなくしましょう。
これで、ハロウィンの寄せ植えは完成です。植え終わったら最後にたっぷりと水を与えます。鉢の底から水が流れ出るまでたっぷりと水をあげてください。勢いよく水をあげると、土が柔らかいのでえぐられてしまう可能性があります。初めの水やりだけは、少しずつ優しくあげるようにしてください。
パンプキンベースの作り方
ちょっとしたDIYでハロウィンを工夫してみたかったら、パンプキンベースを作ってみてはいかかでしょうか。
ハロウィンガーデンにおすすめの植物
ヒューケラドルチェ
シックな色合いが魅力のヒューケラドルチェ。いろいろな種類がありますが、中でもハロウィン向きなのはオレンジ色や赤銅色。明るい雰囲気でまとめたければ、オレンジ系のチェリーコンポートやメープルファッジ、スイートプリンセス、アップルシブーストなど。大人っぽくおしゃれな雰囲気には、銅葉や黒系のビターショコラやブラックジェイド、シルバーデュークなどがぴったりです。
マーガレット
マーガレットの開花期は10月~6月(冬はお花が休む場合があります)。ハロウィンの時期に準備をすると、その後もずっと長く楽しむことができますよ。白色や黄色のマーガレットなら、ハロウィンカラーにもしっくり合います。
チョコレートコスモス チョカモカ
チョコレートの香りと深いダークレッドの花色が魅力のチョコレートコスモス チョコモカ。ハロウィンを大人っぽく演出したいときに、ヒューケラドルチェなどのカラーリーフと合わせるのもおすすめです。
カリブラコア(スーパーベル リッチ)
春から秋までお花を楽しめるカリブラコア(スーパーベル リッチ)は鮮やかな発色が魅力的。ハロウィンガーデンにぴったりの原色の赤色やオレンジ色の花がたくさんあります。
ガザニア ビースト
パンプキンカラーのガザニア ビースト シルバーティガーは、そのままでもハロウィンの雰囲気を楽しめるオレンジ色のキク科の植物です。日光が足りない曇りや雨の日や、夕暮れ時には花が開じる性質があります。
ケイトウ(セロシア)
深みのある赤やオレンジ色の、ビロードのような質感の花が咲くケイトウ。鶏のトサカのようなフォルムの花が咲く品種の他に、キャンドルのような形の花を咲かせる品種もあります。ハロウィンの寄せ植えにもってこいの配色を演出してくれます。
鑑賞用トウガラシ
どことなくハロウィンの雰囲気があるのが、観賞用トウガラシです。オレンジや黄色、赤色などの硬質な質感の実が、カボチャのイメージと重なります。ハロウィン用のカボチャと一緒に飾ってもいいですね。
まとめ
ハロウィンガーデンを演出するポイントは色の選び方にあります。ハロウィンガーデンは、自分だけでなく「トリック or トリート?」と訪問する子供達やご近所さん達の気分までもハロウィン気分にさせてくれます。さまざまな植物を取り入れて、オリジナルのハロウィンガーデンを楽しんでくださいね。