フロックスとは

フロックスは、小花をたくさん咲かせる丈夫な植物として知られており、そのほとんどが北米原産になります。種によって育て方が異なるのも特徴で、日なたを好むパニキュラタ種(Phlox paniculata)、半日陰の湿った土壌を好むストロ二フェラ種(P. stolonifera)、乾燥した日なたを好むスブラタ種(P. subulata)、日なたの排水性のよい場所を好むドゥラモンディ種(P. drummondii)があります。近年は、それぞれのメリットを生かした新しいハイブリッドのフロックスも出てきています。

フロックス オープニングアクトとは

フロックスオープニングアクト

フロックス オープニングアクトは、強健で暑さ寒さに強く、株いっぱいに花咲く姿が圧巻のハイブリッド宿根フロックスです。

一般的なフロックスよりも開花期が長く、草丈は50~70cmと鉢植えでも育てることができます。甘い蜜の香りが漂い、蝶やハチなどのポリネーター(花粉媒介者)を招きます。

ここでは、そんなフロックス オープニングアクトを上手に育てる育て方をご紹介します。

栽培カレンダー

フロックスオープニングアクト栽培カレンダー

※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。

フロックス オープニングアクトの育て方

avatar
わたしがご案内!
準備するもの
土の選び方

培養土

水はけのよい土を選びます。

肥料のあげ方

肥料

液肥を週1回程度、置き肥(緩効性)を月1回あげてください。

鉢の選び方

30cm前後の鉢がおすすめです。鉢底網を敷いてください。(地植えの場合は不要です。)

ガーデニングあると便利な道具

その他道具

スコップ、水やり道具、ガーデングローブ(軍手)、ハサミなどがあると便利です。

avatar
咲かせてね!
フロックス オープニングアクトの管理方法

植えつけ

買ってきた花苗(11㎝トールポット苗)は、真夏と真冬を除いて周年植えつけ可能です。初めは二回り大きな20㎝~25㎝位の鉢に植えつけ、根が張ってきたら30㎝前後の鉢に植え替えましょう。春と秋の植えつけ適期以外は根を傷めないように十分注意してください。

根が張ってくると、地上部が大きくなり、鉢底穴から根が見えたり水が乾きやすくなる症状がみられます。

害虫防除のためにオルトラン粒剤等の殺虫剤を撒いておきましょう。

フロックス オープニングアクトは、株幅:70~90cmに生長します。地植えで育てる場合は、年々株が生長することを見越して、スペースに余裕をもって植えるようにしましょう。

日当たり・置き場所

フロックス オープニングアクトは、1日中日光がよくあたる場所もしくは午前中に日光がよくあたり午後は木陰のような日陰になる場所で育ててください。半日陰でも育ちますが、日なたで育てる方がたくさんの花を咲かせます。

最高のパフォーマンスを楽しむには、風通しが良く日当たりの良い場所で育ててくださいね。

水のあげ方

鉢植えの場合

土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水をあげてください。冬季は葉色が変化して葉数が減ったり、地上部がなくなったりしますが土中に根があり発芽準備をしていますので、水を切らさないように管理してください。

地植えの場合

根づくまでは、土が乾いたら水やりをするようにしてください。根づけばほとんど水やりは不要です。極端に暑い日が続き雨が降らなかった場合のみ、たっぷりと水やりをするようにしてください。

肥料のやり方

鉢植えの場合

フロックス オープニングアクトは、開花期は、緩効性の置き肥を1ヵ月に1回程度、液肥(1,000~2,000倍)を1〜2週間に1~2回程度あげてください。夏は肥料をお休みしましょう。

地植えの場合

特に肥料は必要ありません。

病害虫の予防と対策

植えつけ時に害虫防除のためにオルトラン粒剤等の殺虫剤を撒き、害虫の発生状況により市販のスプレータイプの殺虫剤または粒剤を使用してください。

病気

一般的なフロックスよりもうどんこ病に強く改良されていますが、株が蒸れると、うどんこ病が発生する可能性があります。葉や茎に白い粉のようなものがついていたら、うどんこ病かもしれません。

風通しの良い場所に移して、うどんこ病に効果があるカリグリーンなどの薬剤を散布してください。

風通しのよい場所で育てているのにうどんこ病を発症している場合は、肥料のあげ過ぎで窒素過多になっている可能性があります。うどんこ病が繰り返し発症する場合には、肥料のあげ過ぎに注意してください。

害虫

アブラムシの主な繁殖期は4~6月と9~10月です。この時期にアブラムシが発生することがあります。アブラムシは、単為生殖で、雌が1匹いれば増え続けることができる害虫です。アブラムシを見かけたら、たくさんついてしまった部分は切り落とし、残ったアブラムシが再繁殖する前にアブラムシに効果がある薬剤を散布してください。

切り戻し・花がら摘み

フロックスオープニングアクト満開
5月下旬満開
フロックスオープニングアクト切り戻し前
6月中旬満開後
フロックスオープニングアクト切り戻し後
6月中旬切り戻し後
フロックスオープニングアクト切り戻し後1カ月
7月中旬切り戻し後1カ月

一般的にフロックスの開花期は梅雨入り前の1カ月程度ですが、フロックス オープニングアクトは、花が咲き終わった後に切り戻しをすれば1カ月後に(真夏の場合は2~3カ月後になる場合もあります)再び咲き始め、夏を超えて晩秋まで楽しむことができます。

フロックスオープニングアクト

背丈の1/2程度に切り戻すと、美しい樹形に整います。

夏越し

フロックス オープニングアクトは耐暑性に優れているので、長雨の多湿に注意して風通しの良い場所で育てれば夏越しができます。

冬越し

フロックス オープニングアクトが耐えることができる最低温度は、目安としてー30℃です。特に冬越し準備を必要とせず、日本全国で屋外で冬越し可能です。

植え替え

鉢植えの場合

鉢植えで育てている場合は、2年に一度春や秋に植え替えをしましょう。

地植えの場合

植え替えは不要です。

avatar
ここがポイント!
根づけば植えっぱなしでOKのメンテナンスが簡単なお花です

管理情報

開花期:春~晩秋

耐性

耐性:耐寒性多年草

最低温度:ー30℃

水やり:ふつう

置き場所:日なた、半日陰

草丈

草丈:50~70cm

株幅

株幅:70~90cm

肥料:ふつう

鉢植え/プランター

用途:プランター/鉢植え、花壇

ポリネーターフレンドリー

ポリネーター

フレンドリー

耐暑性アイコン

アイコンの説明はこちら

よくあるご質問

Q
たくさんの花を咲かせるには切り戻しをした方がいいですか。
A

ひととおり花が咲き終わった後、株の半分程度まで切り戻しをしましょう。