アルンクス シャンテリーレースとは
アルンクス シャンテリーレースは、北アメリカ原産の多年草です。日本の山地や雑木林に多く自生するヤマブキショウマ(山吹升麻)もその仲間で、大陸を渡り日本列島にやってきたとされています。
アルンクス シャンテリーレースは、日本の高温多湿の環境に適しており根づけば植えっぱなしでも大丈夫なローメンテナンスな植物です。耐陰性に優れており日陰でも花を咲かせ、よく育ちます。
ここでは、そんなアルンクス シャンテリーレースを上手に育てる育て方をご紹介します。
栽培カレンダー
※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。
※ご購入後の苗は真夏と真冬を除き早めに植えつけてください。
アルンクス シャンテリーレースの育て方
植えつけ
買ってきた花苗(11㎝トールポット苗)は、真夏と真冬を除いて周年植えつけ可能です。初めはふた回り大きな20㎝~25㎝位の鉢に植えつけ、根が張ってきたら30㎝前後の鉢に植え替えましょう。春と秋の植えつけ適期以外は根を傷めないように十分注意してください。
害虫防除のために殺虫剤を撒いておきましょう。水はけのよい適度に水分が保てる土が最適です。
アルンクス シャンテリーレースは、株幅:100~120cmに生長します。植え替えが難しい植物なので、スペースには余裕をもって植えるようにしましょう。
日当たり・置き場所
アルンクス シャンテリーレースは、半日陰を好みますが、適度な水分を保つことで日なたでも育てることができます。また、日陰のお庭でも花を楽しむことができます。
真夏は、西日を避けて育てるようにしてください。地植えで日なたで育てている場合は、よしずやシェードなどで日陰を作ってあげると安心です。
水のあげ方
鉢植えの場合
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水をあげてください。
冬季は葉色が変化して葉数が減ったり、地上部がなくなったりしますが土中に根があり発芽準備をしていますので、土の表面が乾いたら2~3日待って、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水をあげるようにしてください。
地植えの場合
根づくまでは、土が乾いたら水やりをするようにしてください。根づけばほとんど水やりは不要です。極端に暑い日が続き雨が降らなかった場合のみ、たっぷりと水やりをするようにしてください。
肥料のやり方
鉢植えの場合
肥料はひかえめで育ちます。春と秋に、緩効性の置き肥をあげてください。
地植えの場合
特に肥料は必要ありません。
病害虫の予防と対策
植えつけ時に害虫防除のために殺虫剤を撒き、害虫の発生状況により市販のスプレータイプの殺虫剤または粒剤を使用してください。
病気
灰色かび病(ボトリチス)は、老化した花弁や傷んだ葉先、茎、地面に接した葉柄などが水浸状に腐敗する病気です。症状が拡大すると灰色のかびに覆われます。18℃付近の春や秋に、多湿な状態が続くとよく発生します。
風通しの良い場所で育てるようにしましょう。
害虫
アブラムシの主な繁殖期は4~6月と9~10月です。この時期にアブラムシが発生することがあります。アブラムシは、単為生殖で、雌が1匹いれば増え続けることができる害虫です。アブラムシを見かけたら、たくさんついてしまった部分は切り落とし、残ったアブラムシが再繁殖する前にアブラムシに効果がある薬剤を散布してください。
切り戻し・花がら摘み
晩春の花が咲き終わった後、梅雨入り前に株の半分程度まで切り戻すと、再び花茎が伸びて花がきれいに咲きます。
初夏に花が咲き終わった後は、切り戻して傷んだ葉や古い葉を取り除き、風通しをよくしてください。
夏越し
アルンクス シャンテリーレースの耐暑性レベルは★★★☆☆です。夏は、風通しのよい場所で育てると夏に受ける株のダメージが少なくなります。
冬越し
アルンクス シャンテリーレースが耐えることができる最低温度は、目安としてー40℃です。特に冬越し準備を必要とせず、日本全国で屋外で冬越し可能です。
冬に気温が下がってくると葉色が変わり、落葉して地上部が小さくなったり無くなってしまうこともありがすが、地下部は生きていて、春暖かくなったらまた芽吹きます。
植え替え
鉢植えの場合
鉢植えで育てている場合は、2年に一度春や秋に植え替えをしましょう。
地植えの場合
アルンクス シャンテリーレースは、植え替えが難しい種になります。地植えをする場合はスペースには余裕をもって植えるようにしましょう。
水やり:ふつう
置き場所:日なた、半日陰、日陰
草丈:60~90cm
株幅:100~120cm
肥料:すくなめ
用途:プランター/鉢植え、花壇
ポリネーター
フレンドリー
★★★☆☆