ヘリオプシスとは
ヘリオプシスは、別名:ヒメヒマワリとも呼ばれ、ヒマワリに似た小さな黄色い花を長期間たくさん咲かせます。キク科ヘリオプシス属(ヒマワリモドキ属と称する場合もあります)に属します。
ヘリオプシス サマーパレットとは
ヘリオプシス サマーパレットは、開花する条件として低温は不要で、見応えのある直径約8cmの大きな花を咲かせるヒメヒマワリです。分枝性に優れ、花壇や切り花として幅広く活躍します。冬越しすればさらに充実した株に生長し、毎年楽しむことができるペレニアル(宿根草・多年草)です。ここでは、そんなヘリオプシス サマーパレットを上手に育てる育て方をご紹介します。
栽培カレンダー
※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。
ヘリオプシス サマーパレットの育て方
草花用培養土
水はけのよい土を選びます。病気や害虫を避けるため、新しい土のご使用をおすすめします。
肥料
緩効性の置き肥を早春と秋に年2回、生育期には液肥(1,000~2,000倍)を1~2週間に1回程度あげてください。
鉢
30cm前後の鉢がおすすめです。鉢底網を敷いてください。(地植えの場合は不要です。)
その他道具
スコップ、水やり道具、ガーデングローブ(軍手)、ハサミなどがあると便利です。
植えつけ
買ってきた花苗(11㎝トールポット苗)は、真夏と真冬を除いて周年植えつけ可能です。初めは二回り大きな20㎝~25㎝位の鉢に植えつけ、根が張ってきたら30㎝前後の鉢に植え替えましょう。春と秋の植えつけ適期以外は根を傷めないように十分注意してください。
とても生育旺盛なので、植え替えに自信がない場合は初めから30cm前後のサイズの鉢に植えても育てることができます。土の表面が乾いたら、たっぷり水をあげるようにして、水のあげ過ぎに注意して育ててください。
植えつけ時には、元肥を十分に施し、害虫防除のために殺虫剤を撒いておきましょう。より綺麗な花姿を目指す場合は、植えつけ時に「摘心(ピンチ)」をした方が良いのですが、「摘心(ピンチ)」をしなくてもたくさん分枝して多くの花を咲かせます。
日当たり・置き場所
ヘリオプシス サマーパレットは、水はけのよい1日中日光がよくあたる場所で育ててください。1日6時間以上日光があたる場所で育ててください。
水のあげ方
鉢植えの場合
鉢の土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水をあげてください。冬の間は過湿に注意してください。
地植えの場合
根が張れば、水やりはほとんど不要です。
肥料のやり方
緩効性の置き肥を早春と秋に年2回、生育期には液肥(1,000~2,000倍)を1~2週間に1回程度あげてください。
病害虫の予防と対策
植えつけ時に害虫防除のために殺虫剤を撒き、害虫の発生状況により市販のスプレータイプの殺虫剤または粒剤を使用してください。病害虫の心配はほとんどありません。ヘリオプシス サマーパレットはうどんこ病にも強く改良されました。
切り戻し・花がら摘み
咲き終わった花は切り取ると、次の花が咲きやすくなります。
こちらはスーパー台風による暴風で、根元から倒伏してしまったヘリオプシス サマーパレットです。茎が折れた根元際で切り戻しをしました。すると1カ月後には、再度まっすぐな茎をのばして花を咲かせました。
季節や栽培環境にもよりますが、とても強健な植物なので、参考にしてみてください。
冬越し
晩秋には、地際近くで茎をすべて切り取り冬越し準備をしてください。
ヘリオプシス サマーパレットは、寒い季節になると地上部を枯らす宿根草です。耐えることができる最低温度は、目安としてー20℃と日本全国ほとんどの地域で屋外で冬越し可能です。地上部は枯れても、根は生きています。春に芽吹くのを楽しみにしていてください。
植え替え
鉢植えの場合
鉢植えで育てている場合は、鉢底穴から根が見えたり地上部と比べて鉢が小さく感じたら、春や秋に植え替えをしましょう。
地植えの場合
地植えで育てている場合は、植え替え不要です。
水やり:ふつう
置き場所:日なた
草丈:80~100cm
株幅:40~50cm
肥料:ふつう
用途:プランター/鉢植え、花壇
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