ベロニカとは
世界中で300種類もあるベロニカは、尖った花穂が特徴的で昔からボーダーガーデンやグランドカバーとしてよく用いられています。爽やかなブルー、ピンク、ホワイトなどの花色があり、耐暑性耐寒性ともに優れ丈夫で育てやすい植物です。ベロニカは大きく分けて、立ち性に育つものと、這い性に育つものがあます。
ベロニカ ウィザーディングとは
ベロニカ ウィザーディングは、立ち性で穂状に花を咲かせるベロニカです。濃い緑色の葉で、一般的なベロニカよりも耐病性に優れています。翌年の花を咲かせるために冬はしっかりと寒さにあてましょう。
ここでは、そんなベロニカ ウィザーディングを上手に育てる育て方をご紹介します。
栽培カレンダー
品種により開花期が異なるため、栽培カレンダーを品種ごとにご紹介します。
ベロニカ ウィザーディング ホワイトワンズ
※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。
ベロニカ ウィザーディング ホワイトワンズ以外
※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。
ベロニカ ウィザーディングの育て方
植えつけ
買ってきた花苗(11㎝トールポット苗)は、真夏と真冬を除いて周年植えつけ可能です。初めはふた回り大きな20㎝~25㎝位の鉢に植えつけ、根が張ってきたら30㎝前後の鉢に植え替えましょう。春と秋の植えつけ適期以外は根を傷めないように十分注意してください。
植えつけ時にも元肥は必要ありません。害虫防除のために殺虫剤を撒いておきましょう。ベロニカ ウィザーディングは、湿り気のある土壌を好みます。中程度~湿り気のある水はけのよい土で育ててください。
日当たり・置き場所
ベロニカ ウィザーディングは、1日中日光がよくあたる場所もしくは午前中に日光がよくあたり午後は木陰のような日陰になる場所で育ててください。半日陰でも育ちますが、日なたで育てる方がたくさんの花を咲かせます。
水のあげ方
鉢植えの場合
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水をあげてください。冬季は葉色が変化して葉数が減ったり、地上部がなくなったりしますが土中に根があり発芽準備をしていますので、水を切らさないように管理してください。
地植えの場合
根づくまでは、土が乾いたら水やりをするようにしてください。根づけばほとんど水やりは不要です。極端に暑い日が続き雨が降らなかった場合のみ、たっぷりと水やりをするようにしてください。
肥料のやり方
ベロニカ ウィザーディングは、年2回1~3月と花が咲き終わった後に肥料をあげてください。
1~3月にあげる寒肥(かんごえ)は、翌年の花を立派に咲かせるためのもので花の生長の決め手となる重要な肥料です。寒肥(かんごえ)には、緩効性の有機肥料をあげましょう。花が咲き終わった後にあげるお礼肥(おれいごえ)は、新芽を生長させるためのものです。
春に芽が伸びてくると、茎が倒れやすくなるので注意してください。
病害虫の予防と対策
植えつけ時に害虫防除のために殺虫剤を撒き、害虫の発生状況により市販のスプレータイプの殺虫剤または粒剤を使用してください。
病気
一般的なベロニカよりも耐病性に優れていますが、風通しが悪いと灰色かび病にかかることがあります。
害虫
アブラムシの主な繁殖期は4~6月と9~10月です。この時期にアブラムシが発生することがあります。
アブラムシは、単為生殖で、雌が1匹いれば増え続けることができる害虫です。アブラムシを見かけたら、たくさんついてしまった部分は切り落とし、残ったアブラムシが再繁殖する前にアブラムシに効果がある薬剤を散布してください。
切り戻し
花穂が咲きすすんで伸びきったり、ひととおり花が咲き終わったら、株元20~30cm程度に切り戻しをしましょう。その際に葉が傷んでいる場合は、葉も切り取ってください。すると、再び花が咲きます。
ただし、ブルーキャンドルは返り咲き性が優れているわけではないので、最後まで花を楽しみきった後に切り戻しをすることをおすすめします。
こちらはスーパー台風による暴風で、根元から倒伏してしまったベロニカ ウィザーディングです。茎が折れた根元際で切り戻しをしました。すると1カ月後には、再度まっすぐな茎をのばして花を咲かせました。
季節や栽培環境にもよりますが、とても強健な植物なので、参考にしてみてください。
夏越し
ベロニカ ウィザーディングの耐暑性レベルは★★★☆☆です。夏は、風通しのよい場所で育てると夏に受ける株のダメージが少なくなり、秋に花を咲かせやすくなります。
冬越し
ベロニカ ウィザーディングが耐えることができる最低温度は、目安としてー25℃です。特に冬越し準備を必要とせず、日本全国で屋外で冬越し可能です。翌年花をたくさん咲かせるには、しっかりと低温にあてます。冬に茎が枯れてきたら刈り取りましょう。
植え替え
鉢植えの場合
ベロニカ ウィザーディングはとても生育旺盛です。鉢植えで育てている場合は、一年に一度春や秋に植え替えをしましょう。
地植えの場合
地植えで育てている場合は、植え替えは不要です。
水やり:ふつう
置き場所:日なた、半日陰
草丈:40~45cm
株幅:40~45cm
肥料:ふつう
用途:プランター/鉢植え、花壇
ポリネーター
フレンドリー
★★★☆☆
よくあるご質問
- たくさんの花を咲かせるには切り戻しをした方がいいですか。
花穂が咲きすすんで伸びきったり、ひととおり花が咲き終わったら、株元20~30cm程度に切り戻しをしましょう。ただし、ブルーキャンドルは返り咲き性が優れているわけではないので、最後まで花を楽しみきった後に切り戻しをすることをおすすめします。