ガーデニングに興味はあるけれど、何から始めたら良いか分からない…。そんなガーデニング初心者の方に向けて、花苗の選び方や植え方、花の育て方といったガーデニングの基本をご紹介します。ガーデニング初心者必見!これを読んで、花や植物のあるガーデニングライフを是非始めてみましょう。
暮らしの中に植物があると、生活空間が生き生きしてくるような気がします。疲れたときには、好きな花を眺めるだけで心が癒されます。おうち時間も増えて、そんな植物のある暮らしに憧れや興味がある方も多いのではないでしょうか。
でも、ガーデニング初心者さんにとっては、植物の選び方や、準備するものなど分からないこともたくさんあるはず。また、育て方が分からずに枯らしてしまったという経験から、ガーデニングを諦めかけている方もいるのではないでしょうか。 そんなガーデニング初心者さんやガーデニングリベンジの方のために、植物の選び方や植物の育て方などのガーデニングの基本をまとめてみました。
ガーデニングとは
ガーデニング(Gardening)とは、そのまま英語を訳すと「お庭」(Garden)+「ですること」(ing)で、家庭で行う庭づくりや園芸を表します。しかしながら、場所はお庭に限定することなく、植物を育てて楽しむことを一般的にガーデニングと呼びます。
ガーデニングは、植物や鉢を選ぶことやお庭のイメージを膨らませることから始まり、植物を植えた後に水やりをしたり肥料をあげたり花がらを摘んだりする日々のお手入れも全て含めて、ガーデニングと総称します。
ガーデニングの癒し効果
一般的にガーデニングには癒し効果があると言われていますが、花や植物が植えられている学校や地区が平和で安全な傾向にあることは、既に立証されているようです。人によって感じ方に違いはあるものの、人は壮大な自然を目の前にすると快適であると感じます。自然にはそんな癒しの効果があります。
自然の中で暮らすのは難しくても、ガーデニングによって私たちは身近に自然を感じることができます。ガーデニングを通じて、植物が持つ癒し効果を感じることができるのです。
ガーデニングする場所を決めよう
まずは植物選びの前に、屋内で育てるのか屋外で育てるのかガーデニングをする場所を決めましょう。
最近ではインドア・ガーデニングという言葉もあるように、家の中で植物を育てたいという方も増えています。屋内で育てるのなら、観葉植物がおすすめです。観葉植物コーナーにある花やグリーンから好きな植物を選びましょう。多肉植物も室内で育てられます。ただし、園芸店の店頭に置いてあるような草花は、一般的には家の中では育てられません。
屋外で育てるのであれば、植物の選択肢も広がります。ガーデニング初心者さんは花壇や庭などの地面に直接植えるよりも、まずは鉢植えやプランターでガーデニングを始める方が植物を育てやすいと思います。鉢植えやプランターなら、ベランダや庭、玄関前など好きな場所に置くことができます。
ところで、鉢を置く場所はよく日が当たる場所でしょうか。それとも日陰でしょうか。これは植物を選ぶ際にとても大事なことです。植物には日当たりの良い場所を好むものと、明るい日陰程度であれば育つものなど、さまざまな性質のものがあります。苗を買った後も元気に育てるために、環境に合う植物を選びましょう。
花壇スペースなどに地植えにすると植物もよく育ちます。水やりの頻度も減るなど、地植えならではのメリットもたくさんあります。ただ、地植えにする時に気をつけたいのは、植物の栽培に向いた栄養たっぷりな土かどうかです。植物が育つ栄養が含まれていない土の場合は、まず土作りから始めなければなりません。根を張れるように耕し、生育に適した土にするために腐葉土などを混ぜるのは、ガーデニング初心者にとっては結構な大仕事です。そういった理由で、ガーデニング初心者の方にはまず鉢植えをすることをおすすめします。
ガーデニングで花壇などに地植えをする時に気を付けたいことをご紹介します。
ガーデニングする植物を選ぼう
屋内で育てる観葉植物か、屋外で育てる草花か、というガーデニングの大枠を決めたら、次はガーデニング場所に適した好きな植物を選んでみましょう。観葉植物は一年を通じていろいろな種類が売られていますが、草花の苗は店頭に並ぶ季節が限られているものが多いです。
お店で売っている季節が限定されているのは、植えつけに適した時期が限られているからです。店頭に並んでいる植物(苗)はその季節に屋外で育つ植物だと思って大丈夫です。ガーデニング初心者の方には、葉だけでも楽しめるハーブ類もおすすめです。育てやすい上に使う楽しみもあるのが嬉しいですよね。
ガーデニング初心者にとって育てやすい植物とは、特別な手入れがいらず、水やりと定期的な肥料くらいですくすくと元気に育つ植物です。店頭で売られている植物(苗)には、植物の名前や育て方などが書かれているラベルがついています。そのラベルに、性質や育て方の情報が書いてあるので参考にしながら選びましょう。ガーデニング初心者の方は、ラベルに「暑さや病気に強い」「管理が簡単」などと書いてある植物を選ぶのがおすすめです。
店頭で売られている植物(苗)を選ぶ際は、虫食いがないか、葉が黄色く茎がヒョロヒョロしていないかなどチェックします。茎が間延びしていなくて、元気そうな葉がたくさんついている苗を選びましょう。花苗の場合は、花がたくさんついている花苗に目が惹かれがちですが、どちらかというと蕾がたくさんついている花苗の方が植えてから長く楽しめるのでおすすめです。
初心者におすすめの花苗選びのポイント
ガーデニング初心者の方には、あまり手間がかからず長く咲く花がおすすめです。初心者さん向け花苗を選ぶポイントは、3つあります。
例えば、同じペチュニアでも売られている品種はたくさんあります。切り戻しや摘心(ピンチ)などのお手入れをしなくても自然に分岐して増えてくれる花付きが良い品種も増えてきました。そのような花苗を選ぶとお手入れが簡単です。
開花期がもともと短いすぐ枯れてしまう花苗よりは、長く咲く花苗は復活も期待できガーデニングの失敗が少なくなります。
病害虫に強い花苗を選ぶと、病害虫によるトラブルを軽減できガーデニングの失敗が少なくなります。
花苗の選び方に困ったら、おすすめのお花を見てみてください。ガーデニング初心者におすすめの花苗選びのポイントを全て押さえた花苗をご紹介します。
春おすすめの花
春はたくさんの中から花を選ぶことができます。ガーデニング初心者の方は、この季節は長く咲く花がおすすめです。また春の訪れを感じるガーデナーに人気のお花も一緒にご紹介します。
夏おすすめの花
日本の高温多湿な夏の環境を苦手とする植物は多いものですが、そんな花が少なくなる季節でも休まず開花するガーデニング初心者におすすめの真夏にとことん強い花苗をご紹介します。
秋おすすめの花
秋から始めるガーデニングは、すぐに花が咲き晩秋まで楽しめるお花を選ぶか、耐寒性の強いお花を選んで冬越しして春に楽しむか、大きく分けて2つのお花の選び方があります。虫が発生しづらく水切れもしにくい…秋は、ガーデニングを始めるのに最適な季節です!そんな秋おすすめのお花をご紹介します。
冬おすすめの花
多くの草花がお休みに入る冬。花が少ないこの季節に、寒さに負けず咲き続けてくれる冬の花をご紹介します。その植物が耐えることができる最低温度の目安を記載しています。お住まいの地域や栽培環境によっては、防寒対策が必要になるので参考にしてみてください。
ガーデニング道具を準備しよう
自宅にない場合は、植物を買いに行くついでに、園芸店やホームセンターで一緒に買って準備できるといいですね。
鉢・プランター
鉢の素材には、土から作られた素焼きやテラコッタ、陶器、プラスチックなどがあります。置き場所に合わせて好みの素材、デザインを選びましょう。
鉢底網
鉢底の穴から土がこぼれたり害虫が侵入したりするのを防ぐネットです。最初からネットがセットされているプランターの場合は必要ありません。
土(培養土)
苗と一緒に用意したいのが培養土。「草花用培養土」や「ハーブ用培養土」、「観葉植物用培養土」など、育てる植物別の培養土を一緒に購入すると失敗がありません。
肥料
肥料には粒状のものと液体のものがありますが、草花用として、まずは粒状の緩効性化成肥料を用意しておくとよいでしょう。長く花を咲かせるペチュニアやパンジー、室内で育てる観葉植物には、液体肥料も用意しておくといいですね。
ガーデニングを始めよう
ガーデニング初心者の成功ポイント
ガーデニング初心者さん向けのガーデニングを失敗しないためのポイントは、3つあります。
植物によっては日陰を好む場合もあります。
生育旺盛な花苗を育てる場合は、直径30cm程度の鉢がおすすめです。
お花は基本的に、根から水分と栄養を吸収して育ちます。栄養たっぷりの水はけのよい土は、ガーデニング初心者の方が想像している以上に重要です。
お花は基本的に、日当たりがよい場所で栄養たっぷりの土をたくさん入れれる鉢で育てるだけで、ガーデニング初心者の方でも(多少なら水やりや肥料やりを忘れてしまっても)失敗も少なくガーデニングを楽しむことができます。
花の植え方、鉢植えのやり方
- 鉢底ネット、鉢底石を入れます
鉢の底に鉢底ネットを置き、その上に鉢底石を入れます。量は底が見えなくなる程度。入れすぎると培養土が少なくなってしまうので注意してください。あくまで、水はけをよくして鉢土がジメジメするのを防ぐためなので、小さな鉢の場合は入れなくてもかまいません。
- 培養土を入れます
続いて培養土を入れます。苗を置いてみて、苗の表面の土の高さが鉢から1~2cmほど下がった位置になるように、高さを調整しながら土を入れましょう。
鉢の縁から土の表面までのスペースをウォータースペースと呼びます。水やりの際に水がたまるスペースを取っておくことで、土がこぼれるのを防げます。 - 苗を置きます
苗をポットから抜いて、鉢に入れた培養土の上に置きます。根が回りすぎて土がカチカチになっている場合は、周りを軽くほぐしておきますが、それ以外はそのまま植えましょう。苗を置いたら、周りに土を入れていきます。
- 土を追加します
土を十分に入れたつもりでも、根鉢(ポットから抜いた際に根が張っている土のかたまり部分)の周りに土の入っていない場所があることもあります。隙間があると根がうまく伸びていくことができないので、苗の周りを割りばしなどでつついてみましょう。土が下に落ちて隙間ができてしまったら、その部分に土を追加しましょう。ただ、苗が埋まるほど土を入れてはいけません。
- 水やりをします
植え終わったら最後にたっぷりと水をあげます。鉢の底から水が流れ出すのを確認しましょう。ついでに、鉢や葉について土の汚れを洗い流すといいですね。
水をあげると土が下がっていくことがありますが、それはふんわりとした土が水分を吸って締まるためです。根鉢が表面に浮き上がって見えるようだったら、さらに土を追加し水やりをします。 - 日陰で養生します
植え替え直後の植物は、環境が大きく変化し少しストレスを受けた状態になっています。1週間ほど雨が当たらない日陰で様子を見ながら、徐々に太陽の光がたっぷり当たる場所に移動させてください。最初の肥料は、植え替えから2~3週間後にあげれば大丈夫です。
花の育て方
水のやり方
水やりで大切なのは、「鉢の土の表面が乾いたら」「株の根元の土に」「鉢底から水が流れ出るまでたっぷりとあげる」の3つになります。これを守れば、水やりの失敗はほとんどありません。できれば朝のうちに水やりをするようにしましょう。水やりはお花にあげるのではなく、土にあげるようにしてください。鉢いっぱいにお花が咲いている場合は、お花を手で少し支えて鉢のウォータースペース(鉢の上から2~3cmの土が入っていない水をためるためのスペース)に水を溜めるようにしてください。
ジョウロやホースで花の上から水をかけるのはNGです。この方法だと花や葉で水を弾いてしまったり、土の表面だけ湿って根まで水が届かず萎れる原因にもなります。水がかかると花びらが変色してしまう花や、水の勢いに花びらが負けてしまう場合もあるので注意しましょう。
また、逆に毎日定期的にたっぷり水をやっていた結果、過湿による根腐れで植物の生長が悪くなることもあります。お天気の悪い日や土の表面がまだ湿っている時は、水やりをしなくても大丈夫です。
毎日の水やりを忘れないためのポイント!
ガーデニングに精通している人は「ただ水やりをするだけ」というけれど、ガーデニング初心者の方にとって毎日水やりをするのは、とってもハードルが高いものですよね。毎日の水やりを続ける自信がなくてガーデニングを始めるのを躊躇している方も多いのではないでしょうか。
毎日の水やりを忘れないために一番おすすめなのが、目に見える生長をしてくれる植物を育てることです。毎日少しずつ生長するのが分かるから、水のやり甲斐を感じ、楽しく水やりを続けることができます。PW(ピーダブリュー)ブランドの植物は、生長過程がとっても分かりやすい生育旺盛のお花を多く取り揃えています。そういった意味でも、ガーデニング初心者の方やガーデニングリベンジの方に特におすすめしたい植物です。
日当たり | 一日中日光が当たる場所 |
肥料 | 500倍に薄めた液体肥料を1週間に1回、緩効性肥料を月1回施肥 |
水やり | 春と秋は1日1回、夏は水枯れしないように1日2回自動潅水 |
害虫駆除 | 植えつけ時にオルトラン散布し、発生状況により、市販のスプレータイプの殺虫剤やオルトランを使用 |
肥料のやり方
肥料には既定の量が書いてあるのでその分量を守ります。月に1回程度、土の上に置き肥をする場合は、残っている古い肥料を取り除きましょう。
液体肥料は水やりの代わりではなく、水やりのあとにあげてください。薄めて使うタイプは、決められた分量を量って使いましょう。濃いよりは少し薄めの方が安全です。水枯れや暑さで植物が弱っている時、植えつけ直後などには肥料はあげずに、まずは回復するのを待ちましょう。
肥料は1度あげればあげたことになると思っていませんか。実は肥料は週に1回程度、定期的にあげると驚くほどたくさんのお花を咲かせることができます。たくさんのお花を長く楽しむためには、定期的な肥料やりが必要です。水やりと同じで、お世話をした分だけその効果が実感できるお花を育てることで、肥料やりも楽しい習慣として身につくようになります。
肥料をあげてない場合と肥料をあげている場合を比較
肥料が切れてしまったスーパーチュニアビスタは、花が少なくなってしまいます。次の花がなかなか咲いてくれないので、開花期もすぐに終わってしまいます。
肥料には既定の量肥料をたっぷりあげているスーパーチュニアビスタは、花もたくさん咲き、長く咲いてくれます。上手に肥料をやることで、春から秋までお花を楽しむことができます。
花がら摘みのやり方
咲き終わった花(花がら)はそのままにせず、花の付け根から切り取りましょう。そうすると、より長く、たくさんの花を楽しむことができます。ちょっと大変ですが、花がらを摘みながら新しい蕾がついているのを確認したり、混みあっているところを間引いたり、植物と向き合って楽しんでやってみてください。
切り戻し、摘心のやり方
ボリュームたっぷりに花を咲かせて、それを長く楽しむために覚えておきたいテクニックが「切り戻し」と「摘心(ピンチ)」。両方とも茎を切る点では似ているようですが、その目的や行う時期がちょっと異なります。
そろそろ終わり?という花を再びたくさん咲かせるために覚えておきたい作業が、「切り戻し」です。ひょろひょろと伸びてしまったペチュニアも、ばっさり切り戻すことで、新しいわき芽を伸ばし再びたくさんの花を楽しむことができます。
それに対して、花いっぱいのボリュームある株に育てるためにやっておきたいのが、「摘心(ピンチ)」。これは、まだ苗が小さいうちから行います。
花の季節ごとのガーデニングポイント
梅雨のガーデニング
最近の日本は、熱帯地方のようなゲリラ豪雨が降ったり、長い梅雨によって日照時間が例年のように得られなかったり、植物にとっても過酷な環境が続きがちです。梅雨時期は、湿度が高まり植物が蒸れやすくなるため、秋までお花が咲く開花期が長いお花は、病害虫の発生を防ぐために梅雨入り前に切り戻しをしましょう。
夏のガーデニング
高温多湿の日本の夏を苦手とする植物は多いです。日本の夏は暑いだけではなく、長い梅雨の後で湿度が高い状態になります。夜間も気温が下がらない熱帯夜は植物にダメージを与え、乾燥した涼しい気候を好む植物は、梅雨時から真夏にかけて枯れてしまうこともあります。夏は、植物の性質に応じて日陰に移動させたり、蒸れを防ぐ切り戻しをして、夏を上手に乗り切ってください。
ベランダガーデニングの場合は、床からの熱で植物が傷むのを防ぐために床と鉢の間にスペースを確保します。スノコの上にプランターを置いたり、レンガを2つ並べてその上に鉢を置くだけで、植物への熱のダメージを軽減することができます。萎えてしまった場合は、日陰に移動したりよしずで日陰を作るような工夫もしてください。
冬のガーデニング
育てているお花が冬越しできるかどうかは、そのお花がどの程度の最低温度まで耐えることができるかで決まります。宿根草や秋植えの一年草の多くは耐寒性が強いので、地植えでも冬を越せるものがたくさんあります。一方、春に植えて春~秋に楽しむ一般的に一年草と呼ばれるお花の多くは、耐寒性があまり強くなく、冬越しさせるには工夫が必要です。ガーデニング冬越しのコツは以下を参照ください。
春のガーデニング
上手に冬越しが成功したお花は、翌年さらに充実した株に生長します。少し鉢が小さいかなと感じたら、ひと回り大きな鉢に植え替えて春を迎えましょう。
ガーデニング後もお花を楽しもう
ガーデニングで育てたお花や切り戻したお花は、お部屋に飾ってさらに楽しむことができます。ただ、庭で咲いている花や切り戻した花は、花屋さんで売られている花とは異なり、茎が短かったり曲がっており、花の向きを調整するのが難しかったりします。そんな切り戻したお花を飾るのに適した花器や、お花の生け方をご紹介します。
まとめ
初めてのガーデニング。まずは好きな花や植物を育てることから始めましょう。育てているうちに、植物の性質や育て方のコツも分かってきます。鉢やガーデニンググッズと植物をコーディネートするのも楽しいものです。ガーデニング初心者におすすめのPW(ピーダブリュー)の花苗が買える園芸店やホームセンターはこちらで検索可能です。
ぜひ、暮らしの中に植物を取り入れて素敵なガーデニングライフを始めてみてください。もっと簡単に植え方と育て方を知りたい方は、こちらを参考にしてみてくださいね。