スイートアリッサムとは

小花が集まって咲く手まりのような花姿がかわいらしく、どんな植物にもよく合うのが魅力のスイートアリッサム。カスミ草のような存在で、冬にはビオラやパンジーとの寄せ植えに人気のお花です。

スーパーアリッサムとは

冬のお花のイメージがあるスイートアリッサムですが、中でもスーパーアリッサム は、スイートアリッサムにとって難しい厳しい暑さの時期でも夏越しできるように改良された画期的なスイートアリッサムです。真夏と真冬は開花が控えめになりますがほぼ周年お花が咲き、大変育てやすいことから、ガーデニング初心者の方におすすめしたいお花です。

スーパーアリッサム フロスティーナイトは、斑入りの葉も楽しめるスーパーアリッサムで、花が少なくなる夏にもリーフとして鑑賞を楽しめます。スノープリンセスと比べて生育は控えめで、寄せ植えにも使いやすいことが特長です。

パープルプリンセスとスノープリンセスは、白と紫の人気の2色を展開しており生育旺盛なアリッサムです。ここでは、そんなスーパーアリッサムを上手に育てる育て方をご紹介します。

栽培カレンダー

※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。真夏と真冬は開花が控えめになりますが、周年お花をお楽しみいただけます。

育て方動画

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ともHOME
犬とガーデニングが好きなYouTuberのともHOMEです。PWと共同でスーパーアリッサムの動画を作成しました。是非育て方の参考にしてみてください。

スーパーアリッサムの育て方

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準備するもの
土の選び方

培養土

水はけのよい土を選びます。病気や害虫を避けるため、新しい土のご使用をおすすめします。

肥料のあげ方

肥料

春と秋の開花全盛期には、液肥を週1回程度、置き肥(緩効性)を月1回あげてください。

鉢の選び方

鉢底網を敷いてください。(地植えの場合は不要です。)

ガーデニングあると便利な道具

その他道具

スコップ、水やり道具、ガーデングローブ(軍手)、ハサミなどがあると便利です。

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スーパーアリッサムの管理方法

植えつけ

植えつけ時に元肥を十分に施し、害虫防除のためにオルトラン粒剤等の殺虫剤を撒いておきましょう。買ってきた花苗(9~10.5cmポット苗)は、初めは二回り大きな15㎝~20㎝位の鉢に植えつけ、根が張ってきたら30㎝前後の鉢に植え替えましょう。

根が張ってくると、地上部が大きくなり、鉢底穴から根が見えたり水が乾きやすくなる症状がみられます。

スーパーアリッサムは、アブラナ科で直根性の植物です。直根性の植物は、真っすぐ根が伸びる性質があり、その根を痛めると植物にダメージを与えてしまいます。なるべく根を触らないようにして鉢に植えつけましょう。

日当たり・置き場所

スーパーアリッサムは、1日中日光がよくあたる場所で育ててください。1日6時間以上日光があたる場所で育ててください。冬は、軒下など寒風や強い霜が直接あたるのを避けた場所で育てると、株が傷みにくいです。

水のあげ方

土の表面が乾いたら、たっぷり水をあげてください。目安として春、秋は1日1回。夏は水枯れしないように1日2回程度、最低でも1日1回はあげてください。真夏は特に水が切れないように注意します。
冬は、鉢の土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりとあげてください。

肥料のやり方

開花全盛期の3月~6月と9月~12月は、緩効性の置き肥を1ヵ月に1回程度、液肥(1,000~2,000倍)を1~2週間に1回程度あげてください。肥料を切らさないようにあげ続けるとたくさんの花を咲かせます。生育が控えめになる冬と夏の間は、肥料も控えめにしてください。

病害虫の予防と対策

植えつけ時に害虫防除のためにオルトラン粒剤等の殺虫剤を撒き、害虫の発生状況により市販のスプレータイプの殺虫剤または粒剤を使用してください。

アブラムシの主な繁殖期は4~6月と9~10月です。この時期にアブラムシが発生することがあります。アブラムシは、単為生殖で、雌が1匹いれば増え続けることができる害虫です。アブラムシを見かけたら、たくさんついてしまった部分は切り落とし、残ったアブラムシが再繁殖する前にアブラムシに効果がある薬剤を散布してください。

切り戻し

スーパーアリッサム

スーパーアリッサムは、6~7月上旬と9~10月に、株の形がくずれてきたら形を整える切り戻しをしてください。新芽が吹き、がっしりとした株で再び花が楽しめます。

夏越し

夏の直射日光下においては、お花が休むことがあります。お花が休んでいる間は、肥料もお休みしましょう。

冬越し

スーパーアリッサムは、冬にも花が咲く多年草です。耐えることができる最低温度は、目安としてー5℃です。冬にも花が咲く多年草は、最低温度を守り強い霜が直接あたるのを避ければ、冬越し可能です。冬は太陽が低い位置にあるため、置き場所によっては長時間日陰になる場合も多くなります。花がたくさん咲くように、屋外・屋内どちらも、できるだけ日当たりの良い場所に置いてあげましょう。

スーパーアリッサム冬越し
@yamakanafarm 様の投稿

強い霜にあたると、株が傷むことがあります。寒い冬に切り戻しをすると枯れてしまうことがあるので、痛みが強い場所だけ切り取るようにしてください。春になって暖かくなったら、形を整える切り戻しをしましょう。

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開花全盛期の9月~12月と3月~6月は、肥料を切らさないようにしてくださいね。

管理情報

開花期:周年

耐性

耐性:半耐寒性多年草

最低温度:約―5℃

水やり:ふつう

置き場所:日なた

肥料:ふつう

用途:プランター/鉢植え、花壇、ハンギング

草丈

草丈:20~30cm

株幅

株幅:50~60cm
(フロスティーナイトは、40~50cm)

ポリネーターフレンドリー

ポリネーター
フレンドリー

耐暑性アイコン

アイコンの説明はこちら

よくあるご質問

切り戻しについて
Q
切り戻しは必ずした方がいいですか。
A

お花がお休みする6月~9月には、株の形がくずれてきたら切り戻しをおすすめします。新芽が吹き、がっしりとした株で再び花が楽しめます。
切り戻しについて、さらに詳しい情報はこちら

Q
冬前なのですが、形が崩れてきました。切り戻しをしてもよいですか。
A

冬場はどうしても植物が来春に向けて休む期間となりますので、寒い時期に切り戻しをすると、花芽がこない可能性がございます。切り戻しも、伸びすぎた枝を切り取る程度がよいかもしれません。
切り戻しについて、さらに詳しい情報はこちら

株の大きさについて
Q
植えてから1ヵ月経過するのですが、大きくなりません。どうしたらいいですか。
A

鉢サイズが小さい場合は根詰まりをしている可能性があります。スーパーアリッサムは生育旺盛のため30cm程度の大きさの鉢への植え替えをおすすめしています。大きめの鉢への植え替えや花壇などへの地植えを検討ください。

Q
植えつけて1カ月経過したのですが、SNSで拝見する皆さんの投稿のようには大きくなりません。
A

スーパーアリッサムはシーズンを重ねるごとに大きく生長していきます。植えつけて半年以降ぐらいから大きく生長するので、楽しみにしながら育ててください。

元気がない場合について
Q
株は充実しているのですが、花がなかなか咲きません。どうしたらいいですか。
A

お花をナメクジなどの虫が食べている可能性があります。市販のスプレータイプの殺虫剤やオルトランを使用してください。それでも咲かない場合は、ナメクジ駆除剤を使用してみてください。
害虫駆除について、さらに詳しい情報はこちら

Q
花が咲かずどんどん弱くなり、茎の部分がグラグラしています。どうしたらよいですか。
A

しばらく様子をみてみてください。新芽があがってくれば薬害の可能性が、症状が悪化してくるなら病気の可能性が考えられます。スーパーアリッサムは回復しにくく薬剤に弱いので、病気の場合には、新しい苗に買い替えることをおすすめします。発病した植物はビニール袋に入れて処分し、土は再利用しないようにしてください。

Q
冬越しをしているのですが、葉が萎えて元気がありません。春の満開に備えてどうしたらよいですか。
A

スーパーアリッサムは目安として最低温度ー5℃までの耐寒性がありますが、お住まいの地域や栽培環境によっては冬の寒さに耐えれなかった可能性もあります。軒下などで極力寒さが当たらないところに移動して様子をみてみてください。根まで傷んでいなければ、このまま冬を乗り越えたあとにまた芽が吹いてくる可能性もあります。

葉の模様について
Q
スーパーアリッサム フロスティーナイトを育てていますが、斑入りでない葉が生えてきました。どうしたらよいでしょうか。
A

スーパーアリッサム フロスティーナイトは、稀に先祖返りをして斑入りでない葉が生えることがあります。斑が入っていない葉の枝は斑入り葉の枝より生育が旺盛になりますので、そのまま残しておくと勢いが勝って斑入り葉の枝を駆逐してしまう可能性があります。早めに斑が入っていない葉の枝を根元から切り取ってください。
スーパーアリッサム フロスティーナイト

スイートアリッサムのトリビアの答え

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正解は…
アリッサムとスイートアリッサムの違いは、「1」「2」「3」全てが正解です。スイートアリッサムも総称として「アリッサム」と呼ばれることが多くありますが、実際は学名や属から全く異なる植物になります。

トリビアは、基本情報のページに掲載されています。