- 基本情報
- 育て方
ライラックとは
ライラックは、世界的に香水の原料としても人気で、心を落ち着かせたり新陳代謝を高める効能があると言われています。葉がハート形に広がって見えたりその愛らしい花色も人気の理由ですが、耐暑性がなく樹高は2~4mと大きく育つことから、日本では土地が広く涼しい地域でないとなかなか育てることができない花木でした。
姫ライラックとは

姫ライラックとは、樹高が高くならないコンパクトなライラックで、耐暑性が強く暖地でも育てやすいことが魅力です。姫ライラックの誕生により、プランターや鉢植えでもライラックを栽培することが可能になり、ベランダガーデニングや小さいお庭でも楽しむことができるようになりました。
ここではそんな姫ライラックを上手に育てる育て方をご紹介します。
姫ライラックの育て方


培養土
特に土質は選びませんが、排水性のよい土壌を好みます。

肥料
植えつけ時に元肥を施し、花の生育期が終わるまで緩効性の置き肥をあげてください。それ以外はあまり必要としません。

その他道具
スコップ、水やり道具、ガーデングローブ(軍手)、ハサミなどがあると便利です。

姫ライラックの日当たり・置き場所
1日中日光がよくあたる場所に置いて(植えて)ください。強い西日を苦手とするので、西日が強い場所は避けてください。北海道から鹿児島まで冬囲いをする必要なく戸外で育てることができます。
姫ライラックの水のあげ方
地植えの場合
夏に土が乾いているようであれば適宜水をあげてください。それ以外はほとんどあげる必要はありません。
鉢植えの場合
鉢の土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりとあげてください。
姫ライラックの肥料のやり方
植えつけ時に元肥を施し、花の生育期(芽が動き始めてから開花まで)は緩効性の置き肥をあげてください。
開花全盛期は、成長を促すためにあげる肥料(N:窒素やK:カリを多く含むもの)はお休みしてください。開花を促すためにあげる肥料(P:リン酸を多く含むもの)であればあげましょう。
姫ライラックの病害虫の予防と対策
病気
ほとんど病気はありません。
害虫
風通しが悪いとアブラムシが発生する可能性があります。植えつけ時にオルトラン等の粒剤を撒き、害虫の発生状況により市販のスプレータイプの殺虫剤または粒剤を使用してください。
姫ライラックの花がら摘み
姫ライラック ペンダは、春~秋に繰り返し咲く性質があります。

最初の花が咲き終わった後(晩春)に花のすぐ下で花茎を切り取ると繰り返し花をつけやすくなり長く楽しめます。春や夏は少しの花を咲かせますが、秋になって気温が下がってくるとたくさんの花をつけます。
姫ライラック センシビリティーピンクは、返り咲き性が優れていませんが、病害虫を防ぐためにも花がらは切り取ることをおすすめします。
姫ライラックの剪定
姫ライラックは、枯れたり不要な枝を切り取る程度で、必要がない限り剪定不要な庭木です。
小さい姫ライラックの樹形の整え方
購入したての苗木の小さい時期に樹形が乱れた場合は、支柱を使って横に伸びた枝を立ててあげましょう。
ライラックは年々枝を太く成長させる低木(シュラブ)です。剪定するとそこから細い枝が生えてくる上に、枝数もまだ少ないので、樹形を整えるには剪定ではなく支柱で調整することをおすすめします。

左右対称の樹形に整いました。春に支柱を立てると、だいたい秋の終わり頃には支柱を外しても大丈夫な状態になります。

支柱を固定する際には、園芸店などで100個で500~1,000円程度で売っている園芸クリップを使うと便利です。見た目も目立たず、ワンタッチで留めることができます。
結束バンドなどで留める方法もありますが、その場合は太く成長した枝が食い込んでしまう可能性があるので時々注意して見てください。

大きく成長した姫ライラックの樹形の整え方

姫ライラック は、3年目にもなると大きな株に成長します。

樹形を整える必要があれば、花が咲き終わった後(晩春)に剪定をしてください。
姫ライラック ペンダは、この時期に剪定すると春の開花も楽しむことができ、さらには秋にも花を楽しむことができます。
姫ライラック セントアンドセンシビリティーピンクは、この時期であれば、来年の花芽を切り落とす心配がありません。
姫ライラックの栽培カレンダー
品種により開花期が異なるため、栽培カレンダーを品種ごとにご紹介します。


※関東地方以西基準になります。夏~秋は返り咲きをします。植え替えおすすめ時期を示していますが、基本的に高温、乾燥を避ければほかの時期でも植え替え可能です。


※関東地方以西基準になります。植え替えおすすめ時期を示していますが、基本的に高温、乾燥を避ければほかの時期でも植え替え可能です。

開花期:品種により異なります

タイプ:落葉性

最低温度:約-40℃

耐寒性ゾーン:3a~

置き場所:日なた

土壌:排水性のよい土

樹高:品種により異なります

樹幅:品種により異なります

主な用途:プランター/鉢植え、地植え

剪定期※:晩春
※剪定期:2021年ラベルには「晩秋から早春」と記載しておりますが、その時期に剪定すると誤って花芽を切ってしまい翌年花が咲かない可能性があります。2022年ラベルより剪定期を「晩春」に訂正します。
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姫ライラックのよくあるご質問
姫ライラックはライラックのコンパクトな品種です。通常のライラックは1.5m~6.0mもの樹高に生長するのに対して、姫ライラックは0.6~0.9m程度でとどまります。大きくてなかなか手を出せなかったライラックを小さなお庭でも育てられるようにしたのが姫ライラックです。小さくなっても香りはそのまま楽しむことができます。
姫ライラックを鉢植えで育てる場合は、苗木よりもニ回りほど大きい鉢に植え替えることをおすすめします。二回りとは、2号大きな鉢になります。例)5号(直径15㎝)のポットであれば7~8号(直径21~24㎝)
ライラックは、切り花にしたり成長がとまると、香りも放たなくなってしまいます。それが故にライラックの香料は大変貴重なものです。切り花にしてお部屋で香りを楽しむことは難しいのですが、花木でその香りをお楽しみください。
姫ライラックを購入できるお店
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姫ライラックのトリビアの答え

トリビアは、基本情報のページに掲載されています。