ワスレナグサ(ミオソティス)とは
ワスレナグサは、淡い水色をした何ともいえないかわいらしさがある早春のお花です。別名:ミオソティスとも呼ばれ、パンジーやビオラ、スイセンなどの球根類と一緒に植えれば、春ならではの爽やかな景観ができます。
ミオソティス ミオマルクとは
ミオソティス ミオマルクは、ワスレナグサ(ミオソティス)の交雑種です。忘れな草の花色は、淡い水色で何ともいえないかわいらしさがありますが、ミオソティスミオマルクは花が1~1.5cmと大きく、そのかわいらしさが一層引き立ちます。株はコンパクトで、ブッシーに生育し、春先には株一面に花を咲かせ春の訪れを感じさせてくれます。
一般的なワスレナグサ(ミオソティス)は、夏の暑さに耐えれず一年草扱いになることが多いのですが、ミオソティス ミオマルクは暑さに強いので、上手く夏越ができれば翌春も花を楽しめる宿根草です。ここでは、そんなミオソティス ミオマルクを上手に育てる育て方をご紹介します。
栽培カレンダー
※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。
ミオソティス ミオマルクの育て方
植えつけ
植えつけ時に元肥を十分に施し、害虫防除のために殺虫剤を撒いておきましょう。買ってきた花苗(9~10.5cmポット苗)は、ふた回り大きな15㎝~20㎝位の鉢に植えつけましょう。
日当たり・置き場所
風通しのよい1日中日光がよくあたる場所、夏は午前中に日光がよくあたり午後は木陰のような日陰になる場所で育ててください。
最低温度は、ー15℃と耐寒性があるので北海道でも内陸部を除いて屋外で冬越し可能です。夏越しに挑戦する場合は、梅雨や強い日差しを避けた涼しい場所に移動してください。
水のあげ方
ミオソティスは水切れを苦手とするので、頻度高めに水やりしてください。鉢植えの場合は、水やりをする時は鉢底から水が流れ出るまでたっぷりとあげてください。
肥料のやり方
植えつけ時に元肥を施し、春の生育期に緩効性の置き肥をあげる以外はあまり必要としません。
病害虫の予防と対策
植えつけ時に害虫防除のために殺虫剤を撒き、害虫の発生状況により市販のスプレータイプの殺虫剤または粒剤を使用してください。
病気
風通しが悪いと灰色かび病にかかることがあります。花がらを取り除いて清潔な状態を保つようにしてください。
害虫
アブラムシの主な繁殖期は4~6月と9~10月です。この時期にアブラムシが発生することがあります。アブラムシは、単為生殖で、雌が1匹いれば増え続けることができる害虫です。アブラムシを見かけたら、たくさんついてしまった部分は切り落とし、残ったアブラムシが再繁殖する前にアブラムシに効果がある薬剤を散布してください。
花がら摘み
花が咲き終わったら、花がらを取り除きましょう。花がら摘みをする際は、花の付け根の枝から切り取りましょう。
切り戻し
花が咲き終わったら、伸びた枝を切り戻して梅雨越しや夏越しの準備をしましょう。元気な葉が残るようにコンパクトに切り戻してください。
また、梅雨~夏の高温多湿は苦手で病気が出やすくなるので株元の枯れ葉などは都度取り除いて風通し良くするようにしてください。
梅雨越しと夏越し
ミオソティス ミオマルクは、一般的なミオソティスより耐暑性に優れており、風通しの良い涼しい場所で管理すれば、夏越しをすることもできます。
2021年以降の記録的な猛暑では、日陰に移動するだけでは夏越しが難しくなりました。入念な対策をして夏越しチャレンジしてみてください。
冬越し
ミオソティス ミオマルクが耐えることができる最低温度は、目安として約ー15℃です。日本全国ほとんどの地域で屋外で冬越し可能です。
冬の低温下では、葉がくるりとねじれることがあります。 病気ではなく、生理的な現象ですのでそのまま様子をみてください。
水やり:たくさん
置き場所:日なた、半日陰
草丈:約20cm
株幅:15~20cm
肥料:すくなめ
用途:プランター/鉢植え、花壇、ハンギング
★☆☆☆☆
よくあるご質問
- ミオソティス ミオマルクは、耐寒性多年草と記載がありますが、多年草ですか。
耐寒性があり冬越しは可能です。しかし、高温多湿を苦手とするので夏越しは難しい植物になります。
地植えした8月 愛知県のミオソティス ミオマルクの様子です。冷涼な地域であったり、涼しい場所であれば常緑で夏も迎えることができます。
ミオソティスのトリビアの答え
トリビアは、基本情報のページに掲載されています。