ガウラとは
4枚の花弁と長い雄しべを持ち、風がそよぐとまるで蝶が舞っているように見えるガウラは、別名:ハクチョウソウとも呼ばれています。ガウラは耐暑性にも耐寒性にも優れ、春から秋までと次々と長く花を咲かせ続けます。
ガウラ リリポップピンクとは
ガウラ リリポップピンクは、低い位置で花をつけるコンパクトなガウラで花壇の縁どりや寄せ植えにも使いやすいことが特徴です。一般的なガウラに比べ枝数が多くその分たくさんのフェアリーピンクの花が咲き、冬越しをするとさらにボリュームある大きな株になります。ここでは、そんなガウラ リリポップピンクを上手に育てる育て方をご紹介します。
栽培カレンダー
※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。
ガウラ リリポップピンクの育て方
ガウラの植えつけ
植えつけ時に元肥を十分に施し、害虫防除のために殺虫剤を撒いておきましょう。買ってきた花苗(9~10.5㎝ポット苗)は初めはふた回り大きな15㎝~20㎝位の鉢に植えつけ、根が張ってきたら30㎝前後の鉢に植え替えましょう。
ガウラの日当たり・置き場所
水はけがよい1日中日光がよくあたる場所で育ててください。1日6時間以上日光があたる場所で育ててください。耐寒性、耐暑性ともに強く、北海道の内陸部を除けば全国で栽培可能です。
ガウラの水のあげ方
鉢植えの場合
鉢の土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水をあげてください。
地植えの場合
ほとんど不要です。地面がカリカリに乾燥した場合は、水やりをしてください。
ガウラの肥料のやり方
鉢植えの場合
植えつけ時に元肥を施し、生育期には緩効性の置き肥を1ヵ月に1回程度、液肥(1,000~2,000倍)を1~2週間に1回程度あげてください。
地植えの場合
ほとんど不要です。
ガウラの病害虫の予防と対策
植えつけ時に害虫防除のために殺虫剤を撒き、害虫の発生状況により市販のスプレータイプの殺虫剤または粒剤を使用してください。
病気
風通しが悪いと灰色かび病にかかることがあります。花がらを取り除いて清潔な状態を保つようにしてください。
害虫
アブラムシの主な繁殖期は4~6月と9~10月です。この時期にアブラムシが発生することがあります。アブラムシは、単為生殖で、雌が1匹いれば増え続けることができる害虫です。アブラムシを見かけたら、たくさんついてしまった部分は切り落とし、残ったアブラムシが再繁殖する前にアブラムシに効果がある薬剤を散布してください。
ガウラの切り戻し
ガウラ リリポップピンクは、4月頃に新芽をピンチ(摘心)すると草丈がコンパクトになり、倒れにくくなります。
夏頃に花付きが悪くなってきたり株姿が乱れたら、株の1/2~1/3くらいまで切り戻しをしましょう。そうすることで、風通しが良くなり蒸れ防止になります。また花が返り咲きしやすくなります。
ガウラの夏越し
ガウラ リリポップピンクの耐暑性レベルは、★★★★☆です。暑さには十分強いのですが、切り戻しをした方がきれいに夏越しできます。夏前に切り戻しをして、蒸れを防いで夏を迎えましょう。
夏の高温期には、ガウラ リリポップピンクの花色が薄くなることがあります。こちらは、日当たりの良い場所で育てたガウラ リリポップピンクの夏の様子です。爽やかな白色の花を咲かせています。
色褪せるのが気になる場合は、真夏は半日陰で育てることをおすすめしますが、秋になり涼しくなると再び花色が戻ってきます。
ガウラの冬越し
ガウラ リリポップピンクは、地上部が枯れるのではなく、葉が平面的に放射状に広がった状態になり冬越しします。葉が防寒の役目をするので、特に切り戻しをせずに冬越しをしましょう。春になり新しい葉が生えて来たら、枯れ葉を取り除きましょう。
耐えることができる最低温度は目安として―10℃で、関東地方以西の低地であれば外でそのまま植えっぱなしの状態でも冬越し可能です。お住まいの地域や栽培環境によっては冬越し対策を行ってください。
水やり:ふつう
置き場所:日なた
草丈:20~30cm
株幅:約30cm
肥料:ふつう
用途:プランター/鉢植え、花壇、ハンギング
★★★★☆
よくあるご質問
- 夏になり花色が白色になりました。どうしてでしょうか。
夏の直射日光にさらされると、ガウラ リリポップピンクの花色が薄くなることがあります。生理現象になりますので、秋になり花色が戻ってくるまで是非薄い色のガウラ リリポップピンクもお楽しみください。
- 冬越しするには、どうしたらよいですか。
ガウラ リリポップピンクは耐寒性に優れ、耐えれる最低温度は目安として約ー10℃です。日本では北海道の内陸部を除いて冬越しの準備は特に必要ありません。冬越しについて詳しくは、ガーデニングの冬越しのコツを参考にしてみてください。