ヘリオトロープとは
ヘリオトロープはハーブとして人気のお花で、香水の原料にもなる柔らかなバニラの香りを放ちます。和名では、キダチルリソウ(木立瑠璃草)とも呼ばれています。
ヘリオトロープ ブライドブルー
ヘリオトロープ ブライドブルーは、耐暑性に優れており夏の日本の直射日光下においても花が咲き続けるようになりました。春から秋まで長い間小さな花を穂状に咲かせこんもりと茂ります。葉は深みのある緑色で、青紫色の花色とマッチし品格あるお庭を演出します。また、ポプリやドライフラワーとしても長くお楽しみいただけます。ここではそんなヘリオトロープ ブライドブルーを上手に育てる育て方をご紹介します。
栽培カレンダー
※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。
ヘリオトロープ ブライドブルーの育て方
植えつけ
植えつけ時に元肥を十分に施し、害虫防除のために殺虫剤を撒いておきましょう。買ってきた花苗(9~10.5㎝ポット苗)は初めはふた回り大きな15㎝~20㎝位の鉢に植えつけ、根が張ってきたら30㎝前後の鉢に植え替えましょう。
日当たり・置き場所
ヘリオトロープ ブライドブルーは、水はけのよい1日中日光がよくあたる場所、もしくは午前に日光がよくあたり午後は木陰のような日陰になる場所で育ててください。夏は西日を避けた場所で育てれば、よりキレイな花を楽しむことができます。
水のあげ方
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水をあげてください。真夏には水切れしないように、特に注意してください。
肥料のやり方
真夏を除き、生育期は緩効性の置き肥を1ヵ月に1回程度、液肥(1,000~2,000倍)を1~2週間に1回程度あげてください。
病害虫の予防と対策
植えつけ時に害虫防除のために殺虫剤を撒き、害虫の発生状況により市販のスプレータイプの殺虫剤または粒剤を使用してください。
病気
問題になる病気はほとんどありません。
害虫
梅雨明けから真夏の季節には乾燥し、ハダニが発生する可能性があります。葉に無数の白い小さな斑点やかすり状の斑点が見られたらハダニの仕業です。ハダニは水に弱い性質があるので、霧吹きで葉の裏に水をかけると効果的です。
切り戻し・花がら摘み
花がらはこまめに取り除いて、次の花が咲くのを促してください。
花が咲き終わったら株の半分くらいの高さで切り戻します。すると株が充実し、より多くの花を咲かせます。
夏越し
近年の記録的な猛暑で、ヘリオトロープ ブライドブルーが傷んでしまったというお問い合わせを受けるようになりました。
ヘリオトロープ ブライドブルーの耐暑性レベルは★★★☆☆です。夏は、強い直射日光を避け風通しのよい場所で育てると夏に受けるダメージが少なくなり、秋にきれいな花を咲かせます。
35℃を超える温度でも耐える耐暑性があるのですが、25℃以上の夜温が何日も続くと株が痛みます。夏は涼しい場所で夏越しをすると安心です。また、生育旺盛なので根詰まりで株が痛むケースも多いようです。夏に入る前に30cm前後のサイズの鉢に植え替えるようにしましょう。
冬越し
ヘリオトロープ ブライドブルーが耐えることができる最低温度は、目安として約0℃です。冬越しに挑戦する場合は、霜が降りない工夫をして冬越し対策をしましょう。
水やり:ふつう
置き場所:日なた、半日陰
草丈:約40cm
株幅:約40cm
肥料:ふつう
用途:プランター/鉢植え、花壇、ハンギング
ポリネーター
フレンドリー
★★★☆☆
よくあるご質問
- ヘリオトロープ ブライドブルーの葉が部分的に黒くしわしわになってきました。どうしたらよいですか。
ヘリオトロープは乾燥を苦手とするので、水が不足すると葉が黒ずんだり葉が萎んだりします。まずは土が乾いたらたっぷりと水やりをするようにしてください。土がジメジメした状態が続くと逆に根腐れをすることもありますので、「土が乾いたら」たっぷりと水やりすることを注意してみてください。また、夏であれば西日を避けた場所に移動して様子をみてください。
- ヘリオトロープ ブライドブルーは宿根草ですか。
ヘリオトロープ ブライドブルーは、お住まいの地域や栽培環境によっては冬越しも可能なため半耐寒性多年草と記載しておりますが、翌年も同じように咲く保証はございません。
- ヘリオトロープ ブライドブルーの冬越しに挑戦したいのですが、どうしたらよいですか。
ヘリオトロープ ブライドブルーは、お住まいの地域によって冬越しの準備が必要になります。晩秋の株がまだ元気なうちに葉を少し残すように切り戻してから 軒下やベランダなど、日中は日があたり、 霜の当たらない場所で管理してください。関東以西であれば恐らくこれで冬越しできますが、 もし可能であれば、気温の下がる夜だけでも室内(玄関など)に入れていただくとより安全かと思います。 詳しくは、ガーデニングの冬越しのコツを参考にして冬支度をしてみてください。