アメリカテマリシモツケとは
アメリカテマリシモツケは、バラ科テマリシモツケ属の落葉低木で、晩春にテマリのような小さな密集した花を咲かせます。花が咲かない時期にも美しい葉の色を楽しむことができ、秋には黄色や銅葉に紅葉をします。また、アメリカテマリシモツケは樹脂が剥がれる性質を持つため、樹脂が剥がれることを意味する 別名:ナインバークとも呼ばれます。
アメリカテマリシモツケの花言葉は、努力。小さな花が健気に集まって咲く姿が由来のようです。
アメリカテマリシモツケ タイニーワイン
PWのアメリカテマリシモツケは、従来品よりコンパクトな耐病性のあるアメリカテマリシモツケです。コンパクトにまとまるので剪定などの手間もかからず、狭い場所の植栽に向いています。繊細な印象の手まりのような小花が一斉に咲く姿は格別です。
ここではそんなアメリカテマリシモツケを上手に育てる育て方をご紹介します。
栽培カレンダー
※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。
ベビー苗について
アメリカテマリシモツケは、植えつけ初年度に育てて翌年以降に花を楽しめるベビーサイズの苗木「ベビー苗」の販売もしています。ベビー苗は、その年は花が咲かない場合がありますが、冬越しをすると翌年花を咲かせます。
晩秋に休眠期に入った時に「花が咲かないまま枯れてしまったわ」と廃棄しないようにしてくださいね。
※落葉樹ですので秋冬出荷の場合は葉色が変わっている場合や、落葉し地上部は枝のみの場合がございますが、品質には問題ございません。
アメリカテマリシモツケの育て方
培養土
特に土質は選びません。
肥料
1~3月に寒肥と、花後には肥料をあげてください。
その他道具
スコップ、水やり道具、ガーデングローブ(軍手)、ハサミなどがあると便利です。
日当たり・置き場所
1日中日光がよくあたる場所で育ててください。1日6時間以上日光があたる場所で育ててください。日本全国戸外で育てることができます。
土質は選ばず、どんな土壌にも適しています。
植えつけ
買ってきた苗(15㎝PWポット苗やベビー苗)は、真夏と真冬を除いて周年植えつけ可能です。春と秋の植えつけ適期以外は根を傷めないように十分注意してください。
鉢植えの場合
初めは二回り大きな鉢に植えつけ、根が張ってきたら30㎝前後の鉢に植え替えましょう。マグアンプKの中粒(効き目1年)か大粒(効き目2年)を、予め元肥として培養土に混ぜておきます。他は一般的な花苗と植えつけ方法は変わりません。以下を参考にして植えつけをしてみてください。
根が張ってくると、地上部が大きくなり、鉢底穴から根が見えたり水が乾きやすくなる症状がみられます。
地植えの場合
以下を参考にして植えつけをしてみてください。
水のあげ方
地植えの場合
根が張れば特に水をあげる必要はありません。雨が降らない日が続いて、土が乾いているようであれば適宜水をあげてください。
鉢植えの場合
土が乾いているようであれば適宜たっぷりと水をあげてください。
肥料のやり方
アメリカテマリシモツケは、植えつけ時に元肥を施し、年2回1~3月と花が咲き終わった後に肥料をあげてください。1~3月の寒肥は、寒さで庭木の生長がお休みする休眠期の間に、春からの生長を促し葉や花を充実させるための肥料のことです。花が咲き終わった後7~8月の肥料は、新芽を生長させるためのものです。
病害虫の予防と対策
アメリカテマリシモツケは、病害虫に強くほとんど心配ありません。
剪定
アメリカテマリシモツケは、自然にコンパクトにまとまる剪定不要なシュラブ(低木)です。
剪定が必要な場合は、晩春の花が咲き終わった後に樹形を整えましょう。伸びすぎた枝や枯れた枝などを切り取り、混みあって風通しが悪い場合は、つけ根から切り取る間引き剪定をしてください。
夏越し
アメリカテマリシモツケは、真夏の強い直射日光や西日で、葉が茶色に変色し焼けた状態になることがあります。地植えをする場合は、半日陰に植えるか、真夏はよしずやシェードなどで日陰を作って対策しましょう。
育てる場所さえ気をつければ、夏もきれいな状態で迎えることができます。
冬越し
アメリカテマリシモツケが耐えることができる最低温度は、目安として約ー40℃です。耐寒性に優れているので、日本全国屋外で冬越し可能です。冬は地上部を枯らす落葉樹ですが、根は生きています。
春になるとまた新芽が茂ってきます。春の訪れを楽しみにしていてください。
春になると葉を茂らし、開花の準備を始めます。
関東以西の暖地であれば、GW頃に小さな花が咲き始めます。
植え替え
鉢植えの場合
鉢植えで育てているアメリカテマリシモツケは2年に一度は植え替えすることをおすすめします。休眠期に二回りほど大きな鉢や地植えに植え替えるようにしてください。
植え替えは、葉を落とした後の休眠期に行います。関東以西の暖地では、落葉して休眠期に入る11月下旬から翌年の3月頃までが植え替え時期です。寒冷地では、寒さで株が傷まないように、11月下旬から翌年の立春(2月上旬)までに植え替えをするといいでしょう。
鉢増しすることが難しい場合は、以下の植え替え方法を参考にして来年も同じ鉢サイズでお楽しみください。
地植えの場合
地植えの場合は、植え替え不要です。