チョコレートコスモスとは
チョコレートコスモスは、ほんのりチョコレートの香りが楽しめるチョコレート色のキク科コスモス属のお花です。シックな色合いでどんなお庭にも馴染む人気のお花です。高温多湿に弱く夏越しには特に注意が必要ですが、上手に夏越しや冬越しをすれば多年草としても育てることができます。
チョコレートコスモス チョカモカとは
チョコレートコスモス チョカモカは、キバナコスモスとの交雑種で一般の四季咲きコスモスと比べて耐暑性があり、春から秋まで長く花が咲くようになったチョコレートコスモスです。一般的なチョコレートコスモスよりもチョコレートの香りがすると言われています。ここでは、そんなチョコレートコスモス チョカモカを上手に育てる育て方のコツをご紹介します。
栽培カレンダー
※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。
一般的なチョコレートコスモスは大変うどんこ病にかかりやすく夏には枯れてしまうのですが、チョコレートコスモス チョカモカは丈夫になり夏越しもできるように改良されました。他のPWブランドの花苗と比較すると、ガーデニング中級者向けの植物になりますが、夏は風通しのよい涼しい場所で育てるようにして長く開花を楽しんでください。
育て方動画
チョコレートコスモス チョカモカの育て方
培養土
水はけのよい土を選びます。病気や害虫を避けるため、新しい土のご使用をおすすめします。
肥料
液肥を週1回程度、置き肥(緩効性)を月1回あげてください。
鉢
30cm前後の鉢がおすすめです。鉢底網を敷いてください。(地植えの場合は不要です。)
その他道具
スコップ、水やり道具、ガーデングローブ(軍手)、ハサミなどがあると便利です。
チョコレートコスモスの植えつけ
植えつけ時に元肥を十分に施し、害虫防除のために殺虫剤を撒いておきましょう。買ってきた花苗(9~10.5㎝ポット苗)は初めは二回り大きな15㎝~20㎝位の鉢に植えつけ、根が張ってきたら30㎝前後の鉢に植え替えましょう。
とても生育旺盛なので、植え替えに自信がない場合は、買ってきた花苗(9~10.5cmポット苗)を初めから30cm前後のサイズの鉢に植えても育てることができます。土の表面が乾いたら、たっぷり水をあげるようにして、水のあげ過ぎに注意して育ててください。
また、より綺麗な花姿を目指す場合は、植えつけ時に「摘心(ピンチ)」をした方が良いのですが、「摘心(ピンチ)」をしなくてもたくさん分枝して多くの花を咲かせます。
チョコレートコスモスは、高温多湿を苦手とするため通気性のいい素焼きやテラコッタの鉢で育てるのがおすすめです。
チョコレートコスモスの日当たり・置き場所
チョコレートコスモス チョカモカは、1日中日光がよくあたる場所、もしくは午前中に日光がよくあたり午後は木陰のような日陰になる場所で育ててください。7~8月は直射日光を避けた半日陰で育てることをおすすめします。
チョコレートコスモスの水のあげ方
鉢の土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水をあげてください。チョコレートコスモスは、高温多湿を苦手とするので、水のあげ過ぎには注意してください。
チョコレートコスモスの肥料のやり方
生育期である春と秋には、緩効性の置き肥を1ヵ月に1回程度、液肥(1,000~2,000倍)を1〜2週間に1~2回程度あげてください。
チョコレートコスモスの病害虫の予防と対策
植えつけ時に害虫防除のために殺虫剤を撒き、害虫の発生状況により市販のスプレータイプの殺虫剤または粒剤を使用してください。
病気
株が蒸れると、うどんこ病が発生する可能性があります。葉や茎に白い粉のようなものがついていたら、うどんこ病かもしれません。
風通しの良い場所に移して、うどんこ病に効果があるカリグリーンなどの薬剤を散布してください。カリグリーンは、オーガニックな薬剤です。規定量に希釈して散布してください。
風通しのよい場所で育てているのにうどんこ病を発症している場合は、肥料のあげ過ぎで窒素過多になっている可能性があります。うどんこ病が繰り返し発症する場合には、肥料のあげ過ぎに注意してください。
害虫
アブラムシの主な繁殖期は4~6月と9~10月です。この時期にアブラムシが発生することがあります。アブラムシは、単為生殖で、雌が1匹いれば増え続けることができる害虫です。アブラムシを見かけたら、たくさんついてしまった部分は切り落とし、残ったアブラムシが再繁殖する前にアブラムシに効果がある薬剤を散布してください。
チョコレートコスモスの花がら摘み
花がらや咲き終わった花茎は、うどんこ病の原因になるので、こまめに取り除くことをおすすめします。
チョコレートコスモスの摘心(ピンチ)と切り戻し
摘心(ピンチ)をして枝の数を増やすと、たくさんの花を咲かせることができます。
8月に、秋の開花に向けて、株元から10~20cmの高さで切り戻してください。切り戻しの際には、枝にできるだけたくさんの葉が残るようにしてください。
チョコレートコスモスの夏越し
チョコレートコスモス チョカモカは、一般的なチョコレートコスモスよりも耐暑性が強く改良されています。それでも、高温多湿な環境は苦手とするため、7~8月は直射日光を避けた半日陰で育てることをおすすめします。
秋になったら、また日なたに移動させてください。夏越しに成功したチョコレートコスモスは、秋にはさらにたくさんの花を咲かせます。
チョコレートコスモスの冬越し
チョコレートコスモス チョカモカが耐えることができる最低温度は、目安として0℃になります。冬越しにチャレンジする場合は、コンパクトな株に切り戻し、霜の降りない軒下などに移動し、不織布などで覆うなどの防寒対策をしてください。
@miekinoco様の投稿です。是非育て方の参考にしてみてください。
摘心(ピンチ)して分枝を促します。2021年は全国的に荒天で@miekinoco様がお住まいの静岡県でも強風があり、枝折れする前に切り戻しをしました。
今回は6月に植えつけましたが、春に植えるともっと長くお花を楽しむことができますよ。
元気な葉をたくさん残して10~20cmに切り戻しをします。
夏越しに成功したチョコレートコスモス チョカモカは秋にはさらにたくさんの花を咲かせます。
水やり:ふつう
置き場所:日なた、半日陰
肥料:ふつう
用途:プランター/鉢植え、花壇
草丈:30~40cm
株幅:30~40cm
★★☆☆☆
よくあるご質問
- どうしてチョコモカでなくチョカモカという名前なのですか。
チョコモカもチョカモカも、チョコレートモカには違いはないのですが、アメリカではCHOCA MOCAと呼ぶことも多いんですよ。
- チョコレートコスモス チョカモカはどうしてチョコレートの香りがするのですか。
チョコレートコスモスからチョコレートの香りがする正体は、バニリンと呼ばれる成分になります。 バニリンとは、バニラフレーバーの原料として、アイスクリームやチョコレートなどのお菓子に含まれている成分で、甘く美味しい香りを放ちます。
- 切り戻しはした方がいいですか。
8月に切り戻しをすると、秋にまたたくさんの花を咲かせてくれます。切り戻しの際には、枝にできるだけたくさんの葉が残るようにしてください。切り戻しについて、さらに詳しい情報はこちら
- 秋にチョコレートコスモスの花苗を購入したのですが、元気がありません。どうしたらよいですか。
植え替えした際、茶色の根や根が十分に張っていないようでしたら、水や肥料を植物がきちんと吸収できていません。 まずは健康的な根にするために水も土の表面が乾いたら上げるようにし、肥料はしばらくの間お休みしてください。 株がしっかり張り、生長しはじめたら肥料をあげるようにしてください。
反対に、白色の健康的な根が張っているようでしたら、 植え替え後1週間~10日ほどは、土の表面が乾いたら水を上げる程度にしていただき、回復するか様子をみてみてください。