ヤマアジサイとは
ヤマアジサイは日本の山に自生するアジサイで、一般的なアジサイよりも花が小ぶりで光沢がない細長い葉を持ち、寒さに強く進化しています。
アジサイの花の咲き方は、装飾花が手まりのように丸く咲く「手まり咲き」と装飾花が両性花を額縁で縁どるように咲く「ガク咲き」があります。ヤマアジサイは、ガクアジサイと同じく花の咲き方は「ガク咲き」で、優しい印象のアジサイです。
ヤマアジサイ タフスタッフとは
一般的なヤマアジサイは、旧枝に花をつけるため剪定時期を誤ると翌年花が咲かなくなる心配があるのですが、ヤマアジサイ タフスタッフは、新旧どちらの枝にも花をつけます。剪定時期に神経質になる必要もない上に、コンパクトな樹形にまとまるため剪定不要なアジサイです。
繊細な印象のアジサイですが、性質は非常に強健。コンパクトなアーチ型の樹形にまとまります。ここではそんなヤマアジサイ タフスタッフを上手に育てる育て方をご紹介します。
ヤマアジサイ タフスタッフの栽培カレンダー
鉢植えの場合
地植えの場合
※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。
ベビー苗について
ヤマアジサイ タフスタッフは、植えつけ初年度に育てて翌年以降に花を楽しめるベビーサイズの苗木「ベビー苗」の販売もしています。ベビー苗は、その年は花が咲かない場合がありますが、冬越しをすると翌年花を咲かせます。
晩秋に休眠期に入った時に「花が咲かないまま枯れてしまったわ」と廃棄しないようにしてくださいね。
※落葉樹ですので秋冬出荷の場合は葉色が変わっている場合や、落葉し地上部は枝のみの場合がございますが、品質には問題ございません。
ヤマアジサイ タフスタッフの育て方
ヤマアジサイ タフスタッフの日当たり・置き場所
ヤマアジサイ タフスタッフは、1日中日光がよくあたる場所、もしくは午前中に日光がよくあたり午後は木陰のような日陰になる場所で育てることができます。間接光でも4時間以上あれば開花します。寒さに強いため、日本全国戸外で育てることができます。
ヤマアジサイは、花弁が薄く真夏の強い直射日光や西日で、花や葉が茶色に変色し焼けた状態になることがあります。地植えをする場合は、半日陰に植えるか(間接光でも一日4時間あれば開花します)、真夏はよしずやシェードなどで日陰を作って対策しましょう。高温時は強い直射日光を避け、風通しのよい場所で管理してください。
花色は土壌の酸性度(ph)に影響されます。
ヤマアジサイ タフスタッフの植えつけ
鉢植えの場合
マグアンプKの中粒(効き目1年)か大粒(効き目2年)を、予め元肥として培養土に混ぜておきます。他は一般的な花苗と植えつけ方法は変わりません。
地植えの場合
以下を参考にして植えつけをしてみてください。
ヤマアジサイ タフスタッフの水のあげ方
鉢植えの場合
土の表面が乾いたら、たっぷり水をあげてください。目安として春、秋は1日1回。夏は水枯れしないように1日2回程度、最低でも1日1回はあげてください。真夏は特に水切れに注意します。鉢の土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりとあげてください。 冬は2週間に一回程度、土が乾いていないか確認してください。
地植えの場合
根が張れば特に水をあげる必要はありませんが、植えつけてから2年程度は土が乾いていたら水やりをするようにしてください。植えつけてから2年以上経っている場合は、夏に土が乾いているようであれば適宜水をあげてください。
ヤマアジサイ タフスタッフの肥料のやり方
鉢植えの場合
鉢植えの培養土の量には限りがあるので、生育期(3月頃新芽が動き出してから開花するまで)や開花期には肥料をあげるようにしてください。緩効性の置き肥を1カ月に1回程度、液肥(1,000~2,000倍)を1~2週間に1回程度あげてください。生育期にしっかりと肥料をあげると立派な株に生長します。
地植えの場合
植えつけ時に元肥を施し、年2回1~3月と花が咲き終わった後に肥料をあげてください。1~3月の寒肥は、寒さで庭木の生長がお休みする休眠期の間に、春からの生長を促し葉や花を充実させるための肥料のことです。花が咲き終わった後の肥料は、新芽を生長させるためのものです。
ヤマアジサイ タフスタッフの病害虫の予防と対策
害虫
植えつけ時に害虫防除のために殺虫剤を撒き、害虫の発生状況により市販のスプレータイプの殺虫剤または粒剤を使用してください。
病気
葉がたくさん茂り蒸れると、うどんこ病に感染することがあります。葉が白く粉がついているような状態になったらうどんこ病の可能性があります。うどんこ病にかかった葉はすぐに取り去りましょう。また、枝をすきこんで剪定をし風通しをよくしてください。
ヤマアジサイ タフスタッフの剪定
新枝にも花をつけますが、剪定しなくてもコンパクトな樹形にまとめるため、枯れた枝を切り取る以外は剪定しないことをおすすめします。
剪定が必要な場合は、春の花が咲き終わった後にしてください。花から2~3節目で、切り口が小さくなるように枝に垂直に切るようにしてください。
ヤマアジサイ タフスタッフの夏越し
ヤマアジサイは、花弁が薄く真夏の強い直射日光や西日で、花や葉が茶色に変色し焼けた状態になることがあります。地植えをする場合は、半日陰に植えるか(間接光でも一日4時間あれば開花します)、真夏はよしずやシェードなどで日陰を作って対策しましょう。
アジサイ レッツダンスの耐暑性レベルは★★★★☆です。暑さには十分強いのですが、きれいに夏越しするには西日を避けるのが効果的です。西側に壁や低木(シュラブ)がある場所で育てるか、夏の間はシェードやよしずを使って強い直射日光や西日を遮る工夫をしてみましょう。
育てる場所さえ気をつければ、夏もきれいな状態で迎えることができます。
ヤマアジサイ タフスタッフの冬越し
ヤマアジサイ タフスタッフが耐えることができる最低温度は、目安としてー28℃と耐寒性に優れているので、日本全国屋外で冬越し可能です。冬は落葉しますが、春になり暖かくなると根元から新芽が芽吹いてきます。
ヤマアジサイが冬に休眠し落葉するのは、株の体力を温存するためです。春に葉をつけ初夏に花を咲かせるには、たくさんのエネルギーを必要とします。翌年の花を咲かせるエネルギーを十分に蓄えるためにも、冬には5℃以下の寒さにしっかり当ててお休みさせてあげましょう。しっかり寒さに当てることで、花芽の成長、開花促進につながります。
ヤマアジサイ タフスタッフの植え替え
鉢植えの場合
鉢植えで育てている場合は、2年に1回植え替えをするようにしましょう。落葉した休眠期にふた回りほど大きな鉢や地植えに植え替えるようにしてください。鉢増しすることが難しい場合は、以下の植え替え方法を参考にして来年も同じ鉢サイズでお楽しみください。
地植えの場合
地植えの場合は、植え替えの必要はありません。
開花期:初夏~夏
タイプ:落葉性
タイプ:新旧両枝咲き
剪定期:原則不要
置き場所:※日なた、半日陰
★★★★☆
※目安としてください。管理方法や場所、株の状態によって表記より高い温度でも、枯死する場合があります。
※高温時は強い直射日光を避け、風通しのよい場所で管理してください。