花の苗を買ってきたら必要なものの1つがプランターや鉢です。最近はデザイン性にも優れたおしゃれな鉢がたくさんあるので、インテリアを選ぶように家やお庭とコーディネートするのも楽しいものです。
ここでは、さまざまな種類の鉢の中からどんなものを選べばいいのか、それぞれの鉢の用途や最適な大きさなど鉢の選び方をご紹介します。
ガーデニング初心者さんに向いているのは、移動も簡単な鉢植え。庭植えの場合は環境が合わないと枯れてしまうということもありますが、その点、鉢植えは日当たりの良い場所や華やかにしたい場所などに簡単に動かせるのでとても便利。まずは鉢植えで楽しんでみましょう。
買ってきた苗は、たいてい小さな黒いビニールポットに植えられています。この黒いビニールポット、ある程度の大きさまで苗を育てたり運搬したりするのには良いのですが、そのまま大きく育てるにはあまり向いていません。そこで、苗を買ってきたら、まずは二回りくらい大きめの鉢に植え替えをしてあげましょう。ショップで苗を選ぶときに一緒に購入するといいですね。
PROVEN WINNERS(PW)ブランドの花は生育が良く大きく育つものも多いため、品種によってはいきなり大きめの鉢に植えても大丈夫。どのくらいの大きさに育つのか、苗についているラベルを参考にしてくださいね。
※はじめから大きめの鉢に植えられて売られている花の場合は、そのまま楽しむこともできます。どんなポットに植えられているかによってその後の植え替えが必要かどうか変わってくるので、チェックしてみましょう。
鉢の素材
素焼き・テラコッタの鉢
素焼きの鉢は通気性や排水性がよいので、どんな植物も良く育ちます。 テラコッタは土を焼いて作る点では素焼きの鉢と同じですが、おしゃれな形や色を楽しめるのが魅力。デザイン性の高いテラコッタは植物をより素敵に見せてくれるので、ガーデニングの楽しみも広がります。
欠点は、割れたり欠けたりすることです。また、乾燥しやすいため水分を好む植物だと水切れの心配もあり、小さめの鉢の場合は特に注意が必要です。また、大型の鉢になると、かなりの重さが出るので移動が難しくなります。さらに、白い汚れやコケなどがつくこともありますが、アンティークな風合いを出したい方にはおすすめです。
プラスチック、樹脂製の鉢
大きさに関わらず軽くて動かしやすいことがプラスチック鉢の利点です。 ベランダガーデニングやハンギング、頻繁に置き場所を変えたい時などに活躍してくれます。苔が生えづらいので、室内で育てる観葉植物に使用するのもおすすめです。 最近は素焼き鉢のように見えるプラスチック製の鉢(FRP樹脂製の鉢)もあるので、デザインも妥協することなく用途に合わせて選びましょう。
陶器の鉢
ランや盆栽などが植えられていることが多い陶器製の鉢。最近はカラフルな鉢も増え、花の色やインテリアに合わせて選ぶこともできます。植物と調和した美しいデザインを楽しみたいときに使ってみるといいですね。
ブリキの鉢
雑貨を並べたようなカジュアルな雰囲気にしたいときにおすすめなのがブリキの鉢。使っているうちに古びた雰囲気になっていくのも楽しみのひとつです。
スポンジの背を使って、アクリルペイントをチョンチョンと付けて敢えて錆びたような演出をするエイジング加工施すのも、ジャンクガーデンやビンテージガーデン、多肉植物を飾るのに人気の手法です。最近ではリメイクに適したものやそのまま使用しても可愛い缶が多く出回っています。底にはたくさんの穴を開ける、もしくは大きめの穴をあけて排水性を良くしてから鉢として利用してください。
錆びやすいので、置き場所には注意しましょう。錆びていく過程も楽しみたい場合は、錆びが移っても気にならない床に置いて楽しんでください。
木製の鉢(バスケットなど)
大きな樽や横長のプランター型などの木製の鉢やバスケット。ナチュラルな雰囲気でまとまります。何年か使っているとだんだん朽ちてきますが、その点は割り切って使いましょう。
鉢のサイズ
鉢の形
縦長の鉢は根を深く張れるため、大型の植物や高さのある植物に向いています。 直系よりも高さが低いすり鉢状の鉢は、横に広がる植物などに向いています。花台に乗せて楽しむほか、こんもりと茂るハンギングにもおすすめです。 横長のプランタータイプは、塀に沿って植物を植えたいときなどに。いくつか並べて花壇のように演出してもいいですね。
まとめ
ガーデニングのおしゃれな鉢を選んでそれに合う植物を育てるのもガーデニングの楽しみのひとつです。エントランスや庭の雰囲気にも合わせて素敵な鉢植えを楽しんでくださいね。