年齢を重ねて、時間や心に少し余裕ができてきた――そんなシニア世代にこそおすすめしたい趣味がガーデニングです。自然とふれあいながら、無理なく体を動かし、日々の暮らしに楽しみをもたらすガーデニングは、健康にも心にも良い影響を与えてくれます。
このページでは、初心者の方でも安心して楽しめるシニア向けガーデニングの始め方と続け方をご紹介します。
シニア世代にガーデニングがおすすめな理由
心に平和と喜びをもたらします
美しい花を目にすると、人は生きる喜びを自然と感じます。花や果実の存在は「食に困らない未来」への安心感を与え、私たちの心に平和をもたらします。こうした感覚は、人間に備わった本能のひとつとも言われています。
達成感や学びを得られます
植物の成長を見守ることで育てる喜びや収穫の達成感が得られ、毎日の生活にハリが生まれる他、「こうすると植物が喜ぶ」という学びも日々生まれます。
次世代へ繋ぐ自然を守ります
植物を育てることは、未来の地球環境を豊かにする働きに貢献することもできます。植物や花は、地球の食物連鎖を支え、生態系を守る重要な役割を果たしています。自然を次世代へと引き継ぐためには、こうした命のつながりを大切にすることが欠かせません。
これはSDGs(持続可能な開発目標)の目標15「陸の豊かさも守ろう」の「生物多様性の損失を阻止する」という項目にも深く関わっています。次の世代を見据えるシニア世代にとっても、このような取り組みに参加することは、意義のある課題解決のひとつになります。
マイペースに始められます
また、ガーデニングはひとりでも、家族やご近所さんと一緒でもどんな形でもマイペースに楽しめる点も魅力です。

きれいに花が咲いた時には、通りすがりのご近所さんからも声をかけられ会話や交流が生まれます。
美味しそうな野菜ができると、家族や友人におすそわけすることで、喜ばれます。お孫さんと一緒に植えたり収穫したりすることで、世代を超えたコミュニケーションも楽しめます。
特に近年は地域のガーデニング活動や市民農園なども広がり、交流のきっかけにもなっています。最近ではガーデニングの様子をSNSや写真で記録し、同じ趣味を持つ人とつながるシニアの方も増えています。地域の花壇づくりや市民農園の活動に参加することで、新たな仲間ができることもあります。
初心者でも安心!シニア向けガーデニングの始め方
準備するもの
ガーデニングを始めるのに、大きな庭や特別な知識は必要ありません。まずはベランダや玄関先など、身近なスペースでできる1つの鉢植えやプランターから始めてみましょう。

初めは、道具も必要最低限でOK!軍手、スコップ、ジョウロ、園芸用土とプランター…そして苗があれば始められます。まずは100均やホームセンターで安価(全部で2,000円程度)に揃えてみるのも、手軽でいいかもしれませんね。
さらに最近では、軽量で持ちやすいシニア向けの園芸道具も販売されていますので、体力に応じて無理のないスタートが可能です。
植えつけ方
買ってきた苗は、まずひと回り大きな鉢に植え替えてガーデニングのスタートです!
「主な用途」から、鉢植え・プランターとなっている植物を選びましょう。
また「植えつけ」にあるサイズの鉢を準備します。
培養土には肥料と殺虫剤を混ぜておきましょう。
ポットを揉んで、根を触らないように苗を出しましょう。「ポット底穴から根が出てる」「水を吸収しないほど根が固まっている」場合のみ、根を軽くほぐしましょう。
鉢植えで育てる場合は、鉢の縁から2cm程度のウォータースペースを取れる高さにしましょう。
360度まんべんなく土を入れていきましょう。
鉢底から流れ出るまでたっぷりと水をあげて完了です。もし水やりをして土が下がった場合は、土を足してくださいね。
無理なくガーデニングを続ける工夫
シニア世代がガーデニングを楽しむためには、「無理をしないこと」が長く続けるポイントです。たとえば、作業は朝や夕方の涼しい時間帯に行い、長時間続けずこまめに休憩を取りましょう。

また、膝や腰への負担を減らすために、ガーデンチェアや園芸用ベンチを活用するのもおすすめです。作業がラクになる高さのプランター台や、立ったまま使える道具も市販されています。

お手入れを楽にする方法として、レイズドベッドの活用もおすすめです。花壇は通常、地面と同じ高さに作られますが、レイズドベッドは地面より高い位置に植物を植えるのが特徴です。種類によっては、車いすに座ったまま作業できるものや、かがまずに立ったまま世話ができるものもあり、体への負担を減らすことができます。
さらに、草取りや水やりなどの手間を減らしたい場合は、グランドカバー植物を植えたり、マルチング(砂利やバークチップで土を覆う)をすることで雑草の発生を抑えることができます。自動潅水システムの導入も、水やりの負担を軽減する一助になります。
シニアに人気の植物5選
初めてのガーデニングを成功する秘訣は、育てやすい植物選びが重要です。
最初に育てる植物は、手がかからず丈夫なものがおすすめです。初めてガーデニングを始めるシニア世代の方には、病害虫に強く、耐暑性や耐寒性に優れた植物がよいでしょう。是非参考にして、ガーデニングの成功体験を増やしていってください。

ぐんぐん大きくなるカリブラコア
【PW×コメリ コラボ商品】目指せ1.5m!生育旺盛カリブラコア!春から秋まで長く咲く夏の定番のお花カリブラコア。その中でも、もっとも丈夫なカリブラコアの1つがコメリでしか買えないぐんぐん大きくなるカリブラコアです。病害虫の心配なし!驚く生育力で、日々の生長を実感できるのも初めてのガーデニングにおすすめの理由です。

ルドベキア アーバンサファリ
洗練されたアースカラーと造形美!夏にも花を咲かせ続けるルドベキア。ルドベキア アーバンサファリは、最低温度はー15℃と耐寒性もある多年草で、冬越しをするとさらに大きな株に生長します。特筆すべきは、洗練されたアースカラー。花が咲き進むにつれて、ひと株の中にも様々な表情を魅せてくれる面白さもあります。

エボルブルス ブルーラグーン
真夏に爽やかなブルーラグーンのようなグランドカバーを!涼し気な青い花がカーペットのように広がるエボルブルス ブルーラグーン。最近の日本の猛暑にも耐える耐暑性を誇り、夏のお庭を涼し気に演出してくれます。春から秋まで長く花を楽しめるのも嬉しい点です。日当たりの良い場所で育てましょう。
よくある質問Q&A
- Q力仕事ができるか心配です。
- A
重い鉢や土を扱うのが不安な方は、軽量プランターや土を使ったり、台の上で作業できる高さのガーデンテーブルを活用しましょう。無理をせず、できる範囲で楽しむのが大切です。
- Q虫が苦手なのですが、大丈夫でしょうか。
- A
ガーデニングには多少の虫との付き合いもありますが、防虫ネットや忌避スプレー、手袋の着用などで対策できます。虫がつきにくい植物を選ぶのも一つの方法です。
- Q旅行などで数日留守にすることがあります。植物が枯れませんか。
- A
旅行中の水やり対策として、自動潅水器やペットボトル式の給水器を使うのがおすすめです。乾燥に強い植物を選ぶのも有効です。最近では、アクアセルと呼ばれる底面給水を活用して水やりを簡単にしているガーデナーさんも多くみられます。
まとめ
ガーデニングは、自然とふれあい、心と体を動かし、日々に喜びを与えてくれる素晴らしい趣味です。シニア世代にとって、ガーデニングは単なる「植物を育てる時間」ではなく、「自分と向き合い、人生をより豊かにする時間」になります。
最初は小さな鉢植え一つからでも構いません。育てる喜びを感じ、花が咲く季節を楽しみ、毎日の暮らしに小さな彩りを加えてみませんか。ガーデニングは、いつからでも、誰でも始められる趣味。あなたのシニアライフに、新たな楽しみを与えてくれるはずです。
初めてのガーデニングにおすすめなのが「PW」マークの付いた花苗たち。ガーデニング初心者の方にも失敗がしづらい「病害虫に強く」「暑さや寒さに強い」そんな育てやすい植物ばかりを選抜した植物ブランドです。気になる方はちらっと覗いてみてくださいね。
