- 基本情報
- 育て方
アベリアとは
アベリアは、公園などでよく見かける耐寒性や耐乾性に優れたスイカズラ科アベリア属のシュラブ(低木)です。和名は、ハナゾノツクバネウツギとも呼ばれますが、一般的にアベリアの名前で知られています。ほぼ植えっぱなしで大丈夫な常緑樹で、丈夫で大変育てやすい庭木です。
丈夫なので躊躇なく好みの大きさに剪定することができ、アベリアならではのベル状の美しい花を長い間楽しむことができます。開花期は品種により異なります。寒さに強く日本全国で冬越し可能な樹木です。
アベリアの種類・栽培カレンダー
品種により開花期が異なるため、栽培カレンダーを品種ごとにご紹介します。
アベリア ブロンズアニバーサリー
新芽の頃のブロンズオレンジからやがて明るいライムゴールドへ季節の変化に伴い葉色が変わり、一年を通して美しい葉を楽しめます。
※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。
アベリア ルビーアニバーサリー
光沢のある濃い色の葉と、ルビーレッドの若葉や秋の紅葉のコントラストが美しいアベリアです。サーモンピンクの蕾から咲く花は桃白色になります。
※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。
アベリア ピンキーベルズ
大きな釣鐘状の花が咲くアベリアです。春と秋に赤みを帯びた色に変化する葉の色が美しく、さらに夏から秋にかけて咲くラベンダーピンク色の花も見応え十分です。
※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。
ベビー苗について
アベリアは、植えつけ初年度に育てて翌年以降に花を楽しめるベビーサイズの苗木「ベビー苗」の販売もしています。ベビー苗は、その年は花が咲かない場合がありますが、冬越しをすると翌年花を咲かせます。
晩秋に休眠期に入った時に「花が咲かないまま枯れてしまったわ」と廃棄しないようにしてくださいね。
アベリアの育て方
培養土
特に土質は選びませんが、湿り気のある土壌を好みます。
肥料
植えつけ時に元肥を施し、年2回、1~3月と、花が咲き終わった後に肥料をあげてください。
その他道具
スコップ、水やり道具、ガーデングローブ(軍手)、ハサミなどがあると便利です。
アベリアの日当たり・置き場所
アベリアは、1日中日光がよくあたる場所、もしくは午前中に日光がよくあたり午後は木陰のような日陰になる場所で育ててください。日陰では花が咲きにくくなります。
耐暑性にも耐寒性にも優れており、日本全国戸外で育てることができますが、葉が寒風で傷む場所を避けてください。暖かい地方では常緑ですが、寒冷地では落葉します。
水はけのよい土を好みますが、どんな土壌でも育つ丈夫な植物です。
アベリアの植えつけ
買ってきた苗(15㎝PWポット苗やベビー苗)は、真夏と真冬を除いて周年植えつけ可能です。春と秋の植えつけ適期以外は根を傷めないように十分注意してください。
鉢植えの場合
初めは二回り大きな鉢に植えつけ、根が張ってきたら30㎝前後の鉢に植え替えましょう。マグアンプKの中粒(効き目1年)か大粒(効き目2年)を、予め元肥として培養土に混ぜておきます。他は一般的な花苗と植えつけ方法は変わりません。以下を参考にして植えつけをしてみてください。
地植えの場合
以下を参考にして植えつけをしてみてください。
アベリアの水のあげ方
地植えの場合
根が張れば特に水をあげる必要はありません。夏は、土が乾いているようであれば適宜水をあげてください。
鉢植えの場合
土が乾いているようであれば適宜水をあげてください。
アベリアの肥料のやり方
植えつけ時に元肥を施し、年2回、1~3月と、花が咲き終わった後に肥料をあげてください。1~3月の寒肥は、寒さで庭木の生長がお休みする休眠期の間に、春からの生長を促し葉や花を充実させるための肥料のことです。花が咲き終わった後の肥料は、新芽を生長させるためのものです。
アベリアの病害虫の予防と対策
アベリアは丈夫な植物で、病害虫は特に心配ありません。
アベリアの剪定
数年経過して生長が落ち着くと、自然にマウンド状に整うので原則剪定不要になります。
枝が伸びて気になる場合は、伸びた枝を切り取ってください。
株形に沿って切り取ると樹形が整います。
樹形を整える必要がある場合は、いつ剪定をしても大丈夫です。
株が乱れて気になったら、樹形を整えてください。
年数が経過して花つきが悪くなったら、春に地際から30~50cmで剪定して株を更新しましょう。すると新しい枝から再びたくさんの花を咲かせます。
アベリアの植え替え
鉢植えの場合
鉢植えで育てているアベリア2年に一度は植え替えすることをおすすめします。休眠期に二回りほど大きな鉢や地植えに植え替えるようにしてください。
植え替えは、葉を落とした後の休眠期に行います。関東以西の暖地では、落葉して休眠期に入る11月下旬から翌年の3月頃までが植え替え時期です。寒冷地では、寒さで株が傷まないように、11月下旬から翌年の立春(2月上旬)までに植え替えをするといいでしょう。
鉢増しすることが難しい場合は、以下の植え替え方法を参考にして来年も同じ鉢サイズでお楽しみください。
地植えの場合
地植えの場合は、植え替えの必要はありません。
開花期:品種により異なります
タイプ:常緑性
タイプ:新枝咲き
剪定期:原則不要
置き場所:日なた、半日陰
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