冬定番の花パンジーやビオラを育てるだけが冬のガーデニングだと思っていませんか。
冬越しして春に咲く姿を楽しみに過ごすのも、冬のガーデニングならではの楽しみ方です。毎年どんどん大きな株に育てていくのも冬越しガーデニングの醍醐味!耐寒性の強い植物なら、ちょっとした冬越し対策で冬越しすることができるんですよ。
さあ、皆さん。冬のガーデニングをもっともっと楽しみましょう!
冬のガーデニングの楽しみ方
冬に咲く花を育てる楽しみ方
パンジーやビオラ、スイートアリッサム、シクラメン、ハボタンなど冬に咲く花で、寂しくなりがちな冬の庭やベランダを彩りましょう。近年は冬に咲く花も品種や花色が豊富で選ぶ楽しみも広がります。冬は植物の成長が遅いため、あまり隙間を空けずに寄せ植えにしても長い期間形が崩れることなく楽しめます。
また、雪が積もる地域などでは室内で花を楽しむインドアガーデニングを楽しんではいかがでしょうか。近年、関東以西の暖地においても冬の嵐が厳しくなり、日のあたる窓際はお花でいっぱいというガーデナーさんが多くみえます。
春に咲く花を植える楽しみ方
冬のガーデニングでは、球根類など早春から咲き始める花を植えて春を待つという楽しみ方もあります。春になったら芽を出して花を咲かせる姿を思い描きながら球根を配置したり花壇を作ったり。球根類は秋のうちに植えて寒さにあて、花の苗は寒くなる前にしっかりと根を張らせるのが成功のポイントです。
冬越しして大きく育てる楽しみ方
冬のガーデニングの醍醐味のひとつが、植物を冬越しさせること。冬を乗り越えた植物は、春になると新芽がたくさん出てきてひとまわり大きくなり、たくさんの花が咲く姿を楽しめます。上手な冬越しのポイントは、住んでいる地域に合わせた植物選び。例えば寒冷地だったら、その地域の最低気温を考慮して耐寒性の強い植物を選びましょう。
寒さにあまり強くない半耐寒性の植物を冬越しさせたい場合は、霜のあたらない軒下に置いたり室内に取り込んだりします。地植えの場合は、秋に掘り上げて鉢に植え、室内など寒さをよけられる場所で冬越しさせましょう。
春の花壇計画を立てる楽しみ方
寒い冬は、暖かいお部屋の中で春の花壇計画を立てるのも楽しみの1つです。植物の国際ブランドPWでは毎年年末あたりからカタログのプレゼントキャンペーンなどを開催しています。公式アカウントをフォローして応募してくださいね。
多くの植物が落葉し休眠期に入る冬は、壊れた花壇や傾いたアーチを直したりする絶好のチャンスです。暖かい日には春に向けて準備をするのも楽しみの1つです。
耐寒性とは
植物によって耐えることができる最低温度が異なります。冬越しが容易なのは、耐寒性の強い植物です。中には-20℃まで耐えられる花もあります。PWでは植物ごとに最低温度を表示しているので、それを参考にして植物選びをしたり、冬越し準備をしましょう。
お住まいの地域でどのような植物が屋外で冬越しできるか、PWの耐寒性ゾーンマップで調べてみるのもおすすめです。
冬に咲く花の冬越し方法
スーパーアリッサム
最低温度:約ー5℃まで
耐寒性ゾーン:9a~
寂しくなりがちな冬の花壇を彩ってくれるスーパーアリッサム。冬の間は小ぶりですが、春になると花のカーペットのようにぐんぐん広がります。最低気温が-5℃以下になりそうなときは、寒冷紗などで保温してあげましょう。
近年強い寒波が日本列島を襲うようになり、強い霜に触れて株が傷むケースが多くなってきました。寒い冬に切り戻しをすると枯れてしまうことがあるので、痛みが強い場所だけ切り取るようにしてください。春になって暖かくなったら、形を整える切り戻しをしましょう。するとまた満開を楽しむことができます。
冬越しした3月の様子です。ここから開花全盛期を迎えますよ!
ステラ スノーストーム
最低温度:約ー5℃まで
耐寒性ゾーン:9a~
かわいらしい小花が株一杯に咲く四季咲きのステラ スノーストーム。花色は淡いラベンダーカラー。秋に植えればそのまま冬の間も花を楽しむことができ、翌春にはこんもりとした株姿になります。冬は最低気温に注意し、寒くなりそうなときは軒下に入れるなどして冬越しさせましょう。
冬越しした4月のステラ スノーストーム グレイシアブルーです。冬もちらほらと咲き続けてくれるのですが、冬越しして迎えた春の満開は圧巻です。
ネメシア アロマンス
最低温度:約ー7℃まで
耐寒性ゾーン:8b~
フルーティーな香り、バニラの香りなど、花色によって異なる4種類の香りを楽しめるネメシア アロマンス。寄せ植えにも使いやすいバイカラーで、近くにいると幸せを感じる甘い香りが特徴です。ステラやビオラなど冬の小花との相性もばっちり。冬から春の庭を彩る柔らかな色合いの花を楽しんでください。
10月に植え付けをしたネメシア アロマンスの3月の様子です。鉢からあふれるように花が咲いていますね。
タゲテス ゴールドメダル
最低温度:約ー3℃まで
耐寒性ゾーン:9b~
冬の庭を明るく彩ってくれる太陽のような黄色い花。タゲテス ゴールドメダルはほぼ一年中楽しめる、シトラスの香りが素敵なお花です。関東以西では寒風の当たらない屋外で冬越し可能。ただ、霜が降りるような寒さは苦手なので、寒気が来るようなときは軒下や室内に取り込むか寒冷紗で覆うなどの寒さ対策をしてください。
冬越ししたタゲテス ゴールドメダルの5月上旬の様子です。冬越し前と比べてとても立派な株に生長しました。
ヒューケラ ドルチェ
最低温度:約ー20℃まで
耐寒性ゾーン:6b~
庭を花以上の華やかさで彩ってくれるカラーリーフ、ヒューケラドルチェ。-20℃まで耐えられるので、北海道の内陸部を除けば日本中どこでも地植えで冬越し可能です。寒い地域では雪の下になっていても根はしっかり生きています。春になったら新しい葉が茂ってくるので、枯れた下葉を取り除きましょう。
積雪20cmを超えるような寒い地域においても、特に何もしなくても枯れることなく冬越ししてくれます。
雪解け時期には元気な姿を見せてくれます。寒さで傷んだ葉は取り除いてください。
春に咲く花の冬越し方法
エリシマム スプリングパーティー
最低温度:約ー5℃まで
耐寒性ゾーン:9a~
カラフルなバイカラーのボリューム感のある花が咲くエリシマムスプリングパーティー。チューリップなどとも相性抜群で、早春の庭を華やかに彩ってくれます。春に花を咲かせるために冬の寒さにあてて育てますが、強い霜には注意しましょう。寒さを乗り越えて暖かくなってくると株を覆いつくすようにたくさんの花が上がり、春の訪れを告げてくれます。
充実した株の場合、冬から花が咲くことがあります。霜や寒風で花が傷む可能性がありますので、夜は室内に入れるか、寒い日は軒下で管理するもしくは不織布やビニール袋(換気用に穴をあける)などをかけるなどをして防寒対策をしてください。
10月に植え付けて、冬越しした後春になって満開を迎えた時には感動もひとしおです。こちらは3月の様子です。
レウカンセマム ミルキーウェイ
最低温度:約ー20℃まで
耐寒性ゾーン:6b~
寒さに強く春になるとびっしりと株いっぱいに花を咲かせるレウカンセマム デイジーメイ。耐えることができる最低気温が約-20℃なので、ほとんどの寒冷地で、地植えで冬越し可能です。
3月長い冬を越えて新芽が出だすと、季節の移り変わりを感じます。
暖かい地域によっては5月下旬頃からちらほらと花が咲き始めるのですが、満開は7月頃まで満開を楽しめます。(その後も夏の間は花が咲き続けます。)
カンパニュラ メリーベル
最低温度:約ー20℃まで
耐寒性ゾーン:6b~
一般的なカンパニュラよりも強健で日本の夏にも強いカンパニュラメリーベル。寒さにも強く最低温度約-20℃まで耐えることができるので、北海道の一部地域を除く日本のほとんどの地域で冬越しできます。
東北で屋外で冬越しして2年目のカンパニュラ メリーべルの4月の様子です。
東北で屋外で冬越しして2年目のカンパニュラ メリーベルの6月の様子です。開花期が遅めのお花は冬越しした後も長く待ちわびることになりますが、満開を迎えた時の喜びはその分大きくなりますよ。
冬越しして大きく育てる方法
カレンデュラ パワーデイジー
最低温度:約ー15℃まで
耐寒性ゾーン:7b~
ほぼ一年中花を楽しめるカレンデュラ パワーデイジー。40℃以上の猛暑でも、約-15℃までの寒冷地でも良く育ちます。秋に花壇に植え付けると、翌春にはたくさんの花が庭を彩ってくれます。年々株が大きくなり花数も増えていくので、長く育ててみてください。
秋植えつけ時の様子です。
冬越しして翌年4月、蕾があがり始めました。
翌年5月、花がたくさん咲き始めました。
上手に育てると、一株に100輪以上もの花を咲かせることができます。
マーガレット
最低温度:約0℃まで
耐寒性ゾーン:10a~
分枝性がよく、連続開花性に優れたPWのマーガレット。最低温度は0℃と、耐寒性はあまり強くありませんが、冬越しするとびっくりするくらい大きく育ち、鉢が見えなくなるくらいたくさんの花を咲かせてくれます。
寒い地方では室内などに入れ、関東以西の暖地でも軒下などで強い寒さにあてないように冬越ししましょう。不織布などで防寒する場合は、お昼は外して日光をたくさん浴びるようにしてください。
春に植えつけて間もないマーガレット ストロベリーホイップです。まだ花数も少ない状態です。
翌年春、冬越しして植えつけから1年経過した様子です。下の方の茎は木質化し、しっかりした株に育っています。たくさんの花が株を覆いつくすように咲きました。
スーパーゼラニウム チャンピオン
最低温度:約ー3℃まで
耐寒性ゾーン:9a~
冬越しすると翌年にはより大きく立派な姿に育つスーパーゼラニウム チャンピオン。耐えられる最低気温は約ー3℃で、寒い地方では室内で冬越ししましょう。関東以西の暖地では、冬の間はマルチングを施し、寒風や霜に当たらないように軒下などに置くと安心です。冬を越すと、早春から秋まで長い期間花を楽しめます。
スーパーサルビア ロックンロール
最低温度:約ー5℃まで
耐寒性ゾーン:9a~
分枝性に優れ、次々と花を咲かせながら大きく育つスーパーサルビア。セルフクリーニングでお手入れも簡単です。冬は地上部が枯れますが、春になると再び葉が茂り、年々大株に育ちます。冬になったら枯れた枝を切り戻し、腐葉土などで株元を覆って冬越しさせましょう。
秋にポット苗を植え付けたスーパーサルビアロックンロール ピンクスパイダー。腐葉土などで株元を覆い、冬越しに備えます。
冬越しした翌年の春の様子です。枝数が増えて花が付き始めました。
冬越しした夏のスーパーサルビア ロックンロール ブルーティアーズの様子です。すっかり1m四方に生長しました。
ルドベキア アーバンサファリ
最低温度:約ー15℃まで
耐寒性ゾーン:7a~
分枝性が良く連続してたくさんの花が咲くルドベキア アーバンサファリ。おしゃれなアースカラーも魅力です。栽培が簡単でローメンテナンスで見栄えが良く、ラグジュアリーな空間づくりにも一役買ってくれます。栽培最低温度が-15℃までと、寒さには強いので、札幌などある程度の寒冷地でも屋外で冬越し可能です。冬が来る前にしっかりと根を張るように、早めに植えるのが冬越しのポイントです。春になって一段と大きな株に育った姿を楽しみましょう。
1月の様子です。ルドベキア アーバンサファリは、寒さで葉色が変化したり、葉数が減ったり、残った葉もロゼット状(葉を地面に放射状にぺったりつけている状態)になったりして地上部が小さくなって冬越しするペレニアル(宿根草・多年草)です。
冬越しした後に迎える夏は、きっとルドベキア アーバンサファリ満開の夏らしいお庭になりますよ。
ダイアンサス フルーリアムール
最低温度:約ー10℃まで
耐寒性ゾーン:8a~
コンパクトな草姿にたくさんの花が咲くダイアンサス フルーリアムール。早春から秋にかけて連続して花を楽しめます。花色はレッドやピンクなど3種類。秋の花後、小さめに切り戻して冬越しするとよいでしょう。
耐えることができる最低温度は約-10℃なので、関東以西の暖地では屋外で冬越し可能です。寒冷地では場所によって冬越しできます。
春に植えつけして約1年経過した5月の様子です。ぎっしりとした株にたくさんの花を咲かせます。
まとめ
冬の間も楽しめる花や、冬越しをして春に満開の姿を見せてくれる花は意外とたくさんあるものです。お住まいの地域ではどのような植物が冬越しできるのか調べて、ぜひPWの選び抜かれた品種を使って冬のガーデニングも楽しんでみてくださいね。
PWは植物を通じて、一人でも多くの皆さまに笑顔をお届けできるよう日々改良を続けています。届けたいのは育つよろこび…それが私たちPWの想いです。