お庭やガーデンと一言で言っても、さまざまな種類があるのをご存知でしょうか。
ガーデンは、風景式庭園やフランス式庭園、日本庭園など形式で分ける場合と、それぞれの環境で分ける場合があります。他にも、ローズガーデンやハーブガーデンなど植える植物の種類によって名前を付けて分けることや、お庭を統一したカラーで作りホワイトガーデンやブルーガーデンと呼ぶ場合もあります。
今回は、ガーデニング初心者の方にも実際に作りやすい代表的なお庭のタイプとそれぞれのガーデンにおすすめの植物をご紹介します。
庭づくりは、ガーデンの種類を決めることから
ガーデンにどんな種類があるのか知り、自分が好きなお庭はどんな感じなのかが分かったら、それに合う植物やお花が何か取り揃えたら良いグッズは何か徐々にイメージができてきます。小さいお庭でも、テーマを決めることで目指すべきものが明確になり、グッと完成度が高まります。
ナチュラルガーデン

ナチュラルガーデンは、自然な美しさを生かしたナチュラルな雰囲気あふれるガーデンです。植物たちが生き生きと育つ様子を楽しめます。ベンチやアーチなどのガーデンファニチャーにもアンティーク調のものを選ぶとより一層ナチュラルな雰囲気が高まります。
風景式庭園と呼ばれる田舎風の庭の様式が特徴でもあるイングリッシュガーデンも、ナチュラルガーデンの一つです。
ナチュラルガーデンにおすすめの植物

かすみ草のような存在のユーフォルビア ダイアモンドフロストは、ナチュラルガーデンには欠かせないお花です。名わき役でありながら、メインにしてもおしゃれなお庭に仕上げてくれます。
ボーダーガーデン

ボーダーガーデンとは、敷地の境界線などにさまざまな植物をボーダー状に植えたお庭のことです。庭の小径や駐車場の脇などによく見られます。生垣もボーダーガーデンの一種です。
後ろ側に草丈の高い植物、前面に草丈の低い植物を配置してグルーピングするとまとまりのある花壇になります。
ボーダーガーデンにおすすめの植物

優れた分枝性で春から晩秋まで長く花が咲くバーベナメテオールシャワーは、草丈は50~70cmと、ボーダーガーデンの背面に向いています。風に揺れる姿は、とっても趣きがあります。
シェードガーデン

シェードガーデンとは、少し日当たりが良くない半日陰などの場所に作られるお庭のことです。日当たりが良くないからとお庭づくりを諦めているとしたら、もったいない!強い日差しを嫌う植物、日陰を好む植物などを選んで植えると、日当たりが良いお庭とは違ったしっとりした雰囲気のお庭になります。
シェードガーデンにおすすめの植物

ギボウシ(ホスタ)
日陰向きの植物として人気があるギボウシ(ホスタ)は、まとまりある株が特徴です。葉の模様や葉の幅、斑入りのものなどたくさんの種類の中からお気に入りを探してください。

クリスマスローズ
一日数時間でも日に当たれば花が咲くクリスマスローズは、寒い時期のシェードガーデンに花を咲かせてくれる大変ありがたいお花です。常緑なので、年中ずっとお庭が寂しくなることはありません。
カラーリーフガーデン

カラーリーフガーデンは、花中心のガーデンではなく、美しい葉色を生かしたカラーリーフでまとめるお庭です。開花期が限られる花とは異なり、周年美しい姿をローメンテナンスで楽しめるのが魅力です。
葉の色は、グリーン、ライムグリーン、レッド、ブロンズ、シルバー系など最近ではさまざまな色のカラーリーフがあります。いろいろなカラーリーフを組み合わせて華やかに演出してもいいですね。
カラーリーフガーデンにおすすめの植物
ロックガーデン

ロックガーデンとは、自然な雰囲気で石を積み上げたり組み合わせたりした中に植物を植えこんだガーデンです。乾燥を好む植物などが上手く育つ庭です。石もガーデンの一部となって、ワイルドな景色を作り上げます。
土の面積が少ない分、雑草抜きの必要がなくお手入れが簡単なのも魅力です。
もともとは乾燥に強い植物を育てるためにドライガーデンとして誕生したのですが、石も景観として楽しむことが主流になり、ロックガーデンと呼ばれることが多くなりました。
ドライガーデンから派生したガーデンには、カリフォルニアスタイルを取り入れ芝生を主体としたカリフォルニアガーデンなどもあります。
ロックガーデンにおすすめの植物

多肉植物
乾燥した環境に強い多肉質の葉を持つ植物です。アロエやアガベなどの多肉植物がロックガーデンにおすすめです。

サボテン
ロックガーデンに高さを出すには、柱サボテンがおすすめです。小さなサボテンの場合は、2~3個固めるとまとまりが出ます。
ジャンクガーデン

ジャンクガーデンとは、味わいのあるジャンクな小物を取り入れたガーデンです。こなれた感じに劣化した木箱やラダー(ハシゴ)、ミルク缶などを用いて、グリーンやお花をコーディネートします。アンティーク調にリメイクしたリメ缶を活用して、小さな多肉植物をたくさん並べるのもジャンクガーデンの醍醐味です。1畳ほどの狭いスペースでも、高低差を出すことで十分に楽しめることが魅力です。
ジャンクガーデンは、鉢の数が少なくても、味わいあるお庭が作れることから、ガーデニング初心者にもおすすめのお庭の種類です。

多肉植物
小さな多肉植物をたくさん並べた多肉棚が映えるのもジャンクガーデンです。ほぼメンテナンスフリーなお庭を作ることができます。
まとめ
初めての庭づくりは、「こんなお庭を作ってみたい」と参考になるお庭を見つけ、それを自宅の庭でアレンジすることから始めてみましょう。大切にしたい雰囲気や育てたい植物に合わせて、型にはまることなくいろいろな庭を作ってみるのも楽しいものです。お庭の環境や育てたい植物に合わせて、是非お庭をおしゃれに作ってみてください。
植物選びに悩んだら、植物の国際ブランドPW(ピーダブリュー)の植物を参考にしてみてくださいね。世界が認めた「育てやすさ」にこだわった植物が見つかりますよ。